- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758412421
感想・レビュー・書評
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久しぶりの安積班です
安積班の物語と短編って合ってますよね
(そんなん計算ずくで書いてるわ!)
今回は安積班だけでなく臨海署のメンバーに広くスポットが当たっていてとても面白かったです
相変わらず自分はムラチョウこと村雨の報われない片思いが大好きなんですが海の男吉田船長や苦労人榊原課長もいいですよね
そしてなぜ安積班は短編集が合ってると感じたたかいや感じさせられたか(今野敏さんの手のひらなのはわかってます)主人公安積を描き出す手法にあると思うんでですよね
他の今野敏さんの主人公は内面から形作られてると言うのかな?それに対して安積は外側から作られているというか…回りの人がこう思ってる人物というのをたくさん集めて安積のキャラクターを読み手に分からせるって形をとっているので、より深く理解してもらうにはなるべく多くのデータ(多くの人の思い)を集める必要があり、それらは短編集という形態が都合がいいんですよね
で多くのデータが提示されたら長編ドーンみたいなね
まあ、自分の分析が当たっているかどうかは別としてまだまだ今野敏さんの手のひらで踊りたい自分なのです
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今回の安積班シリーズはお気に入りの短編集。
安積班シリーズの短編集は班のメンバーはもちろん普段、スポットライトが当たりにくい人たちも主役になれるので読んでて楽しいですね。
鑑識係の石倉も大変だなとか、普段だったらあまりすきになれない相楽なんかも案外いい奴かもと思っちゃいますね。
また、『烈日』で登場した水野もしっかり安積班の一員になってますね。
安積と水野の会話がよかったです。
「今だから言うが、お前は安積班にとって異分子だった。他の係員たちは、みな付き合いが長い。そこに配属されてきたんだから、なかなかたいへんだったろう。肩肘を張らなければやっていられなかったと思う。だが、今はもう違う。お前はもう異分子なんかじゃない。立派な安積班の一員だ。だから、好きなときに好きなことを言っていいんだ」
不意打ちを食らったような気がした。涙腺を刺激される。だが、こんなところで涙を見せるわけにはいかない。水野はきっと顔を上げてこたえた。
「ありがとうございます。これからも、ご期待にそえるように頑張ります」
安積はほほえんだ。
「安心しろ。そんなに期待などしていないから」
「え……?」
「俺は部下に期待はしない。ただ、信じるだけだ」
安積の一言がカッコいい〜!
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3.4
短編集
いろいろな人に焦点を当てた話ですね。
相楽の話がちょっと面白かったですが、他はあまり、、
何となく違う気分の日に読んだら、異なる印象をもつのかもしれませんね。
今の自分の心の状態には合いませんでした。
またしばらくしてから再読したい。 -
安積班シリーズ。
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シリーズのわき役にスポットを当てた、番外編的な短編集。
面白かった。
安積班だけでなく、第二係の相楽、鑑識の石倉、刑事課長の榊原などが主人公の話も。
それぞれが安積をどう思い、どんなふうに評価しているのか。
日々の場面で、何を感じているのか。
普段の安積目線では描かれにくい部分に触れられて、キャラクターがよりくっきりする。 -
超人的な仕事をする安積さん達の活躍を見ると自分も仕事頑張れます。
働く人の栄養ドリンク小説です! -
短編集、それも安積以外の登場人物にスポットをあてた内容になっており、相楽目線とか石倉目線とか、普段は描かれていない人物視点が新鮮でした。
表題が「捜査組曲」ということもあって、各編のタイトルを音楽用語で統一、短編一つひとつは登場人物の一人ひとりが奏でるメロディーといったところでしょうか。
作中でも速水が「不協和音が、音楽に味わいと深みを加える。組織においても同じ」というセリフがあり、まさに臨海署をオーケストラになぞらえているんでしょうね。
長編ばかりでなく、こういったいい意味での遊び心を散りばめることで各キャラクターの裏側を知ることができ、それがまたシリーズ全体の奥行を増す効果をもたらしているのだと思います。人気シリーズたるゆえんでしょう。 -
2020年7月26日
短篇集。
安積さんが魅力的。
組織の中にはいろいろな性格の人がいる。
それを大切にしてヤマに挑んでいる
自分のことは捨てて仕事に邁進している刑事たち。
音楽用語のテーマにぴったりの話が10篇
仕事と音楽、大切なことって同じかもしれない。