福も来た パンとスープとネコ日和

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.70
  • (59)
  • (159)
  • (146)
  • (9)
  • (2)
本棚登録 : 1069
感想 : 128
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412513

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 20170324

  • 「パンとスープとネコ日和」続編。

    サンドイッチとスープのお店を切り盛りするアキコ、お店の人気も落ち着き、従業員のしまちゃんとの穏やかな日々。
    これといって事件もなく、でも面白かった。
    登場人物のそれぞれの距離感がいいのだと思う。
    (図書館)

  • 一時は行列が出ていたカフェだが、客足が落ち着いてきてアキコに迷いが生じる。ただ、迷ってもマイペースで根本のところでブレない自然体のアキコがいい。体の中に入れるものは作った人の気持ちが入っているものが嬉しい――私もそう思います。たろちゃんを亡くした心の傷がなかなか癒えないのもよく判ります、こういうのって時間がたつと癒える部分もあるけど、後悔したり、懐かしくて会いたくてたまらなくなることって私にもあるから。結局、恋をなくしたら新しい恋でっていうのと同様のことが言えるのかな。最後に新しいご縁があってアキコの傷も癒えそうで良かった。

  • 『パンとスープとネコ日和』シリーズ第2弾。
    前作でたろちゃんと突然のお別れをしたアキコは、プライベートな時間になると泣いてばかりで読んでいてハラハラした。私もシンクロして泣いてしまう! だからこそ、しまちゃんの存在やママさん、そしてお寺の奥さんの存在が有り難がったし、読み手の私も救われた。
    お寺の奥さん、本当に素敵な人柄だなぁ。こんな人に出会ってみたい。アキコのこと、実は分かって迎え入れているのかな?とか色々想像が駆り立てられる。
    最後に新しい家族も加わり、第3段が益々楽しみになった。

  • パンとスープとネコ日和からの流れ。
    たろをなくした寂しさと向き合いながらの日々の出来事。
    いろいろ将来の不安はあって悩んだりするけれど、軸がぶれなきゃ大丈夫。
    軸がぶれまくりの人生だったと反省…
    ひとりでも生活を丁寧に生きていけば悪くないかなと思わせる。

  • たろちゃんロスを抱えながらも日々の仕事はきちんと芯を通すアキコさん。真っ直ぐなしまちゃんやちょっとクセのあるママたちと、特に大きな事件は起こらないけども、過ぎていく日常が丁寧に描かれている。新たに来た子猫たちも癒しになりそうで期待。

  • パンとスープとネコ日和 続編2作目。

    変わらずドキドキワクワクするようなエピソードはありませんが、所々ほろっとくるのがこのシリーズの良い所です。
    登場する年上女性達が何かと味があったりステキだったりするのも良いです。
    私的にはお寺の奥さんの存在がとても癒し♡

  • やっぱり前巻ほどのインパクトはないけど、主人公のアキコさんが、たち直ってく姿には希望が持ててよかった。私も愛犬の死から、立ち直りたい。

  • 群ようこさんのパンとスープとネコ日和シリーズ№2「福が来た」、2014.12発行です。アキコの朝は母とたろの写真を前に水とご飯を置くことから始まります。たろちゃんとの楽しかった日々を思い出しながら・・・、アキコは、几帳面な喫茶店のママ、純朴なしまちゃん、気さくで上品なお寺の奥さん、料理の先生など素晴らしい人々に囲まれて元気に暮らしています。ある休みの日の午前中、籠を抱えたしまちゃんと手提げ袋を持った痩せた素朴な青年がアキコの部屋を訪れました。しまちゃんの籠からどすこい系、2歳のキジトラ兄弟が~「みゃー」と

  • 前作の続きが出ているということで、
    2作目3作目をまとめ買い。
    相変わらず、「おいしそう...」と魅せる表現力に脱帽です。
    そして動物愛。アキコさんのたろちゃんへの愛が、やはり切ない。
    やりきれないという部分はペットを飼ったことのある方は本当に共感できると思います。
    だけど重たくない、人の温かみがじんわり沁みてくる作品です。
    続きの3作目を読むのが今から楽しみです。

全128件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

群ようこの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×