- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758412575
作品紹介・あらすじ
姉弟で切り盛りしている目黒の小さなリストランテ。色艶に満ちた皿の数々と、それぞれの事情を抱えたアモーレども(罪深い味わいに満ちた男と女)を描く幸福な物語。
感想・レビュー・書評
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これ好きだなー。うん、相当よかったよ。
ドラマ化したらどんなに面白いだろうって読みながらキャスティングしてみたり(笑)
他の人のレビューイマイチみたいだけど私はこの手の井上作品が大好き。軽妙洒脱な文章と憎めない面々と美味しそうな料理。もう最高じゃない!
イケメンで女の子に優しいイタリアンのシェフがいたら私だって毎日通いたいわ。そこに通うお客さんがみーんな彼と関係をもってるなんて考えただけでも笑っちゃう。
井上さんの作品に出てくるダメな男、ダメな女って不思議と憎めないのよね。愛すべきダメンズ達。
出来ることならシェフの杏二が初子ちゃんあたりとハッピーエンドで終わってくれればもっと良かったかな。
最後のオチはちょっと淋しすぎるじゃないの。
続編が出るといいのに。その後の杏二も気になるし、お父さんにももっと登場してほしかったから。
「キャベツ炒めに捧ぐ」が好きな人は気に入るのではないか・・・、と思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
目黒駅から少し離れた路地にある小さなリストランテ「アモーレ」は、イケメンシェフ・杏二と、姉の偲の瀬尾姉弟の店。
とびきりの料理と杏二目当てのお客が今夜も訪れる…
瀬尾姉弟と、「アモーレ」を訪れる男女たちひとりずつが語り手となって、ある日のメニューの味わいとともに心の動きを語る連作短編集。
『静子の日常』が読みたくて図書館で探していて目についた。井上荒野さん、これが初読。
うん、料理は美味しそう。
あいにくまったくご縁のない、想像もつかない高級食材と繊細な料理は、杏二の奔放な欲望が料理の形になったかのように、刺激的に煽情的に描かれる。
けれど、杏二にも偲にも、他の登場人物の誰にも気持ちのピントが合わず、よくわからなかった。
何となくハッピーエンド?な終わりになって、杏二の謎の電話相手のMも登場するけれど、そのこともしっくりこないままだった。
うーん。
もう一冊は読んでみて、相性が合うかどうか見極めてみようかな。 -
①享楽的・・快楽にふけるさま。
☆小説の後半、やけにこの言葉が目についた。
わざと?
主人公の杏二はこのタイプだろうか。
②休日はどんな天気だっていい天気さ。
☆杏二の言葉。一言で言ったらそういうお話。
いつでも読める。
☆食べ物の書き方がすてきで、おいしいものを食べに行きたくなった。 -
美味しそうな料理が出てくる本を読みたくて…。
でもなんか違ったな。
食べたことないものばかりだから、味が想像つかなくて口福は感じられなかった(苦笑)。
イケメンでお客に次々手を出しちゃう杏二。
そんなシェフ会ってみたい〜と、女心、ミーハー心をくすぐられました。
杏二は次々と女の子に手を出しながらも、きっとオンリーワンを求めてるに違いない…(惚)
なんてロマンチックに考えていたから、Mのくだりで「結局まだ見ぬ女を求めてるだけじゃないか」と思って、一気に気持ちが冷めちゃった。本当、不毛だなぁ。 -
「アモーレ」…「愛」
幸せと切なさ。
backnumberの「ハッピーエンド」や「瞬き」を聴きながら読んで、胸が締めつけられるように苦しくなった。 -
もう大好き♡これぞ井上荒野って感じの作品だな。しかも少し軽めなので井上さんが苦手な人でも割と読みやすい部類に入るのでは。
イケメンで女の子が大好きなイタリアンシェフの杏二と、その杏二を(色んな意味で)支えている控えめな姉の偲。
二人が経営しているレストラン、『アモーレ』に集まるお客たち。美味しそうな食事と、そこで繰り広げられる男と女の人間模様。
杏二の様な、軽くて本音の見えない優しい男は実際苦手だしあまり関わりたくないけど、井上さんが描くと何故か憎めない。そればかりか愛おしくさえ感じてしまう。
最終的には彼が幸せになってくれたらいいのにな…と願ってしまった。ちよっと切ない終わり方だったし。
偲がほのぼの幸せになってくれたのは嬉しかった!井上さんの作品に登場する女性がここまでハッキリしたハッピーエンドになるのは珍しい気がする…。
謎の女Mのエピソードは、私的には要らなかった気もするが…(そこだけ全く別物語になってる気がした)まあそれも良しとしよう。 -
レストラン「アモーレ」のシェフ・杏二とサービス係の姉・偲を取り巻く人間模様の11話です。井上荒野 著「リストランテ アモーレ」、2015.4発行です。私には今一つ面白味に欠けた物語でした。
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姉弟が営む『アモーレ』を取り巻く男女の物語
初子ちゃんがなんかすごく好き