恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂

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著者 : 山口恵以子
  • 角川春樹事務所 (2016年7月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412889

恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂の感想・レビュー・書評

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  • 料理をこよなく愛する人たちの物語。
    姑の一子(いちこ)と嫁の二三(ふみ)が切り盛りする物語「食堂のおばちゃん」の、始まりの物語でもある。
    孝蔵さんは、本当に素敵な人だなあ~
    そして、高ちゃんのその後も、「食堂のおばちゃん」を読んでいれば知っているわけだから、何とも切ない。
    昭和の時代も懐かしい。

    第一話『覚悟のビフテキ』
    後に従業員となる、食い逃げ未遂少年・西亮介と、腕利き心臓外科医・佐伯直(さえきすなお・女医)
    それぞれの、ビフテキに懸けた覚悟とは。

    第二話『ウルトラのもんじゃ』
    父親が、息子の自分や家庭より料理を優先しているようでさびしい、息子の高(たかし)
    料理に反発を覚えるが、亮介は、恵まれた環境なのにもったいないと、それを寂しく思う。

    第三話『愛はグラタンのように』
    早く独立して結婚したい、松方英次(はじめ食堂のチーフ)と紗栄子のカップル。
    そこに問題が…

    第四話『変身!ハンバーグ』
    孝蔵の、帝都ホテル時代の後輩で、現料理長の涌井直行がフランスの料理コンテストで三位に入賞し、一躍有名人になった。
    それが思わぬ悩みに繋がる。
    商店街では後継ぎ騒動勃発、孝蔵が粋な解決策を提示して納める。

    第五話『さすらいのコンソメスープ』
    ビールとスープしか注文しない謎の老人は、一文なしだったり、人に御馳走したりとよくわからない。
    意外な過去を持つ、哀しきさすらい人だった。

    第六話『別れのラーメン』
    料理人としての自分に悩み続けた、西亮介の、新しい可能性と旅立ちを祝う。

  • あっ、続きだ!と思ったら違った。「食堂のおばちゃん」の前の話だった。
    素敵な話だったな~
    料理はもちろんだけど、孝蔵さんと一子さんの夫婦が素敵。

    場所と時代も設定がいいですね。
    安心して読める本でした。

  • 「食堂のおばちゃん」の舞台となった、佃 はじめ食堂がオープンした昭和40年から昭和45年までの物語。
    「食堂のおばちゃん」では昼は定食屋、夜は居酒屋だが、一子と夫・孝蔵が開いた当初は洋食屋。
    帝都ホテルの副料理長を務めていた孝蔵が手がける料理は、材料の下ごしらえ、スープの取り方、食材の火の通し方、味付けなどは超一流。
    それでいて店の雰囲気は堅苦しいところがなく、従業員はまじめ、いい常連客にも恵まれている。
    これも一子がベタ惚れした孝蔵の人柄のなせる技か。
    食堂を訪れる客たちとのやり取りを軸に語られる、仕事への情熱や家族関係…。
    おいしそうな料理の描写が楽しみなこともさることながら、繰り広げられる人間模様が非常にあたたかく、元気づけられる。

    個人的には第五話「さすらいのコンソメスープ」の赤目の変人ながら憎めないキャラクターがとても気に入った。

  • 素敵な夫婦に、美味しそうな料理、最高の1冊でした。
    亮介くんが個人的には気に入りました(笑)
    最後のレシピもまた嬉しい!

    2017.6.27 読了

  • 初めに出てきた男の子の、成長の物語なんだろうなあ、とは思った。実際その通りだった。
    でもなんで、心がこんなにほっこりするんだろう?美味しいご飯と、それにまつわる人々の暮らし。

  • これ、3回目の正直でやっと読み終えた。なぜか前2回は途中までしか読めず、図書館に返却するということに。
    昭和40年代頃の設定か? 下町の洋食屋が舞台。『衝動のおばちゃん』とシリーズだと思われる。どのメニューも美味しそうです。
    食と人生は深いつながりがあるのだろうな。
    忘れられない味というのがあっただろうか、あたしには?
    思いつかないわ〜。これからか?

  • 山口恵以子さん「恋するハンバーグ 佃はじめ食堂」、2016.7発行です。連作短編6話、いい「はなし」です(^-^)6話それぞれ美味しい料理がタイトルになってますが、味わい深いのは「はじめ食堂」を営む人々、「はじめ食堂」の料理を楽しむ人々の「心意気」と「人情」です(^-^)とても満足した数時間を過ごしました!

  • 東京・佃島で、50年間続く「はじめ食堂」、
    ともに主人に先立たれた嫁姑が営む大衆食堂を舞台にした、
    東京・下町の人情小説シリーズの2作目です。

    今回は、姑の一子と、伝説のシェフの孝蔵が、
    「はじめ食堂」を開業した頃、50年前のお話です。
    (東京五輪~大阪万博の時代、計6編の短編集です)

    前作(1作目)の登場人物の、若かりし頃もあれば、
    1世代、2世代前の両親、祖父母が、中心に描かれるなど、
    下町を舞台にしたよぃ部分が、効果的に表れていました…。

    また、前作よりも、
    1つ1つのお話もしっかりとしていて、面白かったですね。
    とは言え、前作があっての面白さではありますが…。

    となると、現代(前作)、高度経済成長期(本作)ときて、
    次回作は、バブル期、嫁の二三と高のお話になるのかな~?
    いろいろと、シリーズの展開の幅も、期待できそぅですね。

  • 古きよき日本。Always三丁目の夕日の世界。(映画は見ていないのですが(ぉぃ)
    前作の「食堂のおばちゃん」が面白かったので、続けて手ににとりました。

    戦後20年すぎた東京は下町、佃にあるはじめ食堂。孝蔵さんが主ということで、洋食屋さんです。従業員もいて賑やかなお店。
    ちゃきちゃきの江戸っ子一子さんの気っ風のよさが、読んでいて気持ちいいです。
    ほんの50年くらい前のことなのに、現代とはずいぶん違っていて、人と人との繋がりが色濃いなぁ、と感じました。
    そして、なにより生き生きとしている。山口さんの筆致のなせる技かしら。

    やさしいあじわいのオムライスを食べ、丁寧に作られたコンソメスープを飲んだあとのような、ほっこりした読了感でした。

  • はじめ食堂が洋食屋さんだったころのお話
    こちらもおいしいお料理で気持ちも綻びます

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