恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412889

感想・レビュー・書評

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  • 『食堂のおばちゃん』の続編。
    といっても、時間はさかのぼり、孝蔵と一子の若かりし頃。

    和気あいあいとしたあたたかさ。
    下町の人情。

    ほっこりしたり、じーんときたり。
    昭和の古き良き世界がひろがる。

    孝蔵の料理の魅力もたっぷり。
    こんな素敵なお店が近くにあったら、と思う。

  • 下町の人情話としてもモチロン面白いけれど、大鵬が負けたりウルトラマンが流行ったり郵便番号の制度ができたりする戦後の日本の様子が一般の人目線で描かれているのが興味深かった。
    over70歳くらいの人が読むと懐かしいのかな。

  • 大人気の食堂のおばちゃんシリーズの過去の物語。元帝国ホテルの副料理長孝蔵と妻一子が下町で街の洋食店を開業。
    地元に愛される洋食店となった店とお客さんとのエピソードが短編の連作となっている。
    読みやすくてあったかいエピソードが詰まっていて楽しく読めた。

  • これ、3回目の正直でやっと読み終えた。なぜか前2回は途中までしか読めず、図書館に返却するということに。
    昭和40年代頃の設定か? 下町の洋食屋が舞台。『衝動のおばちゃん』とシリーズだと思われる。どのメニューも美味しそうです。
    食と人生は深いつながりがあるのだろうな。
    忘れられない味というのがあっただろうか、あたしには?
    思いつかないわ〜。これからか?

  • 第2シリーズは一子と孝蔵の洋食屋時代の話。

  • 人情食堂。ザ・昭和感。
    登場人物達のキャラが立っており、楽しめた。

  • y

  • 一子が夫と2人で洋食屋を切り盛りしていた頃のお話。
    今までの話と時代が異なっていたので、新鮮な気持ちで読めた。
    次回は二三が夫とお店をしている頃の話を読みたい。

  • 食堂のおばちゃんシリーズ2作目。
    1作目「食堂のおばちゃん」では高齢の姑だった一子が孝蔵と結婚して洋食屋を開いた昭和時代の前日譚。

    今回も暖かい人情もののエピソード。
    無銭飲食の少年に情けをかける孝蔵さん良い男!(高倉健を想像した)
    1作目には書かれてなかった洋食屋時代の長い歴史の中にも、色んなお客さんとの物語があったんだろうなと想像させる。
    料理の描写は少なめでしたが今作も巻末にレシピ付き。

    とても素敵な人柄のおばちゃんの食堂がありよく行っていたのですが、体調の為お店を閉められてしまってすごく寂しい…。料理も大好きだったけど、おばちゃんに会いたくて行ってた部分も大きかったなーと食堂のおばちゃんを思い出しながら読んでました。

  • 101食べ物の短編連作はよくあるけど、うまく繋がっていて、レシピの薀蓄に走らなかったことが小説として読みやすくなってる。ハッピーエンドだけれど、ストーリーが一本あって良かったです。

著者プロフィール

1958年、東京都江戸川区生まれ。早稲田大学文学部卒業。松竹シナリオ研究所で学び、脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年、『邪剣始末』で作家デビュー。2013年、『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞。その他の著書に「婚活食堂」「食堂のおばちゃん」「ゆうれい居酒屋」シリーズや、『風待心中』『ゆうれい居酒屋』『恋形見』『いつでも母と』、共著に『猿と猿回し』などがある。

「2023年 『婚活食堂9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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