- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758413008
感想・レビュー・書評
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20180301読了
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2018.1.26
稔、雀、大竹、波十、淳子、渚、茜、由麻。本に入り込むと現実に戻ったときに一瞬?てなる感覚、よくわかる。大きな事件は起きない、登場人物のそれぞれの日常が静かに進んで行く。
ふつう、なんてきっとないのだろうけど人は無意識のうちにそれを求め自分と比較してしまう。渚の、夫婦とか日常生活に対する感じ方が、なんとなくリアルに思えた。 -
稔は働いていないようだ。富裕層の人達は世の中に対する考え方感じ方が違う。こんな風に日々を過ごしているんだろうか。こんな感じ方、対処の仕方をするんだろうか。稔が読んでいる本の内容に引き込まれた。どちらも結末がよく分からなくて気になる。
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171110
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波十ちゃんはかわいい。
大竹は離婚できてよかった。
皆んなそれぞれ何かが欠けていて、何かで満たされていて、何かを求めて寂しさを感じる。
江國さんの本を読んでいると、少し寂しくなるけど、どこか満たされた気になる。
江國さんの本を読めて幸せだ。 -
資産家の息子として自分の時間をゆっくり味わいながら、贅沢という名の退屈を生きている主人公。
通り過ぎていく人々の生きざまは、彼にとってただの光景でしかないのだろう。
彼は少し心を揺らされながら、でも安全なところからそれを眺めている。
こどものように純真で、老人のように枯れた心で。
友人である大竹の壊れ方が物語に絶妙な影を落としている。