風よ 僕らに海の歌を

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著者 : 増山実
  • 角川春樹事務所 (2017年5月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758413053

風よ 僕らに海の歌をの感想・レビュー・書評

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  • 前半は知らなかった第二次世界大戦末期のイタリア軍と日本軍の関係が描かれていて興味深く読めたが、後半は視点が多くて話が飛び飛びになり、つながりを楽しめなかった

  • 第二次大戦末期から現代までの史実を元に、実在した人物も多く登場する小説。
    舞台は神戸、宝塚等の阪神間で私には馴染みのある土地だけに物語の世界に入っていきやすかった。
    大戦末期に神戸港沖でイタリア艦船が沈没し、その乗組員が日本の捕虜になったこと、またそのイタリア兵たちが生き延びるために日本の兵として沖縄戦へ出る船に乗り組み、そして多くが死んでいったこと等の史実に驚かされた。
    戦争のなかで生き延びるため、故国イタリア、シチリアに帰ることをあきらめ、日本で恋に落ち、日本で生きることを選んだ主人公の人生は波瀾万丈である。イタリアやイタリア料理、また宝塚という土地柄から手塚治虫が登場したり、実在の宝塚スターが登場したりと親しみやすい内容になっているが、この小説の本質は戦争の悲劇とそれでもそれに立ち向かい人生を切り開いていく人間の強さであろう。
    終盤シチリアを舞台に主人公に孫達の話は進むが、戦争に翻弄された人びとの壮大な人生とシチリアの明るい海や街との対比が際だった。

  • ジルベルト・アリオッタは、戦時中、日本で捕虜になり、戦争が終わった後も故郷イタリアには帰らず宝塚でイタリア料理店を開く。彼の息子・エリオはミュージシャンを目指すも、父親のイタリア料理店を継ぐことになる。そんなジルとエリオの人生を、いろんな人が語って聞かせてくれる。無花果の夢が印象的。ジルが帰らなかったイタリアのジェーラの地に、孫の大樹はイタリア料理店を開く。故郷を慈しむ気持ちが、その血に流れていたのだな。スケールの大きい物語だった。人は誰しも生きてきた軌跡があり、物語がある。タイトルが好き。

  • さわやかな読後感が心地良い。
    ただ生駒の宝山寺へ母親を探しに行った帰りに、ケーブルカーから見えるのは大阪ではなく奈良の夜景。

  • 人生には予想もしないことが起こる,だけど悪いことばかりではない.料理や音楽に真剣にそして楽しく取り組んだイタリア人アリオッタの親子三代にわたる物語.無花果の夢を見たらどうして不吉なのかがよくわからなかったが,誰にでもジンクスはある.ミートボールのスパゲティが今は食べたい気分.

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