真夏の雷管

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 305
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758413077

作品紹介・あらすじ

真夏の札幌で、爆薬材料の窃盗事件。爆弾製造?誰が、何を爆破する?タイムリミット迫る命懸けの任務!チーム佐伯が警官の覚悟を見せる!大ベストセラー警察小説。

感想・レビュー・書評

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  • 佐々木譲『真夏の雷管』角川春樹事務所。

    道警シリーズ第8弾。安定の警察小説シリーズ。

    真夏の札幌で孤独な万引き少年を追う小島と爆弾材料の窃盗事件を追う佐伯。展開からして、小島と佐伯の追う別々の事件がどこかで交わるものと思われるが……

    案の定というか、これ以上も以下も無いといった展開と結末。道警の面々は果たして爆弾の爆発を阻止できるのか……

    本体価格1,600円
    ★★★★

  • 後半は一気読み!警察小説というと組織内部の権力争いが割と大きくクローズアップされる作品もありますが、(多少のいざこざはあるものの)じっくり事件を追いかけていく様に惹かれた1冊でした。

  • 小島は万引き少年を、佐伯たちは園芸店の盗難を追っていて……。
    道警シリーズ第8弾。
    おなじみのメンバーが、それぞれの仕事をまっとうするうちに、ひとつの案件として収束していく。少々うまくいきすぎだが、安定の展開。
    犯人は特に隠されておらず、そこに至るまでの過程、メンバーそれぞれの地道な捜査ぶりを楽しむ。

  • 道警シリーズ第8弾(だと思う…)
    前作が落ち着いた大人の恋愛の要素を交えていて、それがあまり面白くなく、もう読むのを辞めようかと思ったけど、発売されるとやはり読んでしまう。
    しかも、今回はがっつり事件もの。本来の道警シリーズの面白さが戻って来た。
    前半は園芸店での窃盗事件を追う佐伯たちと、万引きした少年を補導したが、取り逃がしてしまい、その行方を追う百合たちの話が交互に描かれる。どちらの事件も、事件としては小規模なもので、この二つの物語がどう繋がっていくのか、かなり手さぐり状態。しかし、後半に入り、二つの事件の接点が見つかった時、事件はいきなりスケールアップする。
    過去の不祥事により、捜査の本筋を外されながらも、地道に捜査を続ける佐伯、津久井、百合の存在感が感じられる作品。道警シリーズはこうでなきゃ、面白くない!

  • 1月-4。3.5点。
    道警シリーズ。有る万引き事件から、スケールの大きな爆弾事件へ。
    いつもの道警シリーズ。少し大きな動きが欲しい。

  • 道警シリーズ第8弾。
    大通署刑事3課の佐伯と新宮が、園芸店から爆弾の材料となる硝酸アンモニウムの盗難事件の捜査あたると、JR北海道を懲戒解雇となった男が容疑者として浮かぶ。一方、生活安全課の小島は、万引きを行った少年を署に連行するが、目を離した隙に逃げられてしまう。2人は一緒だったが、先に発見した少年は多くを語らず。爆弾はいつ、どこで。。。
    札幌駅で繰り広げられるシーンの緊迫感はよかった。途中、もう少し公安がらみの話になるのかなとも思ったが、おなじみのメンバーの活躍は安定的。蛇足だが、電車トリックは、なんとなく西村京太郎作品を思い出した。

  • 道警シリーズ第8弾。

    このシリーズは骨太でクオリティも高いと思います。
    今回は札幌市を舞台に佐伯と小島がそれぞれかかわる事件が交わって大きな事件に発展するというサスペンスの醍醐味がありました。
    電車トリックは西村京太郎バリの緻密さで、時刻表がほしかったです。
    犯人の行動を読むところは、レギュラーメンバー贔屓の感もありますが、展開は納得です。
    レギュラーの変化がマンネリを打破していると思いますので、佐伯と小島の関係もさらなる発展はないものの気になりますし、新宮が落ち着いてきてしまったのがちょっと寂しいです。
    事件に関しては、犯人の最後の犯行の目的が良くわからないのが残念でした。
    治作も期待です。

  •  『道警大通署』シリーズ8作目。

          * * * * *

     今回は鉄道ミステリーの要素が入ることで、リアリティーとスリルを高めています。

     それにしてもレギュラーが登場すると嬉しさが倍増します。
     特に気に入っているのが「ブラックバード」でのシーン。それぞれの性格がその言動によく表れていて楽しめるからです。
     佐伯と百合が魅力的なのは当然だけれど、津久井と長正寺も好きなので、彼らにスポットを当てたストーリーもぜひ読んでみたい。

     佐々木譲さんの作品では最も好きなシリーズなので、長く続いて欲しいと思います。

  • 園芸店で盗まれた肥料から爆弾に使われるかもと推理し、少ない証拠から犯人を特定していくところはすごいです。
    肥料を作った犯人を追うがわからの視点と、工具を盗んで捕まえたけど、逃げられてしまう。その工具を盗んだ少年を追いかける側の視点から書かれ、その2つが重なった時のドキドキ感。
    ページが止まりませんでした。

  • 道警シリーズ。
    佐伯さんと小島さんはこれ以上発展しないらしい。
    犯人の梶本さんの状況が悲惨過ぎる。
    ぜひ、情状酌量で軽微な罪にして欲しい。
    それで出所後は大樹と助け合って暮らすようになったらいい。

  • 今回は子供が絡む事件。
    小さな出来事が1つの事件に繋がっていきます。
    佐伯警部補と小島巡査部長のこれからも気になるところです。

  • 231久しぶりの続編で小さな事から解決に向けて地道に動く働きぶりが良いね。早く新しいのを読みたい。

  • 相変わらずのチームワークの良さ。
    バラバラに追っていた事件が線で繋がり、事件を阻止するところは流石だが、今回は何故か、ストーリーに入っていけなかった感がある。全体的に構成が固かった(物凄く抽象的だけど)気がするし、いつもの痛快なキレがなかったような。故にハラハラドキドキ感が感じられず…、あ、もしかして大好きな津久井さんの活躍が少な目だったのが原因かな(笑)

  • 道警シリーズ第8作。札幌で一人の少年が行方不明になり爆薬材料の盗難が相次ぐ。二つの事件が重なるときJR北海道を辞めさせられ不遇な人生を送る男が復讐劇が明らかになる。それを阻止するために彼を追う佐伯達大通署チームだがタイムリミットが刻々と迫る…。序盤中盤はやや冗長だが最後は盛り上がって大団円。

  • チーム佐伯のシリーズの最新刊です。
    真夏の札幌が舞台。
    肥料の窃盗、精密工具の万引きなどから見えてくる、爆弾製造の影。
    誰が何を狙っているのか。
    バラバラの事件がつながると、初めて全貌が見えてきます。
    何を爆破するのか。
    タイムリミットが迫る中、チーム佐伯が八面六臂の大活躍です。
    次回作も楽しみです。

  • 佐伯たちの年齢を忘れたので自分の中でイメージしにくかった。

  • 佐伯と百合子の話で進めて、丁寧に書かれ、じっくり読めた、うまく書かれていた。西村京太郎?って感じのとこもあるけれど、鉄分少しある私としては、興味津々でした。

  • 久々のチーム佐伯。
    おなじみの面々が扱うバラバラの事件。
    それが収斂していき、一つの大事件が浮かび上がる。
    安心の面白さ。

  • いや~お見事。道警・大通警察署シリーズの真骨頂だと思います。展開も人物描写もパーフェクト。すぐに映画化できます。もう次回作が楽しみです。

  • 道警シリーズもはや第8弾。安定はしているけどマンネリにはなっていないのはさすが。

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著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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