菊葉荘の幽霊たち (ハルキ文庫)

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著者 : 角田光代
  • 角川春樹事務所 (2003年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758430401

菊葉荘の幽霊たち (ハルキ文庫)の感想・レビュー・書評

  • あ、り、え、な、い~~っ!!!

    ありえない・・・けど、めっちゃ角田さんの色濃い作品で
    圧倒される。。。

    この女、結構コワい・・・けど、角田さんもとぼけててキレる人なので結構コワい、かも・・・似てるんだったりして?ww

  • 2017/01/14読了
    においとか居場所とか。
    全体的にはよくわからない。
    でも つまらなくもない。
    これは読解力の問題?
    角田さんの文章は好き。

  • うーん、、、。
    ? というか、ピンとこないというか、部分では頷くこともできるけど、なんか、摑みどころに乏しい。

  • さらっと読み終えたが、多分、すごく難しいことが書いてある。
    6分割された小さなアパート、その1室1室にある異質な世界。
    お互いに無関心、アパートは単なる入れ物でしかない。
    別次元とでも言いたくなる。
    学生でもない人間が大学に紛れ込んでも何の不思議も抱かれない不思議。
    自分でさえ、どこから来てどこへ行くのか分からない。
    集合住宅に住まう他人同士の交流を描いた作品や、いろいろな人間関係で他人や疑似家族と同居する作品などとは対極にある人間関係を描いているといえる。

  • 【本の内容】
    友人・吉元の家探しを手伝いはじめた“わたし”。

    吉元が「これぞ理想」とする木造アパートはあいにく満室。

    住人を一人追い出そうと考えた二人だが、六人の住人たちは、知れば知るほどとらえどころのない不思議な人間たちばかり。

    彼らの動向を探るうち、やがて“わたし”も吉元も、影のようにうろつきはじめている自分に気づき…。

    奇怪な人間模様を通じて、人々の「居場所」はどこにあるかを描く長篇。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    空き部屋のないこの木造アパートにどうしても住みたい。

    そんな願いを適えるために、パンツ泥棒をしたり、幽霊に化けて徘徊したり、訪ねて来た愛人らしき女と騒動を起こしたり。

    どこまでお遊びでどこまで本気なのかわからない。

    たちの悪いストーカーもしくは、できの悪い探偵のようで滑稽でもある。

    それにしても、翻弄されたヤス子や蓼科からすればいい迷惑である。

    しかし考えてみると、すべても行動が、アパートから誰かを追い出す目的に起因しているとはいえ、自然に彼らの生活に入り込んで、時間を共有し、楽しんでいる。

    これもまた愉快で奇怪で滑稽なのである。

    現代社会のどこかでこういった滑稽な人たちが滑稽なことを繰り広げている様は容易に想像できる。

    滑稽な時代になったものだ。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • におい。

    仕事をくびになり「暇」になった「わたし」は、ここに住みたい、という友人・吉元のために、空き室のない「菊葉荘」に忍び込み、住人の動向を探る日々を送る。

    「鍵を鍵穴に差し入れ、扉を開けると、よそよそしいにおいが染み出してきてわたしをつつんだ。~大きく息を吸いこみ、自分のものらしいにおいを嗅ぐ。これがいったいなんのにおいであるのかわたしにもわからない。」
    菊葉荘の蓼科の部屋に入り浸っている「わたし」が、久しぶりに自分の家に戻ってきた時の描写である。

    家=居場所=すみか=テリトリー=縄張り

    私は臭いに敏感な方で、他人の家から戻った時に服や体に染みついた他人の家の臭いというのが、ひどく気になる質である。(それが嫌な臭いだというわけではなくて、それを引きずっていることに、ひどく落ち着かない気持ちになる)なので、私にとっての家は、自分の臭いに満たされている場所、だと思っている。

    自分の臭いを見失った「わたし」は、もうそこが自分の部屋だと思うことが出来ない。
    「何かが違う気がする。わたしがいないあいだにだれかがここへ侵入したような、異物感がある。」

    同じように「落ち着かず、臆病なとかげのように」「部屋から逃げ出した」吉元が姿を消した。一人残った「わたし」は、仕事の面接を放り出し、菊葉荘の空き部屋へ、吉本の家の荷物を次々運び込む。(その姿はちょっとキチガイじみていて怖い)
    「質素な空間が目の前に広がる。玄関に突っ立ったまま、わたしは大きく息を吸いこむ。だれのにおいもしない。どんなにおいもしない。」
    他人を所有し束縛し、自分のテリトリーに引き入れようとする=自分の臭いに変えようとする蓼科やヤス子とは対照的に、所有することを放棄してきた「わたし」が、最後に「どんなにおいもしない」部屋を所有しようとする。彼女はそこで自分のテリトリーを、居場所を、築けるのか。

  • なぜか菊葉荘に住みたいという話。

    よくわからない展開が、よくわからないけど流れてゆく。

    最後まで、よくわからなかった。

    すっきりとはしないけど、読み終わったら満足した。

  • とらえどころのないふわふわした幽霊のような良くも悪しくも東京。大都会の一面がきれいに切り抜かれている。いつの間にか物語は終わっており、正直なところ消化不良な感じ。だけどこのモヤモヤした雰囲気、空気が不思議に良かった。

  • 起承転結が曖昧すぎて、ちょっとついていけなかった。
    タイトルの意味がよくわかるというか、インパクトがあるはずなんだけどあまり印象に残らない登場人物ばかり。
    角田さんの作品はやっぱり優しい男の子が多いなぁと。
    (これを優しいと捉えるか、ダメ男と捉えるかは人によるだろうけど)

    主人公の「あの部屋に住みたい」っていう感覚はすごい共感する。

  • 失業中の女性が友人の住みたいアパートに空き部屋を作るために、住人の部屋に住み着きながら色々な作戦にでる。。。
    大学、居酒屋、清掃のバイト…角田光代小説に頻出キーワードが満載。色々な情報がもどかしいほどに足りないと感じるくらいにしか明かされないまま話はおわる。隣の部屋に聞き耳を立てるくらい創造力が必要。

  • アパートを借りるためにちょこちょこ奮闘する話

  • 角田光代さんの小説は、「アパート小説」などと言われているようですし、「放浪」について書かれている小説が多いと思います。そういう意味では、この本はまさに角田光代さんらしい小説だと思います。

    恋人のために菊葉荘に潜入し、そこに住む人の日常を観察するのですが、そこで暮らしているうちに主人公は自分が何のためにそうしているのか、分からなくなってしまっているようです。そういう意味では、自分自身がどこに居たらいいのかわからなくなって、「放浪」しているのだと思います。そしてアパートのある部屋というごく狭い範囲で、物語が展開していくところが、「アパート小説」なのです。

    初期の角田光代さんの小説を知るなら、この本を読むのが一番のような気がします。

  • 何処にもたどり着くことなく、あやふやなまま終結してしまい、不完全燃焼。

  •  菊葉荘というボロだけどどこか趣のあるアパートに友人の男を住まわすために、満室の菊葉荘の住民たちを追いだそうと工作する女の話。
     女は菊葉荘に住む大学生男子に、学生を装って取り入り半同棲を始める。何やってるんだろうと思いながら一緒にご飯を食べてセックスをして、たまに大学まで行って、菊葉荘の住人達を監視する。
     菊葉荘の住人、大学の学生達、友人の男、それから女自身も、みんな奇妙! この本一冊まるごと世界が歪んでいて、でもその歪みの中にちょっとずつリアルが潜んでいるからとても不気味。文庫版の解説は難解で読み飛ばしてしまったのだけど、きっと賢い人が言うには『現代人の虚無感を巧みに描写した』うんたらかんたら、っていう作品なような気がする。けれどもわたしはそこらへんちょっとわからないので、エンタメ的な読み方をしてしまいました。語り口はなめらかで読みやすいし、次はどんな展開が訪れるんだろうとページをどんどんめくってしまう。と、いうのも繰り広げられる展開が、おもしろおかしい。だって、高卒の二十半ばの無職女(失業保険受給中)が、縁もゆかりもない大学の偽学生をやって、見ず知らずの男子学生の部屋で自堕落生活しだすのよ? お互い名前しか知らないのに! おかしいでしょ! 皆そろって、他人との距離感がおかしくて、それが滑稽さの理由かなぁと思った。距離感のおかしさが積もり積もって、だんだんとホラー小説を読んでいるような気にさえなってくる。
     面白かったけど、一体この本は何だったんだろう、というのが、正直な感想。誰か教えて。

  • なんかすっごい怖かったなー。
    なんでだろう。浮遊感があるのに
    どん詰まりな感じがする。

  • 吉元のキャラが面白いです。

  • 友人(吉本)が気に入った菊葉荘。しかし菊葉荘はすでに空き部屋がない状態。主人公の「わたし」は、吉本の引越しを手伝う為、スパイのように菊葉荘に潜り込む。

    前半は上に書いたようなストーリーで読者をつかみ、後半にかけて「わたし」の自分探しのストーリーとなる。

  • 09/11/01読了 作者を知らずに読んでも誰の作品か分かる。独特だなぁ。

  • 先輩からいただいた本。

  • またまた角田サンの小説のレビューです。
    この小説はいつもの角田サンらしさ満載なのですが
    ところどころ、笑ってしまうコミカルなところが
    あるのが自分にとっては少し驚きでした。

    角田サンの小説に登場する女性は
    みんな、何かに敏感で何かに無頓着で
    自分だったら、きっと好きにはならないだろうなあって
    女性が多いんです。

    でもなぜか気になってしまうんですよね。

    だから、こんなに角田サンの小説を読んでしまうんでしょう。

  • 最後までよくわからない感じ。
    でも角田光代さんらしい言い回しや表現が多くて、この著者が好きならオススメかも
    主人公よりも蓼科が好きだった。
    終わり方は微妙

  • 家主の事情でアパートを追い出されることになり、新居探しをしている友人(元彼?)が、「空き室がないけどここに住む!」と言い張る、古びた木造アパートの菊葉荘。
    失業中の典子は、友人のためにアパートの住人を追い出して空き室を作ろうと、菊葉荘のスパイをはじめる・・・。
    生身の人間が存在しているのにどこか非現実的な物語は、ひどく不安な心持にさせられる。
    典子が身分を詐称しているうちに自分の居場所をなくしていく不安定さが、にじんでいて怖い。
    仕事もなくして自宅にも帰らなくなって友人全員と切れてしまったら、自分が自分であった場所は夢みたいに消えてしまうんじゃないか、とちょっとぞっとした。人は簡単に拠り所を失える。そうなってしまったら、自分がいる「そこ」がどこまでが現実でどこまでが妄想なのか、わからなくなりそうだ。
    地面だと思ってた場所がいきなりぽっかり穴を開けたような妙な心地になった。

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