残光 (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 386
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758430616

感想・レビュー・書評

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  • ススキノ探偵の〈俺〉に再び会えて、嬉しかったです。

  • 冒頭から中盤までは、王道的な展開で楽しめたが、終盤になるにつれて急速に失速していった感が強い。

  • 初の東直己作品。
    ストーリーとかそういうもの以前に文章が入ってこない。
    比喩がしっくりこない。
    ハードボイルドってこんな感じ?

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    凄腕の始末屋として恐れられた榊原健三は、今では人目を避けて山奥で暮らしていた。ある日、山を下りた彼の目に飛び込んできたのは、テレビに映ったかつての恋人・多恵子の姿だった―。事件に巻き込まれた多恵子の息子を救うべく、健三は単身札幌へと向かう。だが、彼女の息子が巻き込まれたのは、単なる人質事件ではなかった…。第54回日本推理作家協会賞を受賞した傑作長篇ハードボイルド。

    エンターテイメントハードボイルドとして評価の高い作品でしたが、僕がミスをしたのは元になっているシリーズを何も読まずに読んでしまった事でしょうか。やたらと登場人物多くてそれぞれのエピソードを細かく書いているので疾走感がたりないなあと思ってしまいましたが、オールスター物だったんですね、それは一見さんには分からない面白さが沢山有った事でしょう。筋としては充分面白かったのですが、そういう点で残念でありました。

  • 札幌を舞台にしたハードボイルド。
    ハードボイルドにしては少し物足りなかった。

  • まるで探偵シリーズの番外編。素敵なメンバーがそれぞれの持ち味を発揮して楽しいんだが、その分健三の活躍が削がれた感は否めない。
    クライマックスで高田の絡みはいいんだけど、そういう終わりかたですか?
    しかし面白かった。
    ジレンマだなあ。探偵や桐原は最高なんだが、健三の孤高の闘いも楽しみたい。
    もうちょっと健三にはバッサバッサと外道を排除してもらったほうがよかったかな。

  • 2015.6.4-31
    榊原健三が恵太を救い出すハードボイルド。探偵の俺、桐原、相田、松尾が登場し、最後は高田のDJで解決すると言う呆気ないオチだけれど、まぁ楽しめるか。

  • ハードボイルドの男は本当、かっこいい!
    なぜか? それは守るべきものを守るからなのだ。その守るものとは・・・『愛』なんだなぁ~。
    キャ~~!かっこいい! 惚れちゃうよん。
    どうしてもご当地ミステリとなると甘くなってしまう私(札幌に帰省したときに、偶然、東氏にお会いしたし~。笑)。
    札幌ってね、不思議な街だよなぁ~って本当に思うの。
    華の都、東京からあんなに遠いのに、人口は今では170万人だもんね。
    ススキノもあって一見華やかそうに見えるんだけど、やっぱり所詮、地方都市は地方都市。
    そこで育ったものは、東京を目指すんだよね。
    ミステリの世界もほとんど東京が舞台でしょ。
    だから札幌を舞台にしてくれるミステリにはアンチ・本州派(北海道弁では内地だな。笑)としてはうれしい限りなのよ。
    だから影ながら応援している私は、ワクワクして読みました。
    まぁ~ハードボイルドだな~~っていうのが率直な感想です。(⌒o⌒;) アセアセ
    元・武闘派ヤクザが昔の約束を守るために元・恋人の幸せを守るというストーリーとしてはハードボイルドとして非凡ではありますが、そこは東氏の創作力&文章力!
    どんどん面白くなりハラハラドキドキ&ハートをズキュン!なんですわ(笑)。
    第54回日本推理作家協会賞を受賞するのも肯ける力作です。
    これまた榊原健三を主人公にした作品がでてきそうですね~(あ、もうでてるのかな?)。

  • 東直己らしい、と何冊も読んではいないが思ってしまった。
    始末屋とか暴力団とか日常的にあまり関わりのない話ではあるが、始末屋と言われる健三の姿は真っ直ぐで分かりやすく男の生き様に魅せられる。

  • 「榊原健三シリーズ」第二作。今回も前作と同じく、やくざから足を洗った主人公が昔の女の子供を守るために、山から降り来て暴れまくる。今回は警察の腐敗分子が出てくるが、「ススキノ探偵シリーズ」の主人公(便利屋)や高田、桐原、松尾といったキャラクターも出てくるので、そういった面白さもある。

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著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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