- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758431132
感想・レビュー・書評
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「異形コレクション」監修者として多忙な著者の“異形な”ショートショート23編を収録。
同レーベルからの個人作品集としては「綺霊」(2000.8)に続く第2弾ということになるが、前巻が書き下ろしのオリジナル作品のみだったのに対し、今回は収録作品の殆どが「異形コレクション」での作品(数作書き下ろしあり)ということで、既読感は強い。
感想としては「綺霊」と似た感じか。煌びやかでかつ毒々しいイメージが溢れかえっているのはわかるのだが、それがとにかく突っ走ってしまい、個人的にはどうも「ついていけない」感じが拭えない。好きな人は好きなんだろうし、著者自信それでいいと思っているのだろうけれど……。
角ホラの「異形博覧会」の頃の切れ味を取り戻すことはないんだろうか。あの1冊でこの著者が好きになった自分としては、モノ寂しくもある。 -
「異形コレクション」収録作が主体のホラーショートショート作品集。でも書き下ろし作品も収録されているのは嬉しい限り。個人的にはもうこのタイトルだけでやられっぱなし。これから私の中で「ロマン」にはこの漢字をあてるぞ(笑)。
やはり一番好きなのは「花十夜」かなあ。個々の作品の隅々まで、とにかく美しさに満ちている印象。「ほえる鮫」も好きだなあ。情景を思い浮かべると物凄く美しいのだけど、同じくらいにぞっとさせられるのが大きな魅力。
あとは書下ろしである「怨盤」。わりに分かりやすい物語だけど、案外と盲点? これは少し笑える……かも。 -
ハルキホラー文庫からの二冊目の短編集。
『翠の栖』の気持ち悪さが秀逸。