男たちの大和 上 (ハルキ文庫 へ 1-3)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758431248

感想・レビュー・書評

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  • これは世界最大級の戦艦「大和」に乗船しアメリカなどと戦いを重ねた男たちの話である。はじめ大和はまだ戦艦と呼ばれる巨大な大砲を駆使し戦うスタイルの時代負けなしの超伝説的な戦艦であった装甲は厚いところでは100センチをこえ沈まない船と有名だった。しかし世界は戦艦中心の戦い方から・・・

  • 戦艦大和と乗艦した兵士達のドキュメンタリー。戦後の兵士達が自分で「死に損ない」とか「あの時なぜ死ななかったのか」とか、生き残った兵士達の辛い心境が、とても切ない。改めて今の日本が本当に多くの戦争犠牲者から成り立っていることを再認識させられる

  • 戦艦大和の生涯を描いた、正統派歴史小説。著者は、角川春樹氏の姉。生存者の証言などを丹念に集めて構成された、大和の実像に迫る力作。

    上巻は、大和の建造・竣工からミッドウェー海戦への出撃、レイテ沖海戦での消耗、そして沖縄への海上特攻作戦出撃まで。

    淡々と事実を列挙していく方式でリアルな内容。読むのはちょっとしんどい。

  • 戦艦大和の乗組員ひとりひとりの生涯を淡々と綴る。

    日々鍛錬を重ねつつも太平洋戦争で華々しく活躍することも無く、無事を願う家族の思いも叶わず、海上特攻へ向かっていく。

    一機も航空機の支援がない無謀な作戦であり艦隊司令長官は抗議したが、参謀長から「一億総特攻の規範となるよう、立派に死んでもらいたい」と説得され、「我々は死に場所を与えられた」と言葉を呑み込んだ。

    上巻ここまで。

  • あんまり小説っぽくない

  • 正直にいって、上巻読んだ時は読むのやめようかと思った。あまりに淡々としてたので。

    しかし下巻からの大和沈没の描写は、100人以上の生存者から聞き取りをしたというだけあって、生々しかった。
    自分が艦から振り落とされ、重油まみれの海をさまよう夢をみたほど。自分は死んでいく仲間を見ながら、なお生きる選択をするのだろうか、いやできるのだろうか。他人を海に置き去りにしたとしても。

    戦後の生存者のそれぞれも随分前のこととはいえないほど、リアルだった。ちょうど海軍の100時間というNHKスペシャルがあっていたので、それともリンクしていて。

    一度決まったことは、誰も止められない。そう海軍幹部は言っていた。じゃあ誰が責任とるの?誰がとったの?民間人80万人を含む300万人が死んでいったあの戦争を、それから60年が過ぎた、この21世紀にどう受け止めればいいのか。
    今の組織論理も、海軍のそれとさほど変わってはいない。

  • 戦艦大和とその乗組員たちの話。
    第三回新田次郎賞受賞作だとか。

    なんかなぁ…話に全然引き込まれない。映画化されていてある程度の話題性はあるものの、決定的に欠けているのは著者の力量である。

    戦艦大和の乗組員を多く描いているが、淡々としていて表面的な記述である。一人一人に魅力が感じられない。エピソードはあるものの、ドラマ性は浅薄。
    登場人物の多さが本作品の特筆すべき点なのはわかるが、ころころと話がよく変わるので誰の話なのかわからなくなる。結局、一人一人に対する思い入れが生まれない。

    大和についても史実やデータを書き連ねているものの、書き方が薄い。

    文体は悪くないが、全体の話の構成について著者の力量不足が否めない。
    もしかしたら決定版にするにあたって人物を大幅加筆したのかもしれない。が、裏目にでている。


    途中で読むのが苦痛になってきた。映画の方が原作よりも面白いという希有な作品。

  • 映画も鑑賞しましたが、兵員にスポットが当たっており、戦略的な史実が盛り込んでなかった為、物足りなさを感じた。

  • <上巻>2007.11.30~2008.1.3読了
    <下巻>2008.1.4~15読了

  • 内田さんて実在なんだろうか

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