- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758432245
感想・レビュー・書評
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北方氏が三国志を執筆するにあたって、彼が目指していた三国志像を語るという内容です。著者がなぜあのようなシーン、キャラクターを付け加えたのかよく理解できます。北方三国志を読了された方は是非本書を手にとってみてください。
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[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
北方三国志の別巻というわけではなく、北方謙三が三国志の英傑および三国志の文化についてを語っている。
ピックアップされている人物は劉備・関羽・張飛、曹操、呂布、孫堅・孫策、孫権、諸葛亮となっており、北方謙三が三国志を書くにあたり、各英傑をどのように認識していたのかがよく分かる内容だった。
やはり面白いのは呂布に関する記述で北方三国志の独特の呂布像がどのように誕生したのかが非情に興味深かった。
その後の三国志に関しては少し物悲しくなったね。 -
「三国志」は大別して、正史・演義・研究からわかった正史とも演義とも違う部分から成り立っていると思う。
本書は「三国志」を書きあげた北方謙三氏がそれぞれの情報をどのように解釈し取捨選択し、そして『小説家としての特権』を利用して、いかに三国志の物語を自分なりに作り上げていったのかが熱い言葉で語られている。
やはり呂布と曹操と諸葛亮には特に思い入れがあるように感じられた。
北方版三国志のいいところは兵卒も名だたる武将も夢を抱いて、そしてみんなが夢なかばにして倒れていくところだと思う。(張衛の描写にあれほど尺をとる三国志他にないでしょw)
立派な死もあれば、無様な死も、あっさりと描かれる死もある。北方氏はその全員に愛情を持って描かれたのだろうと思った。(もちろん死んでいないキャラクターにも)
北方氏の三国志を読んで、どうしてこういう改変をしたのだろう?と不思議に思っていたいくつかの箇所の答え合わせができてとても楽しく読めた。 -
著者自らが、「北方三国志」の世界観や人物を解説。正史や演義との違いや自らの三国志観が語られており、「北方三国志」読了後の振り返りとして読んでおきたい、ある意味、十四の巻とも言えよう。
著者が思いを込める人物として最後に語った「呂布の強さを持った曹操」というのが印象的だった。
ちなみに自分は司馬懿かな。結局孫が晋建国を果たすその礎を築いたのだから。 -
北方先生が語る三国志。
やっぱり呂布がお気に入りだったんだなー。 -
読み終えた!面白かった!!
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三国志は、吉川栄治さんの小説と、横山光輝さんの漫画で読んだことがあります。
でも、他の作家さんの三国志は読んだことがありませんので、どんな内容なのか興味があり、購入しました。
著者 北方謙三さんの、三国志武将に対する思いや、好みなどが書かれており、特に「呂布」という武将について書かれている章は、面白かったです。
実はこの「呂布」という武将は、私の好きな武将の1人なのですが、吉川栄治さんの三国志と横山光輝さんの漫画三国志、どちらも救いようのない悪役で書かれているんですよね。
しかし、この本は違っていました。
北方謙三さんの三国志だと、今までと違う呂布が読めるかもしれません。
かっこいい悪役の呂布がいいなぁ(笑)
今度、北方謙三さんの三国志を読んでみたいと思います。 -
北方三国志を楽しんだひと(←わたし)、
かつ三国志初心者に毛の生えた程度のひと(←わたし)
はとくに楽しい、北方謙三による三国志解説本。
三国志正史と三国志演義の双方から、
史実として伝えられていることと昔昔に語られた物語としての三国志の違い、北方三国志でのアレンジの仕方、その心
などを著者のことばでわかりやすく、そして熱く書いてありました。
また北方三国志読み返したくなった!うぉー
高校時代にはまって以来すでに何回か読み返してるけど、
2回目以降はどうしても
孤立した関羽が死に向かっていくシーンがつらすぎて
その直前までしか読めない毛の生えた初心者です…