独り祝言―鎌倉河岸捕物控〈13の巻〉 (ハルキ文庫 時代小説文庫)
- 角川春樹事務所 (2008年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758433778
作品紹介・あらすじ
春を告げる賑わいの鎌倉河岸では、政次としほの祝言が間近に迫っていた。そんななか、金座裏の宗五郎の命により、六所明神に代参することになった政次は、宗五郎の粋な計らいにより、しほ、彦四郎、亮吉三人との同行を許された。だが道中、深大寺に立ち寄った一行は思わぬ事件に巻き込まれてしまう。-旅先での事件を始末し、江戸に戻ったのも束の間、政次にさらなる難事件が待ち構えていた。迫り来る祝言の日。隠密御用に奔走する政次と覚悟を決めたしほの命運は…。大好評書き下ろし時代小説。
感想・レビュー・書評
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2022年12月12日
祝言の前にも捕物。
公私の分け目はしっかり、公に生きる、
潔く独り祝言を覚悟する。
垢まみれでまるでおこもさんの祝言の朝、義母に朝風呂を勧められて、義父が背中を流す。温かい金座裏。
この人情あればこそ、捕物に励めるのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久し振りにこのシリーズを読んだが、金座裏は町人と言いながらドンドン格式が上がっていくなぁ。
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ついにこの時がきました。
間に合ってよかった。 -
やっぱり、結婚式っていいなぁ。
しあわせのおすそわけをもらった気持ちになります。 -
苦労は絶えないけどけなげねぇ。という話かどうかは読んでのお楽しみ。
強い女性主人公は作者の作品中では珍しいですね。
(いや、強い女性はいくらでも出てきますが。)
いろいろと現代的な事件が起きていて、ちょっと必殺シリーズにありそうな雰囲気も。
テレビ化を狙ってたりするのかな?(^^;
主人公カップル以外は今ひとつ成長していないんだけれど、その差別も楽しいところであります。
ま、結婚して落ち着いたところで、次あたりからまわりに主役が回ってくるかもしれませんね。 -
★2009年5月1日 31冊目読了 鎌倉河岸捕物控13『独り祝言』佐伯泰英著 評価B
主人公で金座裏十代目を次ぐことになる政次と婚約者しほが、六所明神へ代参に向かう途次、深大寺で思わぬ事件に巻き込まれる。
何とか解決の後、江戸に戻るがここでも会津藩内の紛争に絡む隠密ご用の仕事を請け負う政次。どんどん迫る政次としほの祝言の日。
いつもの佐伯節は好調。あらすじは、この鎌倉河岸捕物控シリーズは短編指向であるので、やや単調で、伏線が少ない。 -
内容(「BOOK」データベースより)
春を告げる賑わいの鎌倉河岸では、政次としほの祝言が間近に迫っていた。そんななか、金座裏の宗五郎の命により、六所明神に代参することになった政次は、宗五郎の粋な計らいにより、しほ、彦四郎、亮吉三人との同行を許された。だが道中、深大寺に立ち寄った一行は思わぬ事件に巻き込まれてしまう。―旅先での事件を始末し、江戸に戻ったのも束の間、政次にさらなる難事件が待ち構えていた。迫り来る祝言の日。隠密御用に奔走する政次と覚悟を決めたしほの命運は…。大好評書き下ろし時代小説。
1月26日~29日 -
独りで祝言をする覚悟を決めたしほの格好良さ。
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事件のバリエーションは増えているのですが、政次が負ける感じが全くしないのでドキドキは減ってきました。しかし2人とも独り祝言を覚悟しているのはすごいなあ。
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突然文体が池波正太郎リスペクト??
ご結婚おめでとう