八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)

  • 5466人登録
  • 4.31評価
    • (1146)
    • (1049)
    • (294)
    • (24)
    • (4)
  • 976レビュー
著者 : 高田郁
  • 角川春樹事務所 (2009年5月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758434034

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有川 浩
近藤 史恵
万城目 学
和田 竜
三浦 しをん
夏川 草介
三浦 しをん
高田 郁
冲方 丁
有効な右矢印 無効な右矢印

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)の感想・レビュー・書評

  • お腹が空いて、胸がいっぱいになる
    そんな一冊です。

    とうとう手を付けてしまいました!!
    長年積んでいた本なのですが、読み惜しんで寝かせていても意味がないので…。

    ダーダー泣きました。
    電車の中で、家の中で、そりゃあ泣きました。

    雲外蒼天。
    勘弁してやってよ!とつい声が出そうになるほど
    澪に心入れしてしまった。
    頑張れ頑張れ。


    昔、私が体調を崩すと母が
    『食べたら元気になるお粥』
    を良く作ってくれていました。
    食べると風邪がすぐに治ると言うお粥。
    本当に食べた後は少し体がラクになった気がするんです。
    多分母の魔法入りのお粥だったんでしょう。

    今は私が魔法入りのお粥を娘に作っています。

    気持ちが入っている料理は、物凄く温かくて元気になるんです。

    茶碗蒸し、何度作ってもあまり上手くいかないのですが、無性に食べたくなりました。
    作ろうかなぁー。

  • (2014年8月16日再読)

    澪ちゃんがちゃんと幼い。
    そして思ってたより、気が強い。

    もうどうしても源斉先生目線で読んでしまって、
    もうどうしても全てが最終話のあの場面に行きついてしまう。

    でも改めて読み直しても、なお一層面白く、心に染みわたります。

    読んでなくて読みたい本が山積みでそっちを優先しがちだけど、やっぱり大好きな本をゆっくり読み返すっていいなぁ...としみじみ思いました。

  • 久々にほんわかした本を読んだ。これを読むと丁寧に料理がしたくなる。上方と江戸の食文化の違いが興味深く面白かった。そして野江ちゃん、なんとなくわかっていたけれども泣いてしまった・・人と人とのつながり、ひたむきに頑張る姿、読んでいて心が温かくなれる本でした。

  • 昨年より「天地明察」「のぼうの城」などで、
    自分の中にいわゆる「時代小説」ブームが到来していた中、
    ブクログでちょこちょこみかけ、気になっていたこのシリーズ。

    ちょっとしたご縁で今回ようやく手に取り読むことに。

    近年ソフト時代小説のおかげで、だいぶ読み進められるようにこそ
    なってきたが、「坂の上の雲」以来挫折感が強い時代小説。
    果たしてこれはどうだろう・・・しかもことごとく評価が高い。
    先入観から案外拍子抜けするかも・・・などとやかく考えていた自分に反省。

    なるほど。これには泣かされました。
    少なくともわたしはダメだ。泣いちゃった。泣けちゃった。
    時代小説を、息継ぎなしで一気に読めたのもこれがはじめて。

    実はこのシリーズに出会うとき、最近ようやくゆっくり読書できるようになった母と、共通でなにか同じものを読みたいと探していたこともあって、これなら共有できる作品だと確信。

    食べ物を題材にした小説や映画は、今までたくさん読んだり観たりしてきたけど、これはまた全然違った味わいです。
    料理ももちろんだけど、登場人物が絶妙。
    エピソードも、ひとつひとつが胸に刺さって、決して軽いものではないだけに、あとからその人物を作り上げていく中で深みとなるように設定されているし。

    丁寧に描かれていて、いまさらですが続きを楽しみに読んでいきたいシリーズになりました。

  • 美味しそうなお料理と江戸の様子が身近に感じとれるような臨場感が溢れすぎる(笑)
    食事制限中の私にはかなり酷な話だけど、読み進まずにはいられない。
    明日書店に行って『花散らしの雨』を手にしたいです。
    お澪ちゃん、負けるな!
    どのお料理も食べてみたいが、『とろとろ茶碗蒸し』が一番ヤラレました。
    巻末の付録に話のレシピが載っているのもこの本ならではで良い。
    絶対オススメです。

  • 訳ありで江戸へやってきた澪。
    大坂と江戸の人たちの舌の違いに戸惑いながらも、徐々に訪れる客たちを作り上げた料理で掴んでいく。
    料理の世界は男のもの・・・そんな時代だったにも関わらず、澪は種市のもとで工夫と料理のセンスをいかしていく。
    だが、世の中それほど甘いものではない。
    出る杭は打たれる・・・とばかりに、澪にとっては辛い出来事も同時にやってくる。
    種市だけでなく、ご寮さんや小松原や源斉、おりょうたちの力を借りて「雲外蒼天」の人生を生き抜いていこうとする。

    澪の成長物語であると同時に、料理を楽しめる物語でもある。
    巻末に料理のレシピがついているのも嬉しい。
    どんな苦難が待っていても、きっと澪なら乗り越えていけるだろう。
    そんな明るい未来を予想できることも、この物語の魅力なのかもしれない。

    ドラマ化されることを知って慌てて読み始めた。
    キャスティングされた女優さんたちを当てはめて読むのも意外と楽しかった。

  • シリーズ全巻、大人買いしてきました‼
    やっぱり買って良かった…。
    料理人として成長していく澪に降りかかる試練や苦難、人の温かさや世間の厳しさ…内容としてはベタな人情ものなんだけどそれだけでなく、心を掴み胸に逼る素晴らしい物が沢山つまってます。
    ふっくらと食材が炊ける音や香りまで漂ってくる様で、調理の描写は喉が鳴ります。すぐ続きが見たい。

  • 2012年9月22日 (土) 北川景子が澪ちゃんに・・・。

    楽しみぃ・・・♥

  • 一生懸命に今を生きる登場人物たちが、とてもすがすがしい。
    重いものを背負った人生だとしても、彼らの人生には輝きがあると思う。生きることに必死になることで、生まれる輝きなんだろうな。

    生きていくことは、楽なことばかりじゃない。苦しいこともたくさんある。いつまで続くかもわからない、辛い時期が必ずある。
    でも、きちんと向き合って、怠けずこつこつ努力して、雲外蒼天を臨めるように自分もがんばろう。
    今が辛い身としては、とても勇気をもらえる一冊でした。

  • みをつくし料理帖第一作目。
    心に負担のない感動というか、自然に涙が出てくるような温かさがあってとてもいい。
    辛い過去を持つ人物が多いけどだれもが歪むことなく、それでいてただ綺麗なだけでなく、静かな強さで溢れている。
    ただ料理が美味しそうだというだけでなく、心から美味しいものを食べる人達の顔が浮かんでくる。
    また好きな本に出会ってしまった。

  • 時代小説はどちらかといえば苦手なほうだったけど、これは違った。
    澪のひたむきで、いろんな試練を乗り越えていく姿がいい。
    澪の作った料理食べてみたい。続きが楽しみな作品

  • 初読みの作家さん。テレビドラマは見ていないが、主演が黒木華さんならベストキャストだったろうと思う。
    地味なストーリーなのに、笑いと涙が止まらない。
    辛い目にばかり合う澪。だが、澪をとりまく人々は皆、いい人ばかり。江戸の下町ってこんな感じだったのかな。
    小松原、源斉、又次、伊佐三、種市など、素敵な男性も多数登場。気になる伏線もいろいろあって次巻も楽しみ。

  • みをつくし料理帖シリーズの第1巻目。
    ドラマの続きが気になって手にしました。
    今まで、こういった時代小説は、苦手意識から読むことはなかったけれど、ドラマでの映像化も手伝ってとても読みやすい。

    主人公の澪と同じで、全体的にとってもほんわかとした雰囲気の物語。荒っぽいシーンもあるけれど、やはりなんとなく温かくて、どんどん引き込まれてあっという間に読み終えました。

    澪が食べ物を通してさりげなく江戸と上方の比較をする部分も面白く、生粋の江戸っ子だった亡き祖母や、母のことが思い浮かびました。

    出てくる料理は今の私たちにも馴染みのあるものばかりで、作って食べてみたくなります。
    最後にはレシピも掲載されています!

  • 江戸、人情、けなげな女主人公、暖かい周囲の人々、意地の悪い敵、美味しそうな料理、笑いあり、涙あり、ほのかな恋心あり?シリーズ第一弾のこの本だけでも十分に波乱万丈。この世界観が嫌いな日本人、居らっしゃるか?

  • みおの境遇に涙。わたしも結婚して地元を離れているので、料理の味の違いに苦労する姿に共感する。なんでこんな災難ばかり降りかかるのだろうか。みおに関わる人々との繋がりで乗り越えていく姿が素晴らしい。

  • 面白かった~。
    みをつくし料理帖シリーズ、全部読みたいな。

    主人公の澪が次々と振りかかる困難と試練に立ち向かいながら料理の道を極めていく健気な姿に胸を打たれる。
    澪のまわりの登場人物が人として筋の通った味のあるキャラばかりなので、困難続きの話であっても、気持ちが沈むことなく読み進められた。
    登場人物たちの過去が作中で交錯しながら、話が進んでいくので、今後の展開を自分なりに予想しながら楽しむこともできる。

    面白いのは話ばかりではなく、作中に登場する料理も。
    どれも本当に美味しいそう。文章から料理の匂いが漂ってくるよう。上方(関西)と江戸(関東)の味や料理の違いも出てきて、興味深かった。

    これからの寒い季節、「とろとろ茶碗蒸し」や「ほっこり酒粕汁」を家でも作ってみようかな。
    澪のように絶妙の出汁はひけないけどね。
    巻末に嬉しい料理レシピつき!

  • ドラマを見て面白そうだと思って。
    原作の方が何倍、何十倍も面白いです。
    ドラマも良いと思ったけれど原作を読んでしまうとドラマのキャストが酷く思えてなりません…。
    演じる方々が酷いのではなく
    原作の魅力溢れる人達そのままに再現できないのが酷く残念に思えてしまって。あの美しすぎる澪はどうなの?(笑)
    卯月みゆきさんの澪が本当に素晴らしいです。
    まさに文章の中にいる澪のイメージそのままで。

  • 天涯孤独の澪はわけあって故郷大阪を離れ、神田御台所町の「つる家」で料理人をしていた。「つる家」の店主種市、ご寮さんのお芳、そして長屋の人々。温かい人々に囲まれながらも、澪は「雲外蒼天」の過酷な運命に飲み込まれていく――。
    面白かった。とにかく出てくる料理の美味しそうなこと!とろとろ茶碗蒸し、ほっこり酒粕汁…巻末付録のレシピは、読者が食べたくてたまらなくなるだろうと予測してのことでしょうか(笑)旬を大切にする江戸の文化も、便利さに鈍感になった自分にはとても風流で新鮮にうつりました。
    また、健気で努力家な主人公をはじめとして、登場人物達もとても魅力的です。美人で凜とした女将さん、訳ありげな浪人、幻の花魁…王道だけれどそこが良い。みな辛い事情を抱えながらも、支え合って生きている様が料理とともに心に沁みとおり、まさに人情、これぞ時代物の醍醐味です。

  • 鰹田麩、心太、おにぎり、茶碗蒸し、酒粕汁。みんな一度は口にしたことがあるものが出てくるのがいい。不用意に飾り立てるでもなく、力いっぱいたくさんの言葉を使って味や見た目の彩りを伝えてくる文章でないので、江戸時代の慎ましい、けれども活き活きとした生活が伝わってくる。 食べたこと無くてもすぐに食べられるから物語も良く分かると思う。
     もちろん、食べ物をしらなくても物語りは楽しめる。主人公『澪』に心の底から「がんばれ!!」と応援したくなる。欲を言えば、『つるや』へ行って料理を食べてから「料理美味しかったよ!これからもがんばれ!!」と、言ってあげたい。
     
    時代小説 初心者にもオススメできる本だと思います。

  • ずっと読みたかった作品をやっと読み始めました。読み始めは何だか世界に入っていけなかったけれどページをめくるについれて夢中になってしまいました。
    何度も何度も人生を阻まれても、料理人としてくじけずに立ち上がっていく澪の姿がけなげで切なかったです。出てくるご飯はシンプルでどれもおいしそうでした。色々な人との縁がどうなっていくのかそのあたりも楽しみです。

  • 人情溢れる人たちの優しさに、何度目を潤ませたか…ジーンと来るのを電車の中で必死にたえながら読みました(笑)
    艱難辛苦にも目気ないで、頑張る澪の姿には、ありきたりな言葉だけど、元気と勇気をもらえます。

    それと、料理を通じて、江戸の暮らしぶりがよく分かって面白かった反面、上方(大阪)と江戸の違いの多さにはびっくりしました。
    続編が7冊くらいあるようなので、そういう面を含め、まだまだ楽しめそうです。時代小説はあまり読んだことがないからどうかと思ったけど、続きを読みたいと思えるシリーズに出会えました。

  • みをつくしシリーズ1作目。

    つる家店主の種市と澪を結びつけてくれたのは化け物稲荷の神狐さんでした。

    今でこそ試食役で「お澪坊、こいつぁ、いけねぇ。いけねぇよぅ。うますぎていけねぇよぅ」の種市さんだけど、このときはお蕎麦を打っていたのね。

    もとは蕎麦屋のつる家で、上方の訛りも味の好みも抜けきらない澪は下がり眉をさらに下げつつ、試行錯誤します。

    上方で好まれるのは昆布出汁に白味噌、牡蠣は土手鍋、心太は天草から作り、お砂糖をかけて食べる。江戸では濃い色の醤油が好まれ、出汁は鰹で、心太には酢醤油、初物に目がなく戻り鰹は野暮、「猫またぎ」と忌み嫌われるほど。

    今のように交通機関も発達していない頃、その好みの違いは大きなものだったでしょう。
    澪の考案した「ぴり辛鰹田麩」に、「ひんやり心太」「はてなの飯」「とろとろ茶碗蒸し」。そして「酒粕汁」。
    今なら家庭科で習うからグルタミン酸とイノシン酸の相乗効果を知らない人はいないだろうけど、当時はすごいことだったんだなぁ。

    澪の「雲外蒼天」と、野江の「旭日昇天」。離れ離れになり、会うことは叶わなくても互いの存在を胸に、支えあうふたり。
    大坂の名店「天満一兆庵」のご寮さんだった芳と、澪。身を寄せ合い暮らす二人の周りに、優しくあたたかな人の輪が広がっていきます。

    それにしても小松原・・・中年男と言うのでおっちゃんを想像していたらまだ30歳じゃないか。澪もまだ18って・・・しっかりしすぎでしょう。

  • 暖かい気持ちになるストーリーと、そのストーリーにマッチした、おいしそうな料理描写が特徴の物語。

    登場人物がみな愛嬌があり、生き生きと描かれている。

    人の絆っていいなぁと素直に感じることができた。

    また、私も澪のように、嫌なことや辛いことがあっても逃げずに、まっすぐ一生懸命働きたいと思った。
    働く女性に元気をくれる本でもあると思う。

  • ドラマをみて読みたいと思った作品。

    すごく良かった!面白かった!
    ドラマは大筋を捉えていて丁寧に作ってあったんだなと思った。
    そのドラマよりも何倍も良い。

    澪が大切に思う人が澪を大切に思ってくれて、優しい気持ちが溢れる。
    優しさに触れた時、辛い時、我慢しなければならない時、ちょっとのことで潤んでしまう。
    歳のせいかな。
    優しく丁寧な、人との繋がりの大切さを気付かせてくれる作品。
    *
    2013/08/07
    好き過ぎて買ってしまった。
    これから少しずつ集めていく。
    読み返したけど、普通にあの方が出てて、ほっこりしてしまった。
    次巻が楽しみだ。

  • 買ったまま積読状態で、結局ドラマ先行になってしまったけど
    さすが原作、すごくすごくおもしろかったっ。

    料理の味の描写が絶妙で、出汁のいい香りが今にも
    漂ってくるような、ほんとにステキなお料理に包まれた時間でした。

    澪の波乱の人生は辛く苦しいこともたくさんだけど
    周りの人の温かさと、少しずつ繋がって、輪となっていく光景に
    ココロがじんわりと柔らかくなっていくステキなお話でした。

    食材への愛情も、人を思うということの本質も
    よく描かれていてたくさんの波乱にハラハラとしつつも
    清清しい空気に包まれるような素晴らしい読後感でした。

    巻末についているレシピを使って、澪の料理をぜひ味わいたいと思います。

全976件中 1 - 25件を表示

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)に関連する談話室の質問

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)に関連するまとめ

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)を本棚に登録しているひと

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)の作品紹介

神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。店を任され、調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。大阪と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。しかし、そんなある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが・・・・・・。
料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説の傑作ここに誕生!

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)はこんな本です

ツイートする