八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)
- 角川春樹事務所 (2009年5月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758434034
感想・レビュー・書評
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災難続きの中にほっこり癒されるお料理。
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神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。
店を任され、調理場で腕を振るう澪は、
故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。
健気な少女に妬みをもつ大人もいれば
人情たっぷりに少女を育てる人もいる。
連作時代小説。
読友さん達に大人気、遅まきながら手にとりました。
そして、まんまとハマりました。
健気で一生懸命な澪を応援した、したけど
澪の「雲外蒼天」の相はどこで雲が晴れるのでしょう。
これ以上、何かを失くしたり、誰かを失ったりすること
ないように祈りたい。
でも、いろいろあるんだろうなぁ。
なんといっても美味しそう!
時代を越えて、土地柄を越えて美味しそう。
関西の味が江戸では受け入れられないのではなくて
扱う食材が違う、調理方法が違う、面白いなぁと思います。
うちの卵焼きはお砂糖はいれないよん。
「旭日昇天」の花魁に再会できますように。 -
以前ドラマで観て気になっていた話。
食べることが大好きな私にはぴったりの本だった。
確かドラマでは黒木華が演じていた澪、芳は安田成美?小日向さんや成海璃子も出ていたような…
演じていた役者さんを思い浮かべながら読むのもいとをかし。 -
久々に高田郁さんの作品を読みました。
続編もまだまだあるので、ゆっくり時間をかけて読みたいと思います。
主人公が大阪から江戸にでてきて、自分の道を切り開いていくっていうのが良いなって。 -
健気。健気にひたむきに頑張る澪。江戸と大阪とこんなに違うのかと、現代ではあまり差がないことに驚いた。料理は人の器量次第ってそうだなぁと。丁寧に大切な人のために作る料理。私も作っていきたいと心底思った。
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しばし江戸時代にタイムスリップした!
美味しい料理と人情に癒され、度重なるハプニングにも立ち向かう。頑張れ!澪!
酒粕汁作ります! -
72:江戸人情もの+おいしいごはん。上方と江戸の味の違い、食べ物の違いに戸惑いつつも、常に誰かのためを思って調理場に立つ澪の姿勢はまさに理想。スペシャルな料理を作っているわけではないのだけど、なかなかこうはできません。ありがちといえばそうなのかもしれませんが、登場人物たちの情の篤さにほろりときます。いい話でした……!
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とても面白いです。
ただNHKのドラマを観ているので、自然と澪が黒木華さんに変換されてしまいます。
はまり役だと思います。