八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758434034

感想・レビュー・書評

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  • ドラマ澪つくし料理帖の原作第一巻。最後の巻の「花だより」から読んだので良かった。二人の少女の悲しい別れ。一巻から読んでいたら、これでもかとくる澪への試練に耐えられなかったかもしれない。それでも、ひたむきに努力していく澪のこれからに目が離せない。

  • 江戸時代の町の様子やどのようなものを食していたか、気質が江戸と上方でどう違うのかが知れて面白く読めた。
    上方の料亭で奉公していた澪は、江戸で料亭を再考すべく、ご寮さんと暮らしていた。蕎麦屋の店を譲り受け、勤勉さと味覚、上方での知識を活かし次々に新しい料理を生み出す。生み出す料理と日々の生活が相まって、サクサク読める。構成はあきない世伝と似通っている。江戸時代の女の立身作。

  • 料理屋&時代小説、最高の組合せ。雲外蒼天のお澪さん、頑張れ!

  • さすが高田さん。こちらも面白いですねぇ。
    事件が起こることも過去や未来への繋がりも、気になることを挟みながら2巻へと気持ちがはやります。
    澪のお料理作ってみたいから本欲しくなっちゃうなぁ¨̮♡

  • ❄あらすじ❄
    水害で両親を亡くした澪は、芳に拾われ育てられる。
    そして「つる家」を任されそこで江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出すことに。
    試行錯誤しながら澪の料理は番付に載るほど有名になるも、名料理店「登龍門」が非道な妨害をしかけてくる。
    味を盗まれようが、店が焼けようが澪はへこたれない。
    そんな時にあさひ太夫と名乗る人物から10両が店に届く。
    文には「雲外蒼天」の言葉のみ。
    澪はそれを見て誰だか気づき会いたい一心になるも…。
    *
    *
    ❄感想❄
    澪は弱気な娘ですが、様々なトラブルに
    遭う度、なにくそっ!と立ち直るその様はわたしには真似出来ない屈強のメンタルだと思いました!
    成長していく彼女の今後に期待です

  • 時代小説は好きですが、言葉や風景など明治後期〜昭和より私の知識が弱いので、読んでも60%くらいしか理解出来てないところもあったのですが、これは100%で終われました。
    日光江戸村のような、分かりやすい馴染みやすい地形でタイムスリップしてこっそり覗いていてるみたい。
    私はお酒が飲めないので、蕎麦やおつまみよりご飯をたらふく食べたい!から読んでいるととってもお腹が空きます。茶碗蒸しを食べた後のみんなの目尻が下がった目元がなんとも。
    個人的には澪と野江の昔の話がとっても良かった。もっと読みたい。

  • 読み始める前に著者の経歴が目に入ったため、大丈夫かなと不安になった。しかし、面白かった。あっという間に読み終わってしまった。続きも読みたい。
    時代物ではあるが、談志の言うところの江戸の風は吹いていない。なんとなくセットっぽいし、現代的な感覚が強い。なんだか漫画を読んでいるようだったが、それが良かった。ライトで読みやすくサラリと読んでしまえた。

  • 江戸を舞台にした、料理亭のお話。とても良かった…。
    雲外蒼天、胸にひびきました。

    主人公、澪と種市、芳との血の繋がらない親子関係で幾度涙ぐんだことか。
    荒波のような人生をかいくぐってきた澪と、澪を娘のように大切に思う種市と芳の、全身全霊かけた愛情が暖かくて…。
    読み進めていくうちに、どの人物にも愛着が湧いていきました。
    人気シリーズなのも頷ける。

    決して文体としては読みやすいものではなく、堅牢な印象すら受けるのですが、女性らしい柔らかさも備わった文体で読みごたえもある。柔い文体に慣れていると最初はスラスラ読みにくいかも知れません。
    が、とにかく料理の描写のおかげでお腹も空いてくるし、店の行先が気になってハマりこんでしまった。
    上方と江戸の味の違いの話も面白く、時代が隔たっているとは思えないほどに生活描写がリアルに想像できました。

    これは面白い。久々に本とのいい出会いをさせて頂きました。

  • 後輩に突然渡された本。
    美味しい料理は人を幸せにする。人情と料理の本でした。
    茶碗蒸し、酒粕汁、秋が近づいて来たので、そろそろ作ろかな。
    2018.09

  • (2014年8月16日再読)

    澪ちゃんがちゃんと幼い。
    そして思ってたより、気が強い。

    もうどうしても源斉先生目線で読んでしまって、
    もうどうしても全てが最終話のあの場面に行きついてしまう。

    でも改めて読み直しても、なお一層面白く、心に染みわたります。

    読んでなくて読みたい本が山積みでそっちを優先しがちだけど、やっぱり大好きな本をゆっくり読み返すっていいなぁ...としみじみ思いました。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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