隠居宗五郎: 鎌倉河岸捕物控14の巻 (ハルキ文庫 さ 8-28 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 14の巻)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758434102

作品紹介・あらすじ

祝言の賑わいが過ぎ去ったある日、政次としほの若夫婦は、仲人である松坂屋の松六の許へ挨拶廻りに出かけた。道中、日本橋付近に差し掛かった二人は、男女三人組みの掏摸を目撃する。政次の活躍により、掏摸を取り押さえたものの、しほは、現場から立ち去る老人に不審なものを感じていた。やがて、政次の捕まえた掏摸が、江戸に横行する掏摸集団の配下であることが判明。隠居然としていた宗五郎も政次とともに、頭目の捕縛に乗り出すが-。金座裏の面々が活躍する大好評書き下ろし時代長篇、待望の第十四弾。

感想・レビュー・書評

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  • 今回一番気に入ったのは、隠居然とした宗五郎親分が賭場に乗り込んで、丁半の賽子の賭けで勝つシーンだ。才賀のお一との遣り取りが、江戸金座裏の粋を感じさせる。カッコいい。

  • どうした宗五郎親分と言いたくなるほど、すっかり言動が半隠居状態になっていた。
    作中で皆が言っている通り、いくら政次がしっかりしているとはいえ金座裏の重みを背負うにはまだまだ若輩なのは否めないので、隠居するには早いですよ。
    特に心の機微に関する調整やここ一番の威厳はベテランにしかできないので、この先も健康な限り活躍して欲しいです。

  • 今さらなのだけど、
    捕物控なので、刃傷沙汰はそりゃお約束やね。

    借金のかたに苦界へ売られる裏長屋の娘に、身内を手にかけた殺人強盗事件。

    宗五郎さんも、なんだか隠居然としてしまって、寂しさも感じたものの、苦界へ身を沈めようとする娘のために活躍する姿はまだまだ現役。宗五郎さん、頑張ってー!

  • タイトルを見るとちょっと心配になりますが、そう簡単に隠居はしませんね。
    じゃ、どうしてこんなタイトルなのかというのが読みどころ。
    いつもよりも宗五郎が働いている気もするんですけど。(^^;
    政次の前進が商人だったというところもうまく生かされていますね。
    チャンバラ抜きでも大丈夫なうまさが、やはりこの作者の売れるところなんでしょうねぇ。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    祝言の賑わいが過ぎ去ったある日、政次としほの若夫婦は、仲人である松坂屋の松六の許へ挨拶廻りに出かけた。道中、日本橋付近に差し掛かった二人は、男女三人組みの掏摸を目撃する。政次の活躍により、掏摸を取り押さえたものの、しほは、現場から立ち去る老人に不審なものを感じていた。やがて、政次の捕まえた掏摸が、江戸に横行する掏摸集団の配下であることが判明。隠居然としていた宗五郎も政次とともに、頭目の捕縛に乗り出すが―。金座裏の面々が活躍する大好評書き下ろし時代長篇、待望の第十四弾。

    1月29日~2月1日

  • 隠居然とした宗五郎と亮吉の掛け合いが楽しい。

  • 展開は読めるのですが五事件五様でおもしろかったです。宗五郎はまだまだ隠居というほどでも。

  • 政治家や役付もこのくらい潔きよきゃいいのにねw

  • 人生50年、41歳かぁ。

  • ★2009年53冊目読了『隠居宗五郎 鎌倉河岸捕物控14』佐伯泰英著 評価B+

    この鎌倉河岸捕物控は、江戸の金座裏という所の十手持ちの物語なのだが、他のシリーズよりもストーリーの展開が小気味よく軽快に進んでいくので非常に読みやすい所に特徴がある。物語の舞台装置を大仰にせず、街中に限定して、淡々と描いているわけだ。また、江戸市井の人々の普段の生活もこうだったのではないかと感じられる所も読んでいて楽しい点である。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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