秋螢: 立場茶屋おりき (ハルキ文庫 い 6-11 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758434256

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  • 捨てる神あれば拾う神あり。
    悪いことがあれば、良いこともある。
    哀しみがあれば、悦びもある。
    それが、生きていくということ。

    立場茶屋の女将さんおりきさんの周りの人々のそれぞれの人生。
    みんないろいろあるけど助け合って、支えあって生きていく。
    今回も切なく心温まる、何度涙したことか。

  • 女中がしら、お梅の過去。
    芸者になると、幾千代に預けた百姓の娘おさん。
    おきわの父親、凡太の最後。
    彦次の忘形見、おいねを育てつつ、そば打ちを修行。
    新しくおりきの隣に蕎麦屋を作る。
    いろいろなことが次々起こる。

    おりきを中心に人々の人生も回る。
    魅力的な登場人物の生き生きとした様は、
    読んでいて清々しくもあり、情愛にホロリとされる。

  • おうめの過去。
    おきわと父親凡太。
    彦蕎麦の立ち上げ。
    下駄屋天狗屋のみのり。
    先代女将の墓参りですれ違ったのは先代の息子、國哉。
    如月鬼一郎、本懐を遂げて、おりきに挨拶に来たのか、秋蛍。
    三吉の才能を絵師に見出だされ、京に行く話に寂しそうな善吉。

  • 11月17日~27日

    「茶屋や旅籠の商いも至って順調です」―おりきは先代の墓参りに訪れた寺で、四十絡みの品のある面長な顔をした男性とすれ違った。もしや先代の一人息子?!と思ったが、声をかけることはできなかった。その晩、おりきは鬼一郎の胸に抱かれている夢をみた。鬼一郎の身に何かが起こったのではと心配になるが…(「秋螢」)。表題作他全五篇を収録した、涙と笑いと義理と人情に溢れた大人気シリーズ、待望の第五弾。

  • 立場茶屋おりきシリーズ第5弾
    おりきさんの善行
    亡くなった女中の弟(子供)を雇用
    陰間に売られた三吉救出&雇用
    女中?彦蕎麦普請
    身銭切りすぎじゃね?

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著者プロフィール

1945年広島県生まれ。成城大学文芸学部卒業後、画廊経営、テレビプロデューサーを経て、執筆活動に入る。2003年「小日向源伍の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞。主なシリーズに「立場茶屋おりき」シリーズ、「照降町自身番書役日誌」シリーズなどがある。15年「立場茶屋おりき」シリーズで第四回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。

「2017年 『残りの秋 髪ゆい猫字屋繁盛記 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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