夢の夢: 鎌倉河岸捕物控15の巻 (ハルキ文庫 さ 8-29 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 15の巻)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.42
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本棚登録 : 300
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758434423

作品紹介・あらすじ

船宿綱定の船頭・彦四郎は、贔屓客を富岡八幡宮へ送り届けた帰途、上品な小紋に身を包んだ女に乗船を請われた。貸切の船に乗せるのを逡巡した彦四郎だったが、代金を受け取らない条件で送り届ける旨を承知する。だが、船に乗せた美しい女は、彦四郎が幼い頃に突如姿を晦ました秋乃だったのだ。数日後、すべてを投げ出して失踪する彦四郎。十数年ぶりに再会した二人になにがあったのか?幼馴染みの身を案じた政次、亮吉は、彦四郎と秋乃を追い、疾走する。大好評書き下ろし時代長篇、待望の第十五弾。

感想・レビュー・書評

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  • このところこのシリーズには星3つしかつけていないんだけれども、4つには届かないので、星半分っていうのがあったら3.5で手を打ちたい作品だ。笑
    今回の主役は幼なじみの船頭の彦四郎。
    亮吉と違って女の尻を追いかけるタイプでは無いのだが、今回はどっぷりはまってしまったようだ。
    これまでもメンタルがあまり語られてこなかった彦四郎だけに、その想い迄を捜索する政次と亮吉の旅がなかなか緊張感があって良かった。
    江戸に帰ってから、金座裏ではこの一件はどう方をつけたのか‥‥‥
    星3.5!

  • 普段のシリーズとはかなり毛色が違う作品です。
    いつも飄々としている彦四郎が初めて年頃の青年らしい姿を見せていますが、それにしても極端な方向に行ってしまったもんだ。
    秋乃の人物像が殆ど又聞きだったので、ラストまで穏やかな結末を期待したけれど、やっぱりダメだった。。。
    でも、政次と亮吉を始め、彦四郎が周りの人達からいかに愛されているかもよく分かった。

  • 全体的に悲壮感の漂う話で、いつもとは違う印象。
    話も殆ど、政次と亮吉だけが出ている印象ですし。
    全般的には面白かったんだけど、どうも彦四郎の感情が最後までぼやけていた感じがするのが残念かな。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    船宿綱定の船頭・彦四郎は、贔屓客を富岡八幡宮へ送り届けた帰途、上品な小紋に身を包んだ女に乗船を請われた。貸切の船に乗せるのを逡巡した彦四郎だったが、代金を受け取らない条件で送り届ける旨を承知する。だが、船に乗せた美しい女は、彦四郎が幼い頃に突如姿を晦ました秋乃だったのだ。数日後、すべてを投げ出して失踪する彦四郎。十数年ぶりに再会した二人になにがあったのか?幼馴染みの身を案じた政次、亮吉は、彦四郎と秋乃を追い、疾走する。大好評書き下ろし時代長篇、待望の第十五弾。

    2月6日~9日

  • 彦四郎の純情を返せ〜

  • タイトルで最後が分かるがな。しかし彦四郎がここまで堕ちるかあ。

  • この巻もよかった。
    人間らしさって、そういうことなんかなぁ。

  • 彦四郎、色と過去に惑う、の巻か。
    男女の絡みが出てくるのも、江戸を離れて山へ、も、このシリーズには珍しい。

  • 鎌倉河岸シリーズ15巻
    幼い頃の知り合いが、悪女?に!
    彦四郎の悲しくもつらい話

  • 鎌倉河岸シリーズ15~彦四郎が魚河岸の男衆を送った帰りに助けた女主従は,備後福山藩江戸中屋敷用人の妾であったが,女秋乃3歳・彦四郎7歳からの3年ほど兄と妹同然に暮らした,女と首吊り心中した左官渡り職人の娘であった。旦那が国許へ呼び寄せられた隙を見て,秋乃は彦四郎を引き入れたのであった。彦四郎と秋乃が姿を消し,政次と亮吉が探索を始めると,老中返り咲きを狙う藩主・阿部正倫が一揆発生の為に職を解かれ,藩政改革を行うために賄い方を大阪の大商人に一任し,剰った財を金銀相場に使って私した妾の主・古村が賄を渡した相手を書き付けた書状を盾に強情を張っていたのだが,彦四郎を供に秩父を江戸方・大阪方を引き回し,古村の身柄を確保しようとした秋乃の策謀だった~結局,彦四郎を惑わせた秋乃の過去は不明なまま,古村と入水心中してしまうのだが,彦四郎の相手として書いていて,女郎蜘蛛のような女になってしまって,退場して貰うしかなくなったのかな。彦四郎が可哀想だ,改めてお相手キャラを創らなくてはならないってことで,シリーズは当分続き,彦四郎の出番は3巻後か?

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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