草野心平詩集 (ハルキ文庫 く 7-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758434621

作品紹介・あらすじ

個という存在の確かさや愛おしさを、おおらかな息づかいでうたいつづけた草野心平。本書では、蛙の詩人としても知られる著者の代表作「ごびらっふの独白」をはじめ、"易しくて、優しい"言葉で綴られた一〇六篇を精選。文庫オリジナル版。

感想・レビュー・書評

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  • あまり読まない詩を読んでみました。
    「お探し物は図書館まで」で紹介されていて気になって購入。やっぱりまだ読み慣れないけど、とにかく精神的にクる。読者に委ねられる解釈が小説以上に多く、また歳を取ったら読みたい

  • 豊かにかおる泥のにおい。
    震災後ふと懐かしくなり手に取った草野心平の詩からは、福島・いわきの懐かしい風土がほのぼのと寄り添ってきてくれた。
    寂しさと孤独。ひとりだが、ひとりではない。
    無数の蛙の鳴き声が耳の奥にこだまする深夜、読了。

  • 力強くて躍動感があって良い。旧かなづかいで読むとまた違った感じがした。

  • 音がいい。リズムがいい。春にふさわしい1冊。

  • 草野心平 (ハルキ文庫)の詩集作品です。

  • 草野心平を知ったから詩がだいすきになった。
    「冬眠」は問題作として話題になったが、あれを読んだことで言葉の面白さ、表現の自由に気づけた。
    詩は声にだして読むのがすきだか、草野心平のは楽しく大きな声でうたいたい。

  • 蛙の詩がよい

  • 昔住んでいた家の前には、林が広がり、季節ごと生き物たちのオーケストラでにぎわっていた。
    それから、長い月日が流れ、ここ最近はカエルや蜩の鳴き声ですら久しく聞いていない。
    草野さんの詩を詠むと、あの、生き物たちが奏でる生命のリズムが無性に恋しくなる。
    「ごびらっふの独白」大好きです。

  • 「蛙の詩人」として知られていますが、それだけではないことを気付かせてくれる1冊。

    死や孤独、様々な悲哀を表現している作品が多いのですが、決して暗くない、むしろ明るくてユーモラスでもある詩を書かれた方なんだなぁと思いました。

    言葉の選び方も素晴らしくて、声に出して読みたい詩が多いです。

  • 季節の足音が聞こえてくる。
    オノマトペが気持いいので、音読したい。

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著者プロフィール

一九〇三年(明治三六)、福島県生まれ。二一年、中国・広東省広州の嶺南大学(現・中山大学)に留学し、詩作を始める。二五年に帰国し、宮沢賢治らと同人誌「銅鑼」を創刊。貧困の中、新聞記者、焼鳥屋、出版社の校正係などで生活の糧を得ながら、詩や画など多彩な創作活動を続ける。三五年には、中原中也らと現代詩の同人誌『歴程』を創刊。四八年、『定本 蛙』を中心とする一連の「蛙の詩」で読売文学賞(詩歌部門)、六九年、『わが光太郎』で読売文学賞(評論・伝記部門)を受賞。八七年、文化勲章受章。88年、没。

「2017年 『酒味酒菜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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