今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)

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著者 : 高田郁
  • 角川春樹事務所 (2010年9月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435024

今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)の感想・レビュー・書評

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  • きました、澪つくし4作目。

    【ははきぎ飯】
    美緒の大奥奉公に備え、澪が包丁捌きの先生役に。
    小松原が落としたほうき草の実、腎臓にいいとされるその実で何とか美味しい料理が作れないかと思案する澪・・・

    ほうき草の実、別名ははきぎ。源氏物語でも聞いたことのある名前ですがとんぶりだったのね。。。
    小松原のお母様が登場し、明らかにされる小松原の素性・・・身分違いはどうしようもなく、ただひたすらにせつない。。。

    【里の白雪】
    文句たれの戯作者清右衛門が泥鰌似の坂村堂さんと組んで本を出すことになる。が、なんと清右衛門が題材に選んだのはあさひ太夫だった。。。親友が好奇の目に晒されるのを防ぐため、澪は清右衛門に蕪料理で勝負を挑む。。。

    【ひょっとこ温寿司】
    おしどり夫婦で知られるおりょうと伊佐三に亀裂が。
    太一をめぐり、教育方針で揉める夫妻。そこにお牧という若い女が登場し、おりょうへ堂々挑戦状を叩きつける・・・!

    【寒鰆の昆布締め】
    何かとつる家に嫌がらせを仕掛けてくる登龍楼との料理対決。
    食材はよりにもよって澪が苦手とする寒鰆・・・勝ちたい一心で根つめる澪にりうが言った一言にはっとする。

    料理人として順調に成長しつつも、恋愛方面はとんと鈍かった澪が
    小松原への気持ちをはっきりと自覚する巻。

    気づいたときにはもう、あきらめなきゃいけない恋って悲しい。。。

  • ・・・どんな時にも乱れない包丁捌きと味付けで、美味しい料理を提供し続ける。
    天賦の才はなくとも、そうした努力を続ける料理人こそが、真の料理人。(本文引用)
    大切な人においしいものを食べさせたい。
    心にも身体にも良いものを・・・という願いは、料理人である澪の根幹ともいうべき思いだ。
    けれど澪だってひとりの人間であり女である。
    心が乱れることもあれば、切ない想いに悩むこともある。
    そんなときでも、澪は与えられた場所で真摯に料理と向き合おうとする。

    次々と新しい工夫を素材にほどこし、少しでも新しい味を、喜んでもらえるものをと考え続ける澪。
    料理を通して自分が出来ることを精いっぱいやりきるのだという強い思い。
    澪にとって、生きていくことは料理とは切り離せないことなのだろう。
    あさひ太夫のこと。
    小松原への想い。
    因縁浅からぬ登龍楼との料理対決。
    澪には心休まるときがなかなか訪れない。
    それでも、どんなときでも諦めずに前に進もうとする澪は、輝いてみえる。
    がんばれ!!と声をかけたくなるような、そんな物語だ。

  • あぁもう本当にお腹が減る。
    鰆の昆布締め、最高に美味しそう。
    最後のページに載っている、つる家メニュー何個か作ってみました。
    みをつくし料理本も出ているみたいなので是非とも手に入れたい!

    小松原さまは格好いいなぁ。
    源斉先生と小松原さまで好みが別れそうだけれども
    私は断然、小松原さま。

    どうにか澪と上手くいってくれないかなぁ!

  • (2014年8月22日 再読)

    みんないろいろあったよね、と懐かしく感慨深い。

  • 四季をめで旬の食物を味わい、語呂合わせをして縁起をかつぐ。昔の人は食べることを心底楽しみながら、厳しい暑さ寒さを乗り越えていたんだなぁ。
    現代といえば、夏はエアコンで冷えきった室内で食べるコンビニのおでんが人気だったり、冬は汗ばむぐらいに暖房が効いた中でアイスクリームを食べる始末(これが実際おいしいんだけど…)。
    もしも澪が今の世の食生活を覗いたら、きっと眉を下げるだろうなぁ。

  • 前巻までのマンネリ感とは一転。
    今回は物語が進む進む!おもしろかったー
    小松原の母が澪を偵察に来た話と、登龍楼との一騎打ちの話が特に良かった。
    伊佐三さんは・・・・いくら息子のためとはいえちょっと人騒がせ。
    おりょうもかわいそうだったし。反省してほしい笑

    ●『花嫁御寮 ははきぎ飯』: 澪と同名の源斉をめぐるライバルの美緒の大奥奉公の話が持ち上がる。そして、澪に包丁捌きを習うというもの。ほほえましい場面もある。そして遂に小松原の正体が判明する。小松原の母が登場!澪と息子の結婚は武士として認められないときっぱり宣言されるものの、澪の一途さ・芯の強さを見抜き、そんな女性を好きになった息子を誇りに思うと澪に告げる。
    「慕情」がテーマとした話である。表題の「ははきぎ」とはほうき草の実のこと。よくできた構成をもつ。

    ●『友待つ雪 里の白雪』: 戯作者清右衛門があさひ太夫を取材することになる。それに関連して、澪とあさひ太夫=野江の過去が明らかになってくる。そして、戯作者の言葉(あさひをお前が見受けしろ)が、澪にとって重く響くというもの。

    ●『寒椿 ひょっとこ温寿司』: おりょうと伊佐三の子の太一をめぐる話。お牧という若い女が絡んで夫婦の危機を描き、親子愛が問われるもの。

    ●『今朝の春 寒鰆の昆布締め』: 何と、料理番付をつくっている聖観堂から、大関を決めるため登龍楼とつる家が同一食材で勝負をするという話が持ちこまれる。そして澪の苦悩がはじまる、というもの。そして競い合いの結果は?
    「勝ちたい、というのは即ち欲ですよ。
    欲を持つのは決して悪いことではないけれど、
    人を追い詰めて駄目にもします。勝ち負けは時の運。
    その運を決めるのは多分、人ではなく神仏でしょう。(中略)
    見返りを求めず、弛まず、一心に精進を重ねることです」 無欲の勝利、か・・・。

    結果は、負けだったけれど、想いを寄せる小松原から

    「勝つことのみに拘っていた者が敗れたなら、それまでの精進は当人にとっての無駄。
    ただ無心に精進を重ねて敗れたならば、その精進は己の糧となる。
    本来、精進はひとの糧となるものだが、欲がその本質を狂わせてしまうのだろう」

    その言葉を噛みしめる澪・・・・

  • このシリーズは見逃せない!

  • ははきぎ、蕪、蒸し寿司、鰆。

    どうにかすれば、ほとんどのものが食べられる、と
    思える話でしたが、それより驚いたのは名前。
    同じ名前面倒だと思っていたら、そこだったのか、と。
    生まれが違えば、確かにこれは問題が…。
    徐々に見えてくる相手の『本当』に
    どうするべきか、という状態。

    友人も守りきる事が出来、方法までも教えてもらい
    後は目標に向かって突っ走るだけ。
    けれど4千両は、すごい額です。

    子は鎹、といいますが、それが具現化したようでした。
    自分の子供、と思えばこそ、血が繋がっていようが
    なかろうが、それは些細な事。
    自分勝手ではなく、相手を思いやるのが大事です。

    上の方が票としての数が大きい、という事でしょうか?
    上が、と言われれば納得ですが、人数としては
    下の方が多いかと思われますが。
    来年から、信頼されるのでしょうか?

  • 主人公の想い人の思わせぶりな態度にモヤモヤ・・・・。身分や年の差が二人を近づけないのではなく、主人公の料理人としての未来を邪魔したくないという思いから、想い人は今一歩進めないでいるのでしょうか。今後の展開に期待。

  • シリーズ第四弾。
    前作で自分が特別な料理人だと錯覚していたことに気づいた澪。本作では、真の料理人を目指して奮起する澪に難題が降りかかります。
    全体的に「試されている」という感じを受けました。試されているのは、料理人としての心構えや料理へのこだわり、夫婦の愛だったりします。そんな中、りうと小松原が澪に言った『精進』についての言葉(p.241とp.282)が印象的でした。

    全4話の中で『友待つ雪』が好きです。ただ、上方訛りで脅す澪と下がり眉の澪がどうしても結びつきません。
    清右衛門先生の不器用な優しさ、好きだなぁ。

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