今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)

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  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435024

感想・レビュー・書評

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  • みをつくし料理帖 第4弾。
    今回もしびれました。

  • みをつくし料理帖 ④

    花嫁御寮 ははきぎ飯
    ははきぎとはほうき草のこと。下ごしらえが大変。
    友待つ雪 里の白雪
    あさひ大夫のことを戯作の題材にしないでください!!
    寒紅 ひょっとこ温寿司
    伊佐三さんに浮気疑惑。夫婦が子を思う気持ちは…。
    今朝の春 寒鰆の昆布締め
    登龍楼との料理番付対決。澪なら「己の糧」とできる!!

    やっぱりどの話もおもしろかったですー!!
    野江ちゃんとの友情、小松原さまへの澪の気持ち、
    おりょうさんが太一ちゃんを想う親心…。
    みをつくし料理帖の登場人物って基本、どの人も
    心が温かいので、読んでてほっこりするー!!

  • シリーズ4作目。今回も料理に一切の手抜き無しの読みどころ満載だが、中でも伊佐三の浮気疑惑話は出色。もともと口数が少ないうえに、彼には真相を口にできない理由が・・また、澪が天満一兆庵を再建し、野江を身請けするという途方もない野望が生まれた大事な作品です。

  • 切なくて、ほっこりして、胸が締め付けられる。

    こんなふうに目の前のことに一生懸命、懸命に人のことを思って仕事ができたらいいのになぁ。

    2021.2.11
    17

  • 「ただ無心に精進を重ねて敗れたならば、その精進は己の糧となる。」
    「恋はしておきなさいあんたならどんな恋でもきっと、己の糧に出来ますよ」
    澪を思う周りの二人からの「己の糧」の言葉を胸に成長して、ひたむきに生きる姿が美しいです。

  • 今回は料理対決が心に残った。題材は苦手の鰆だ。澪さんは悩み試行錯誤する。そこに雑念まで入り込み手にケガをする。結局、昔からの店の常連の爺さんの届けてくれた上質の昆布と、小笠原の母が届けてくれた上質の鰆がヒントになった。そこに澪の知識とセンスが加わり、寒鰆の昆布締めという実に美味しそうな一品となったわけである。その小編には、人のありようが凝縮されていて、とても感動的だった。やはり、このシリーズは、私を夢中にさせるのだ。

  • 作目。伊佐三さんの話良かったです(涙)。澪さんと小松原さまなかなか進展しないのですがいい感じのような・・・ハッピーエンドが見たい!!まだまだ先かな!?期待してます。

  • 秋から冬、そして春へと季節が移り行く中、澪は困難を体験する。
    それは料理であり、明らかになる事実にでもある。
    心を揺さぶられながら、澪は歩む。“道はひとつきり”
    ・花嫁御寮・・・美緒の包丁使いの指南役をまかされる澪。
          そんな折、身分の高い武家の老女が現れた。誰?
        「精進を厭わぬ心ばえ、決めたことをやり通す芯の強さ、
         加えて心根の温かさ」が、澪の心に染み入る。
    ・友待つ雪・・・清右衛門があさひ太夫を題材にした戯作を書くという。
          やきもきする澪だが、野江の過去に関わる男が・・・。
    ・寒紅・・・伊佐三が茶屋娘に入れ上げているという噂が!
        本当にその女が現れて、おりょうに別れろと迫る。
        おりょうの、伊佐三の、太一の心を温寿司が温める。
    ・今朝の春・・・登龍楼との料理の競い合いをすることになった澪。
          献立に頭を悩ませるが、御膳奉行が詰め腹を
          切らされた話を知り動揺。思わぬ怪我を負う。
          無心な精進も、恋も、「己の糧」となる。
    ・巻末附録 澪の料理帖・・・物語の副題になっている料理のレシピ。
    どの話もせつないです。思わず涙・・。
    小松原の母の厚情。澪の野江への衷情。お牧の情炎。
    おりょうと伊佐三の愛情。そして、美緒の、澪の恋情。
    寒鰆の昆布締めを食して手を合わせる客たちの姿にも、感涙!
    あぁ、またもや味わいたい献立が増えてしまいました(^^♪

  • シリーズ4作目、ハイライトの料理対決を期待に違える結果で締めましたねぇ。登場人物の素性も明らかにしながらのストーリー展開が読者を飽きさせない仕掛けになっています。楽しく読み進めますので次を読みます(笑) 止められない止まらない!

  • 主人公の想い人の思わせぶりな態度にモヤモヤ・・・・。身分や年の差が二人を近づけないのではなく、主人公の料理人としての未来を邪魔したくないという思いから、想い人は今一歩進めないでいるのでしょうか。今後の展開に期待。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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