忘れ雪: 立場茶屋おりき (ハルキ文庫 い 6-13 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435055

感想・レビュー・書評

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  • 私も一度でいいから立場茶屋おりきの板頭、巳之吉のお料理を食べてみたい!
    旅籠でお月見してみたい!
    おりきさんの心憎い演出、気扱いの行き届いたお部屋に泊まってみたい。

    シリーズ6作目ともなるとおりきさんの周りの人たちは私にとっても家族みたいに感じるようになってきました(笑)

  • 善助逝く

  • 大満足の読後感。

    百姓娘のおさん、源氏名を幾富士。
    幾千代を乗り越える幾萬と考えてた様だが音が悪いと、
    日本一の富士をつける。
    そんな負けん気の強い幾富士。

    負けん気が強く猛練習も重ねたが、
    何しろ始めたのが遅い、ライバルに先を越され、
    焦る。。。


    三吉は京都で、絵師を志し、稽古にくれる毎日。
    初めての手紙に成長の後。

    板頭、巳之吉に天下の料亭の板前との腕比べが提案される。

    など、盛りだくさん!
    出来事を通して、それぞれの登場人物の心情の動きが
    たまらなく、涙してしまう第6弾。

  • このシリーズはやっぱり面白いです。
    ちょっとずつ変わっていく人々の立場や人間関係。
    おりきを中心にした店の人々の描写が非常に生き生きとして
    今後も楽しみなシリーズです。

  • 三吉は京の画家に引き取られて行く。
    亀蔵の妹こうめと、鉄
    はしかにかかってしまう子どもたち。
    巳之吉、倉そうで出張料理。
    おまきの想像妊娠騒動。
    おさん(幾富士)と、幾千代。
    右近之介の妹倫江からの手紙。
    病に倒れた善吉。

  • 11月27日~12月3日

    立場茶屋「おりき」で下足番の修行をしていた三吉の、京への旅立ちが近づいていた。京の文人墨客加賀山竹米に、絵の才能を見出されたのだ。おりきや双子の妹おきちはその旅立ちを喜んだが、孫のように面倒を見ていた善助は、魂が抜けたようになってしまっていた。そんなある日、おりきは番頭から、茶立女のおまきが妊娠しているらしい、と相談される…(「忘れ雪」より)。人生の出逢いと別れを温かく濃やかに描く、大人気シリーズ、待望の第六弾。

  • 間に4冊も読んでいない6話です(笑)
    あらあら、1冊目の登場人物もちゃあんと、違う役割で出ています・・・やはり、作者は状況転換を仕掛けるのが早い作家さんのようです(面白い!)

  • 初めての今井作品。
    シリーズの中の1冊だけどどの編も人情味あふれるものばかり。
    双子の姉妹おりきとおきち、若いながらも使用人を家族同様に温かく見守る。
    義理と人情、現代の日本人が失いつつある魂がここにはある。
    残りのシリーズも読んでみたい。

  • 第六弾
    たまにはこのような物もいいかも
    続いてはいるが短編五話で構成
    立場茶屋に纏わる人物の話
    まあ、やきもきしてもどうにもならない話ばかりか?

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著者プロフィール

1945年広島県生まれ。成城大学文芸学部卒業後、画廊経営、テレビプロデューサーを経て、執筆活動に入る。2003年「小日向源伍の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞。主なシリーズに「立場茶屋おりき」シリーズ、「照降町自身番書役日誌」シリーズなどがある。15年「立場茶屋おりき」シリーズで第四回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。

「2017年 『残りの秋 髪ゆい猫字屋繁盛記 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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