菊月の香 (ハルキ文庫 ち 1-10 時代小説文庫 蕎麦売り平次郎人情帖)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435246

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  • 蕎麦売り平次郎人情帖 シリーズ2
    南町奉行所定町廻り同心菊薗平次郎は、捉えた男の遺児により、妻と長女を殺され、その事件をきっかけとして、末娘に婿を取り、自身は隠居し、蕎麦売りの屋台店を始めた。
    出汁に拘り、少々根は張るが、界隈では、評判となっている。

    平次郎は、
    長女・萌の元許嫁・定町廻り同心の北原や、元手先の天麩羅屋の鶴七、地廻り酒の行商・蔦吉等の手助けを受け、江戸市井の人々の苦悩や悲しみを救う為、活躍する。

    平次郎が住む長屋の住人で、付け木の振り売りをして、その日暮らしの、お舟が、富くじにあたる。

    物貰いの丑の過去が明らかになる。

  • 「そしたらさ、本当に、助けに来てくれた」

  • 良い義理の親子関係になるところだったのにね。

  • シリーズ第2弾。
    続編が読みたくなって購入。
    3話ともいい話だった。丑の素性がわかったのと、お舟の過去がわかった。こうやって登場人物がクローズアップされながら人間模様が描かれているのが楽しい。第3弾にこれから入る。

  • 富くじが当たったお舟に群がる人々。こういうときだけ身内の顔をする人たち。
    物乞いの丑。
    簪職人が身代わりになった理由。

    大団円ではないほろ苦さがリアル。
    情けは人のためならず。

  • 地名が相変わらず沢山出るが、この作品の地図は出来てきた気がする。
    少しずつ繋がる人間模様。
    気にしなければ見逃してしまうような事件を解決する。
    淡い恋心がいいねぇ。

  • L 蕎麦売り平次郎人情帖2

    おん富一番…長屋のお舟に富くじが当たる。お舟は亡き息子を裏切ったお篠をうらんでいた。平次郎、事件でもないのに長屋の住人ってだけで首を突っ込むお節介さ。どんだけいいひとなんだ。

    月の岬…物乞いの丑、の身の上。
    菊月の香…事件らしい事件。同心に頼まれて探索。

  • 2011.03.10 読了

    今回はみんな万々歳というわけにはいかない話ばっかりです。
    前作もどちらかと言えばそうか。

    ほっこりするけど悲しいし痛い。

    ああもう!平次郎早く幸せになって

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著者プロフィール

1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、『夜の道行』で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。他の主なシリーズに「おれは一万石」「出世侍」など。

「2023年 『新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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