小夜しぐれ (みをつくし料理帖)

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著者 : 高田郁
  • 角川春樹事務所 (2011年3月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435284

小夜しぐれ (みをつくし料理帖)の感想・レビュー・書評

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  • 職場の先輩とは本の趣味が似ていて、貸し借りするのが楽しい。みをつくしシリーズは私がお勧めしたのをきっかけに先輩もファンになり、最近では新刊は読み終えた彼女から貸してもらって読んでいる。

    本好きにとって至上の喜びは、好みの合う者同士で好きな箇所を言いあったり、歯がゆい展開に共にじりじりしたりする瞬間にある。この巻にはたくさんそんな喜びをもらった。

    つる屋店主種市の過去と今も残る悔いが哀しい「迷い蟹ー浅蜊の御神酒蒸し」、

    澪が吉原廓で宴席料理を振る舞うことになる「夢宵桜ー菜の花尽くし」、

    伊勢屋の弁天さま 美緒の思いがけない縁談「小夜しぐれー寿ぎ飯」、

    そして澪ではなく、なんと小松原が拵える「嘉祥ーひとくち宝珠」。

    皆の口に出せない想いがせつなくて、それでも互いを思い遣る心があたたかくて……夢中で感想を言いあう秘書2人なのです。

    時代は戦国になるんだけど今放映している「信長のシェフ」という深夜ドラマも、(現代に生きるフレンチシェフが、その記憶を持ったまま戦国時代にタイムスリップというもの)

    手に入る材料や可能な技法が限られた中で作るお料理が楽しくて、毎週見てしまいます。

  • この物語は主人公である料理人・澪の成長の物語である。
    同時に、江戸時代の食生活を描いてもいる。
    けっして今のように贅沢な食生活を庶民は送っていたわけではない。
    どちらかというと日々の暮らしに追われ、それでも季節に木々に幸せを感じたり、ささやかな喜びを生きる楽しみにしていた者が多い。
    彼らにとって、手が届く代金でとびきり美味しい食事ができるつる家は、大切な場所となっていく。
    身分制度が厳しかった江戸時代。
    好きだからといってすぐに結婚できるわけではない。
    商人には商人の、武士には武士の、それぞれの立場で結婚によって得られるメリットは、無視できないものだった。
    未来を左右する重大事項でもあったのだ。

    大店の一人娘である美緒には、伊勢屋ののれんを守っていく義務と責任がある。
    小松原には先祖から引き継いだ家名を守る使命がある。
    好き勝手に縁組の相手を選べるはずもない。
    人には添うてみよ、という言葉がある。
    意に染まぬ相手と結婚しなければならなかった美緒も、相手への想いを押し殺そうとする澪にも幸せになってほしいと思う。

    巻末にある「澪の料理帖」は楽しみのひとつだ。
    次はどんな料理が登場するのか。
    澪の恋はどうなってしまうのか。
    期待と不安を胸に次巻を読み始める。

  • みをつくし料理帖第5シリーズ。
    それぞれの恋の行方に変化有。
    澪さんのかなわぬ恋は報われるのかな。
    もう一人の美緒さんの決意も潔し!。
    鰊の昆布巻き、今度のおせちには欠かせないなぁ。

  • (2014年8月23日 再読)

    種市とおつるの過去や、小松原の御膳奉行のお話がある中、美緒ちゃんが嫁に行ってしまいます。
    切ないねぇ。

  • 今回は、種市とおつるの過去のお話がありました。
    恨みは人を救わない。けど、他人のことも、自分のことでも"許す"ということは、ほんとに難しい…。
    美緒の恋もひとつの結末を迎えて、いつもより切ない巻でした。みんなの幸せな姿がもっとみたいなぁ。。

    あと、今回は謎の男、小松原さま視点のお話があってとてもうれしかったです。小松原さまは家でも結構やんちゃなようですね。

  • 好きだなぁ、このシリーズ。
    この時代の食についても興味深いし、江戸と大坂の食の違いもおもしろい。

  • 主人公の友人の婚礼話。友人の想い人を断ち切った様子と、主人公がどうにかして友人の想いを遂げさせたいと願う様子がとてもよく描かれてます。ただただせつなく静かに表現している。話は変わり、主人公の想い人の周りにいる人々がなんともステキ。純粋に読んでて楽しい。

  • 最後の1話が小松原様サイドの話で嬉しかった。キュンキュンしながら読みました。
    三角関係に複雑な気持ちになったりするけれど、料理だけはいつも変わらずおいしそうに書かれていて、なんだかほっとします(笑)

  • シリーズ第5弾。
    今回は、種市の過去、美緒の恋の結末、小松原の正体が明らかになります。全体的に澪が脇役に回っているので、箸休め的な一冊と言えます。

    吉原の花見の宴を終えて帰る澪と出会す源斉。近くまで診療で来ていたって言ってるけど、絶対に澪を待っていたよね。こりゃダメだ、源斉先生、優し過ぎるんだもの。

    宴や寿祝いのお膳に頭を抱える澪への、源斉や芳のアドバイスが好きです。

    不器用ながらも肩肘を張らずに生きていこうとする人たち。小松原が澪を思う気持ちも何となく分かり、続きが気になります。
    次回も大盛りでお願いします!

  • 今回で身の上話は一段落のよう

    一方、弁天様の話は今一つ納得できないのですが、想い人より想われ人ということなのでしょうか?

    そして、ついに小野寺家が登場

    佐兵衛が生きていることが明らかになったり、主人公には違う道が示されたりと、今後の展開を予感させる巻ですね

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