ショコラティエの勲章 (ハルキ文庫 う 5-3)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 496
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435291

作品紹介・あらすじ

絢部あかりが売り子をしている老舗の和菓子店"福桜堂"神戸支店。その二軒隣りの人気ショコラトリー"ショコラ・ド・ルイ"で、あかりは不思議な万引き事件に遭遇した。それがきっかけで、ルイのシェフ長峰和輝と親しくなったあかりだが-。ボンボン・ショコラ、ガレット・デ・ロワ、クリスマスケーキ、アイスクリーム…さまざまなお菓子に隠された、人々の幸福な思い出や切なる願いを、繊細にミステリアスに描く"美味しい"物語、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 『ざらざらとした舌触りのくどいケーキの味』

    登場するキャラクターがどの人もツンツンしていて、読んでいて疲れる作品だった。もちろん、人だから誰しも譲れないところや考えをストレートに発することはあると思うが、あまりにもみんながみんな、ベラベラとしゃべるので、名前が無かったらある意味、全員同じ人なんじゃないかと思うほど、誰一人余裕がある人がいないと感じた。

    美味しいお菓子の話なのだろうけど、それが浮かぶようなこともなく、ただひたすらに理屈っぽい文章を読んで終わった。

  • シリーズ2作目はチョコレートの洪水でした。ちょこちょこ和菓子も出てくるけど8:2くらいでチョコ。可愛くて美味しいもの……食べたくなります。
    1作目のパティスリー〈ロワゾ・ドール〉から独立したショコラトリー〈ショコラ・ド・ルイ〉が中心なので、前作で名前は出ていた長峰シェフが最重要人物でした。
    長峰シェフ、主人公が勤める和菓子屋〈福桜堂〉などの和菓子のファンで、薬学部卒とかの経歴で理屈っぽいけど面白いキャラでした。好きです。沖本さんも面白い。
    主人公はそんなに……前作の森沢さんに比べると突っ込み過ぎかなと思いました。森沢さんが市川さんと同じパティシエだったのと違って、主人公の絢部さんは販売員だからショコラティエの長峰さんや他の菓子職人たちの想いに気付くのに時間がかかったりしてしまうのかも。
    それより、「約束」の梅崎さんの印象の移り変わりと、チョコレートハウス経営を夢見る田山さんが面白くて好きでした。田山さんの自制心すごい。
    シリーズ3作目では森沢さんと市川さんのその後も気になるけど、田山さんのチョコレートハウスがどうなるかも描かれていると良いです。

  • 美味しいチョコレートが食べたくなります。長峰シェフが何歳なのかよく分からないですが、いい年したおじさんなのでしょうか?

  • 和菓子屋さんで働く主人公と近くのお店のショコラティエが軸になっている短編集。
    面白くない訳ではないけど、何か引っ掛かって素直に面白いとは思えない本でした。
    でも何が引っ掛かるのか自分でもわからないので、スッキリしなくて気持ち悪い。。

  • チョコレート好きには垂涎もの。ライトタッチのミステリーって感じ。さくさくっと読めた。2011/274

  • 長峰さんが作るスイーツがとても美味しそう。
    味や香りが伝わってきそうな感覚になる。スイーツも勿論だが、そこから交わる人々のエピソードも良かった。

  • 上田早夕里さんの菓子職人シリーズ第二弾。主人公は和菓子店の店員さんだが、和菓子はあまり登場しない。ショコラティエ・長峰和輝が活躍するが、前半は推理ものみたい。

  • こういうショコラトリーがあったらいいのになぁ。
    美味しそうなチョコレートばっかり出てきて、食べたくってしかたなかった。

  • 和菓子と洋菓子の異業種交流。

  • 神戸の和菓子店福桜堂の売り子絢部あかりはちょっとしたことから二軒隣のショコラ・ド・ルイのシェフ長峰と知り合う。各話に出てくる数々の洋菓子。でも不思議と食べたいと思わないなぁ。あんまり甘いものが好きじゃないからかな。ストーリーもあまり面白いと感じられず・・・。

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著者プロフィール

兵庫県生まれ。2003年『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞し、デビュー。11年『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞。18年『破滅の王』で第159回直木賞の候補となる。SF以外のジャンルも執筆し、幅広い創作活動を行っている。『魚舟・獣舟』『リリエンタールの末裔』『深紅の碑文』『薫香のカナピウム』『夢みる葦笛』『ヘーゼルの密書』『播磨国妖綺譚』など著書多数。

「2022年 『リラと戦禍の風』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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