檸檬 (280円文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 958
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435444

感想・レビュー・書評

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  • 京都府内産レモン「京檸檬」ブランド化へ 果汁のチューハイも 「京野菜」に並べるか|社会|地域のニュース|京都新聞(有料記事2023年12月5日)
    https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1159839

    檸檬|書籍情報|株式会社 角川春樹事務所 - Kadokawa Haruki Corporation
    http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=3832

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      ハルキ文庫「檸檬 」「城のある町にて」「Kの昇天」「冬の日」「桜の樹の下には」(エッセイ:高田郁)
      岩波文庫「檸檬」「城のある町にて」「あ...
      ハルキ文庫「檸檬 」「城のある町にて」「Kの昇天」「冬の日」「桜の樹の下には」(エッセイ:高田郁)
      岩波文庫「檸檬」「城のある町にて」「ある心の風景」「冬の日」「筧の話」「冬の蠅」「闇の絵巻」「交尾」「のんきな患者」「瀬山の話」「温泉」(解説:佐々木基一)
      集英社文庫「檸檬」「城のある町にて」「ある心の風景」「Kの昇天」「冬の日」「蒼穹」「筧の話」「器楽的幻覚」「冬の蠅」「桜の樹の下には」「愛撫」「闇の絵巻」「交尾」(解説:鈴木貞美/鑑賞:呉智英)
      角川文庫「檸檬」「城のある町にて」「雪後」「Kの昇天」「冬の日」「桜の樹の下には」「冬の蠅」「ある崖上の感情」「闇の絵巻」「交尾」「のんきな患者」「瀬山の話」「海」「温泉」
      新潮文庫「檸檬」「城のある町にて」「泥濘」「路上」「橡の花」「過古」「雪後」「ある心の風景」「Kの昇天」「冬の日」「桜の樹の下には」「器楽的幻覚」「蒼穹」「筧の話」「冬の蝿」「ある崖上の感情」「愛撫」「闇の絵巻」「交尾」「のんきな患者」
      ちくま文庫「檸檬」「城のある町にて」「泥濘」「路上」「椽の花」「過古」「後」「ある心の風景」「Kの昇天」「冬の日」「蒼穹」「筧の話」「器楽的幻覚」「冬の蝿」「ある崖上の感情」「桜の樹の下には」「愛撫」「闇の絵巻」「交尾」「のんきな患者」「詩二つ」「小さき良心」「不幸」「卑怯者」「大蒜」「彷徨」「裸像を盗む男」「鼠」「カッフェー・ラーヴェン」「母親」「奎吉」「矛盾の様な真実」「瀬戸内海の夜」「帰宅前後」「太郎と街」「瀬山の話」「夕凪橋の狸」「貧しい生活より」「犬を売る露店」「冬の日」「汽車 その他」「凧」「河岸 一幕」「攀じ登る男 一幕」「栗鼠は篭にはいっている」「闇の書」「夕焼雲」「奇妙な手品師」「猫」「琴を持った乞食と舞踏人形」「海」「薬」「交尾」「雲」「籔熊亭」「温泉」(解説: 高橋英夫)
      ちくま日本文学028梶井基次郎「檸檬」「鼠」「栗鼠は籠にはいっている」「器楽的幻覚」「愛撫」「桜の樹の下には」「闇の絵巻」「交尾」「Kの昇天」「ある崖上の感情」「母親」「奎吉」「大蒜」「夕凪橋の狸」「城のある町にて」「泥濘」「路上」「橡の花」」「過古」「雪後」「ある心の風景」「冬の日」「温泉抄」「蒼穹」「筧の話」「冬の蠅」「のんきな患者」「手紙より」(解説:群ようこ)
      2023/12/06
  • 檸檬が読みたくて買った作品。桜の樹の下には〜ってこの方の作品やったんですね…。
    よく聞くフレーズですが、元の作品を読めてスッキリしました。

    私が特に好きなお話はKの昇天。
    少しミステリーさもあり、景色が夜な事もあってロマンチックに感じたなあ。
    文学作品あまり多くは読んでこなかったですが、このロマンチックさや切なさを感じる文章が良いですね。

  • 日本語が持つ美しさを感じさせてくれる作品である。電子書籍の普及で昨今「本」の役割は知識欲に重きを置かれがちだが、本来「本」は物質としての所有欲や音楽と同様の美慾も満たすものであった。そうした観点から本作品の文章と装丁の美しさは★5つである。

    表題作『檸檬』は主人公の鬱積した心持とは裏腹になんとも爽やかで味わい文章であろう。主人公の暗澹たる思いに反し「レモンエロウの絵の具」と評する檸檬を手にとることで、オセロのように気持ちが好転する描写は日本文学史でも屈指の作品である。

    ほか作品でいえば『桜の樹の下には』などは次に続く文章「死体が埋まっている」で有名であったりするが、日本語の美しさと梶井氏の才覚を感じられる珠玉の作品揃いである。

  • 梶井基次郎の良かった作品
    ・檸檬
    ・桜の樹の下には
    ・愛撫
    ・冬の蝿(若干よかったぐらい)
    基本的に主人公が病気を抱えてるか、悩みを抱えているか、名前がタカシかぐらいで全体的に暗い話が多い。たぶん作者の境遇が作風にも表れてるような感じ、作者が好きになる人はちょっと病んでるかメンヘラな人だと思う。もちろん偏見です。

  • 83/100

    5つの短編集がまとめられてる。
    文章自体は短いけど言葉が繊細でじっくり読まないと頭に入ってこないので読む時間は結構かかる。

    文章の明暗の分け方が分かりやすい。死をモチーフにしていることが多いのでとても重いけど、なんか爽やかに読める

  • 5篇とも、死や衰弱の香りがしつつも、
    美しくさっぱりとしている。

    それはまるで人間の脆さが、
    人生の美しい由縁とでも主張したいかのよう。

    もちろん描写が一つ一つ繊細であるのだが、
    この繊細さは心身ともに不健康だからこそ認識出来るのだと思う。

    『桜の樹の下には』でこの文庫本は締め括られるのだが、まさに美しさと醜さ、つまるところ生と死は表裏一体で、それひとつでは完全体でないのだという事実を突きつけられて、この5篇をもう一度読み返したくなる。

    それぞれ非常に短い作品ではあるのだが、
    物語におけるさっぱりとした味わいに、このミニマルさは不可欠なのだろう。

  • レモン好きにはたまらないレモン小説。

    レモンと主人公の運命的な出会い、
    レモンの執拗で美しい描写、
    レモンとの激しくも哀しいアバンチュール、
    そして、最後にまきおこるレモンの大爆発!

    これほどレモンが凝縮された一編を、
    ぼくは他に知らない。

  • なんてブッ飛んでてるんだ!レモンをまるで爆弾のように仕掛けていくお茶目心。レモンの色や形。作品自体とは違って丁寧に表現されている五感が情景を描写しやすくしてくれる。
    桜の樹の下は、やはり最初のセリフのインパクトの強さ。けれど、何回か読んでいるうちに、その心理がわかってきて面白い。美しいものを素直に受け言えれられない、美しいものにはそれこそ、屍体のような醜いものの犠牲の上に成り立っている。その考えがとても好き。

  • 「つまりはこの重さなんだな」

    読了は数年前だが、今でも心に残っているいくつかの言葉がある。

    檸檬の匂い、色、形…たったひとつの果実がこれほどまで丁寧に描写され、読者の感覚に訴えかける作品に今まで出会ったことがない。

    作者の心の中にある感情の渦のようなもの。そこにふっと浮かび上がってくる檸檬。そんなイメージで読めた。暗い内容かもしれないが、読了後には爽やかさが残る。
    言葉にしにくい心象風景をさも簡単そうに言葉の世界に移し替えてしまう、作者の文学センスが光る作品だったと思う。

    梶井基次郎といえば「檸檬」。これは間違いない。

  • 懐かしい情景や孤独の表現が独特で物事をとても辛抱強く観察している印象。
    物語に入り込めない部分があったのは、自分が健康だからなのか。
    さらっと読めたわりには深い印象が残る。

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著者プロフィール

明治34年(1901年)大阪府生まれ。同人誌「青空」で活動するが、少年時代からの肺結核が悪化。初めての創作集『檸檬』刊行の翌年、31歳の若さで郷里大阪にて逝去した。「乙女の本棚」シリーズでは本作のほかに、『檸檬』(梶井基次郎+げみ)がある。

「2021年 『Kの昇天』 で使われていた紹介文から引用しています。」

梶井基次郎の作品

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