れんげ荘 (ハルキ文庫 む 2-3)

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著者 : 群ようこ
  • 角川春樹事務所 (2011年5月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435574

れんげ荘 (ハルキ文庫 む 2-3)の感想・レビュー・書評

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  • キョウコの母親が本当に嫌な人で…読んでてイライラ。あんな母親にはなるまいと心に誓った(笑)
    家賃3万円のボロアパートで、すきま風や蚊に奮闘。
    そんな中でも、お隣さんとの物々交換や、ちょっと奮発しておいしいコーヒーを飲むなど、派手にお金は使わないけれど楽しみはある。
    れんげ荘での暮らしには全く憧れないけれど(笑)、お金を使わずに楽しむ術は真似したいな。

  • 有名広告代理店で世帯を養えるぐらいの高収入を得て働いていた有能な女性が45歳でみずから早期退職して、じぶんの稼いだ貯金を毎月10万だけ取り崩して老後まで働かずに生きる、っていうお話。

    毒親(?)の母親とふたり暮らしだった実家を出て、家賃の安いものすっごーいオンボロのアパートを借りて、ほんとにそこでアルバイトもしないで10万の生活費だけで暮らしていくの。

    そういう設定にものすごい惹かれて読んだけど、特にドラマチックな盛り上がりもない平坦で地味なストーリーが却ってよかった。

    ただ、いろいろと突っ込みどころはあるから、それはブログに感想として書いてみるつもり。

    2009年の作品っていうのがちょっとおどろいた。
    もうちょっと古い時代の話だとおもったから。
    感覚的にわたしが生まれ育った時代とはちがうかなー、ってズレはかんじたんだよね。

  • 友達が貸してくれた本。

    主人公キョウコは月10万円で生活すれば
    80歳まで生きられるぐらいお金を貯めた
    ところで会社を辞める。それが45歳の時。
    もう一生勤めないと決意するのだが・・・。
    という内容だ。そう言えば先日読んだ
    「キネマの神様」の主人公も40代で会社を
    辞めたっけ。何だかそんな本ばかり集まって
    くるのは境遇が私と似ているから?

    キョウコが感じていることは実感として
    私が感じていることとほぼ同じ。
    共感の嵐。

    キョウコの友達がキョウコに言うことは
    私の友達が私に言ったことと同じ。
    もはやデジャブ。

    キョウコの友達が森茉莉のことを話題に
    持ち出して来た時には心底たまげた。
    私の友達もほぼ同じことを言ったからだ。
    ここまでシンクロするなんて!

    そして、
    「私、離婚するかもしれない」
    キョウコの友達の爆弾発言まで内容が同じで
    もうこれは笑うしかない。

    なんだろう、まるで自分のことのようだと
    思うより、本当に見て聞いて感じてきたかの
    ように書いてしまう群ようこさんがスゴイ。
    だってこれはフィクションなのだから。

    この流れでいくと次はやっぱり
    森茉莉の「贅沢貧乏」を読むべきか?

  • 20分で読み終わる軽さ。独善的な母親を腐している主人公だが大差なく、その自覚がないことまで一緒でかなり不快。兄嫁を見習い給え。

  • かわいいタイトルと表紙に惹かれて買いました。
    とても読みやすい文章でした。
    読みやすくてすらすら読めちゃうがために、
    読み終わってもあっさり消化されちゃったけど。

    仕事をやめて、ボロアパートで質素な生活をする。
    冬は寒さと戦い、夏は虫と湿気と戦いながら、
    それでも住人との関わりなんかに幸せを感じて。
    いいなぁ、憧れるなぁ。私にはできないけれど。

    あと、主人公の同級生、マユちゃんがかっこよすぎます。
    彼女のレベルまでいつか到達したいです!

    「かもめ食堂」の作者さんだけあって、
    雰囲気がなんだか似てました。
    映画の「めがね」「プール」「マザーウォーター」のラインが
    お好きな方には、なかなかおススメかもです。

  • 45歳、全てをリセットしたいと、月10万円の生活費で
    80歳まで暮らせる貯金を用意。
    さて、その暮らしぶりは……
    誰もが持つだろうリセット願望。

    きっと、いつまでも、元の生活と比べたり、あれこれ考えるのはダメ。
    いわゆる優等生タイプは、心と裏腹にリセットなんてなかなかできない。
    それって、私のこと?などと、思わず苦笑。

  • 図書館で。
    群さんの森茉莉エッセイを読んだら巻末におすすめみたいにあったので借りてみましたが…なんかちょっと、あまり共感は出来なかったかなぁ。

    40代になって一生分働いたから、と仕事を辞めるのはいいけどそんなに気の合わない母と一緒だったならもっと早く出ていけば良かったのになぁ、と思わなくはない。仕事している時の方が家も借りやすかっただろうに…

    年取ってこれから体力も無くなって行くときに貯金生活って大変そう。病気したらどうする?とかは考えてないんだろうなぁ… まあ何かあったら兄に頼るんだろうか。兄も大変だな…。一人で好きにやっていけるときはいいけどその後どうなる?まで考えると中々踏ん切りがつかないだろう生活。森茉莉はエッセイで贅沢貧乏生活を書いてらしたけど別にあの生活がしたかった訳ではないと思うんだけどな。そこの差なのかなぁ?


  • 群ようこさんの作品を初めて読みました。肩の力が抜けた自然体の文章、気取らない主人公…最後まで気軽に読みました。主人公キョウコは45歳。広告代理店を退社し、無職となる。何からも解放され、不安を抱きながらも、自然と共生するような暮らしに日々の生活の大切さを感じていく。
    今の生活に縛られ、忙しい日々を送りつつ、このままでいいの?と誰もが思うが、主人公のように勇気を持って今の生活を捨てることは出来ない。この年代の人が読めば、共感し憧れる小説です。

  • 大手広告代理店に勤める45歳の女性が、およそ四千万円を貯めてアーリーリタイアした後の話。月10万円で80歳まで暮らせる計算だけれど、81歳からのことは何も考えていない。家賃3万円の木造アパートに住み、ひたすら自己を正当化…ではなく肯定していく。主人公の母親はいわゆる毒親。

  • 読了。名のある広告代理店で朝から晩まで、嫌なこと理不尽なことを我慢して働きお金を貯めて、スッパリ辞め、意見の合わない母とも離れるために実家から出て月3万の決して快適とは言い難いボロアパートに引っ越し、貯めた貯金を切り崩して生活することを決心する。
    なんと潔いことか。羨ましくもあり、でも自分にはできないか…とも思う。
    キョウコの生活は誰もが心のそこで憧れる生活なのかもしれない。シンプルで何物にもとらわれない。
    仕事を辞めた直後のキョウコは今までのギャップから抜け出せない。何かをしなければいけない気持ちが焦りを誘う。これも誰しもが抱えながら生きていることかもしれない。
    キョウコの母親はデフォルメされた世論の象徴で、それに反発して暮らすキョウコを羨ましく思いながら読む。
    大きな事件が起こるわけではなく、淡々とキョウコの生活と気持ちの変化が描かれていて、さらっと読める。読みながら、こちらの気持ちも少し和らいで来る。

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