れんげ荘 (ハルキ文庫 む 2-3)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.63
  • (120)
  • (324)
  • (313)
  • (45)
  • (4)
本棚登録 : 2987
感想 : 273
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435574

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大手広告代理店で、最先端のファッションで武装し、接待とおべんちゃらの毎日を過ごしていたキョウコは、働き詰めで亡くなった父の死をきっかけに、全てを精算して、都内のボロアパートで、貯金生活に突入する。
    学生時代を思い起こさせる環境。何のために生きているのか、わからなくなっているとき、こんなところで精神的デトックスをしたくなる気持ちは、多いに理解できる。
    不便さがいいんだよ。庭の緑や小鳥の存在に気がつくようになるのです。以前は、見向きもしなかったけど。

  • 一人暮らししてからの生き方に憧れるけどれんげ荘みたいな家では私はムリだ(笑)クーラーなしのシャワー室、トイレ(和式)共同ってだけで私にはキツイ(泣)
    住んでる人もいい人達だし‥クーラーなしのシャワー室、トイレ共同が大丈夫だったなら暮らしてはみたいな‥。(他も色々古い賃貸なんで問題はあるが

  • やってみたいことをキョウコさんがやってくれています。
    れんげ荘が目に見えるようでした。

    お友だちのマユちゃんのアドバイスが、とっても的確で、大人になってからも、その関係が続いていることが、とても素敵だと思いました。

  • 共通点が多くてどんどん読み進められたんですが、ちょっと終わり方があっさりしすぎている気がしました。

  • 主人公キョウコの四十代からの慎ましいひとり暮らしの話。
    仕事の激務からも親からも解放されたけど、貯金を切り崩し、れんげ荘は自然の中での生活といえば聞こえはいいけど、夏はカビや蚊、冬は寒さに悩まされる。
    しかし孤独ではなく、れんげ荘の住人との交流やゆったりとした時間の中で羨ましいくらいの豊かな暮らし。中でもクマガイさんとの関係は素敵。

    私はこの本を通勤バスの中で(時にウトウトしながら)読んでいた。時間に追われる毎日の中でキョウコの決断とその暮らしに憧れうっとりとしていた。
    読書は一気に別の世界に行けるのでバスの中で贅沢な時間を送っている。

    キョウコは母親からの理解は得られないが、姪っ子がすんなりとキョウコの生活を受け入れていて周囲に理解者がいたのがすごくよくてほっこりした。
    このシリーズは続く。今後のキョウコの生活を見守りたい。

  • 自分にしっくりくる本に出会いました。早期退職で月10万円生活を決意しながらも選択にゆらぎが見える日常。息子が巣立った後はこんな生活をすると決めています。大事にしたいなと思える一冊になったので改めて購入して手元に置いておこうと思います。

  • 久しぶりの群ようこ作品。
    読みながら、これ読んだことあるわって薄ーく思い出した。
    今でいうとFIREしたキョウコ。13年前の作品だから先見の明がすごい。

    サイトウ君が急にいなくなった。ああこの感じ群ようこってこう。

  • とても大好きな一冊になりそう。
    私のこういう大人になりたいなっていうのが詰まってる。
    解説にもあったように、他人を気にして見た目や何もかもにこだわる他人軸と、自分がいいと思ったもの、いいと感じたものを大事にする自分軸との対比がわかりやすかった。

    そして、どんなに忙しくなったとしても部屋をきれいに掃除したり花を飾ってみたり美味しいティータイムを過ごしたり自然を感じたり、自分がいいと思えることが出来る心の余裕を常に持っておける大人になりたいなぁと思った。

  • レイナがれんげ荘に遊びにくるシーン『私ここ好きだよ。うまく言えないけど、住んでいるって感じがする』分かる人にはわかるんだと胸が熱くなりました。
    自分も老後を考える歳になり定年まで、そして定年後をどう生きるか。この作品を読むことで更に近いものと捉えなければならないと感じました。
    かもめ食堂を読んで群さんのファンになり、れんげ荘の続編も読むつもりです。
    群ようこワールド心が暖まります。こういう小説大好きです。

  • 今流行りのFIREってやつですね憧れますよね
    ちょっとしたこざこざはありつつも淡々と日常が過ぎていく様が描かれていて、いい意味で読んでて疲れない話

全273件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

群ようこの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×