心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)

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著者 : 高田郁
  • 角川春樹事務所 (2011年8月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435840

心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 生麩田楽、んもう・・・大好きです!!生麩まんじゅうもいいですが、やっぱりあのもっちもちに香ばしいお味噌の風味がたまりません。

    ついでに言うと、すき焼きに入っている丸焼き麩も好きです。

    『青葉闇―しくじり生麩』
    『天つ瑞風―賄い三方よし』
    『時ならぬ花―お手軽割籠』
    『心星ひとつ―あたり苧環』


    野菜のいいものが出回らず、なにか良い策はないかと悩む澪。
    ふと記憶をよぎったのは懐かしい生麩の味だった・・・
    江戸は当時、焼き麩が主流だったんですね。

    大根を干すことで旨みが凝縮された大根の油焼きも、とろとろ茶碗蒸しにおうどんが沈められた苧環も美味しそう。

    泥鰌似の坂村堂さんの意外な出自が明かされ、またそれを明かしたすけべなお爺は芳に付きまとい・・・芳と澪、親子のように助け合って生きてきたふたりは互いの「女としての人生」を意識するようになる・・・。

    料理人として究める道、女として想い人と添える道、天満一兆庵の再建、野江の救出、つる屋への想い・・・
    いくつも選択肢があるのに、それによってかえってがんじがらめになっていく澪は読んでいていたたまれません。

    叶わぬものと諦めた恋の、その先に道ができたのに、それを選べば料理人としての道は閉ざされてしまう。
    思い遣り合う心が、辛い展開を招いてしまいそうで・・・次巻に進むのが待ち遠しくも怖いな・・・

  • (2014年8月23日 再読)

    心星ひとつは、みをつくしの中でもとても印象深いシーン。

    最終話を読んでのはじめからの一気の読み返しは、沢山の伏線に今からラストを思い描いて涙が滲む、ということの繰り返しです。


    初めの牡蠣や、こないだのところてんや鱧や、今回の生麩も、食文化の違いに関しては、澪の感覚に寄り添えるのがとてもうれしい。
    鱧も生麩もおいしいよねー。

  • 最初からわかっていた。澪の心星がなんなのか。

    澪の周りのあたたかい人たちは、澪の幸せを言葉にして願い、澪の背中を押す。
    想い人もまた、「共に生きるなら、下がり眉がよい」と願う。

    残酷だと思う。誰もが気づいていないのかもしれない。願うとは人を「縛る」ことになるのだということに。

    澪は料理人として生きる。生きて生きて生き抜いてこそ、見える天がある。いつか野江と二人で見ると決めた蒼天が。あの天神橋の真ん中で。

    それでこその雲外蒼天、旭日昇天。

    澪は誰のためにでもない、自分の生き方を貫くだろう。

    愚かに見えるかもしれない。だがきっと、あれやこれやに惑わされず、ただひとつのことに精進することで、澪は晴れやかな人生の先にたどり着けるのだと信じたい。

    言霊は人を力づけ、またがんじがらめにもしてしまう。「祝う」も「呪う」も、言葉で祈り、まじなうという、行いとしては同じこと。

    澪の心星。ただひとつ。まだ泣かずに…見届けたい。

    そう思えば思うほど、野江ほどに澪を澪らしく生かそうとしている人はいないと、あらためて野江という人の気高い魂に頭が下がる。

    とうとう歩き始めた。澪は澪として。

  • シリーズの中で一番の盛り上がりの第6巻。

    究極の選択を何度も迫られる澪と一緒に、澪の周りも読者もとことん悩まされる。

    最初の選択は納得の展開だけれども、最後に澪の選んだ心星は、想像していたとはいえ辛かった。

    前巻の最後の章で、思いがけず小松原さまの胸のうちを知ってしまったからこそ、小松原さま目線で読んでしまい、ダメージが大きかった…。

    小松原さまからのプロポーズがとても素敵で、何度も読み返した。ここで時が止まればいいのに、事態は無情にも澪たちを翻弄していく。

    次巻を読むのが怖い…でも読まずにはいられない。

  • みをつくし料理帖のシリーズ第六弾。
    図書館には人気のためか他のシリーズが貸し出し中のため
    中途半端だと思いつつ読み始める。

    出てくる料理のおいしそうなことおいしそうなこと
    仕事、結婚、転機がたくさん
    時代は違えど
    共感できる部分もたくさんある。

  • みをつくしシリーズ第6弾。
    もう物語も折り返し地点を過ぎてしまいましたね~あっという間です。
    そしてこの巻では大きな転機が盛りだくさん。
    優柔不断というか、どこまでもやさしい澪にもどかしくなったりもしましたが、ここで改めて彼女の芯の強さがしっかりと感じられました。
    そして一番はやはり小松原との恋の行方ですよ!!
    早帆の登場でぐんと急展開をみせ、澪と小松原2人きりで話をするシーンではもうキュンキュンがとまりませんでした。
    普段飄々としている小松原のあのストレートな気持ちの伝え方ときたら、もう読者はメロメロですよ。
    澪の、手を伸ばしてその皺に触れたい、と思う気持ちを封じ――の描写が本当に良かった。
    結ばれて良かったね~でもどうなっちゃうの?!と思いながらのラスト。
    女としての幸せか、親友との約束か、それとも料理人としての決意か。
    揺れ惑いながらも、澪の心星が夜空にはっきりとみつけられるようでした。

    料理も秋の良さがぎゅっとつめこまれたようなお品書きで素晴らしかったです。
    茶わん蒸し食べたいよー。

  • 前巻とは違って、澪を巡る大きな流れになった一冊。

    選択する、ということは片方を取り、片方を失うことだ。
    吉原に天満一兆庵を再建するか、神田でつる家を大きくするか、それとも。澪が目指す一つの道に対する岐路。

    そして、小松原様と添い遂げるか否か。
    ここには澪だけの想いではない、複雑で大きなうねりがある。

    心星はひとつ。

    選択したからには、後戻り出来ない。
    それが正しいか正しくないか、良いか悪いかは、誰も決めることなんて出来ない。

    ただ、ひたすら彼女が彼女の思う心星への道に進み続けることが出来るよう、願っている。

  • 澪がこれまでになく大きな決断を迫られる巻だったように思います。
    女の人が、しかも江戸時代に自分の夢を追いかけるのはとても大変なことなんでしょうね。
    でも、迷い苦しみながらも自分の道を歩もうとする澪の姿は、現代にも通じるものがあって、きっといろんな人の励みになるんじゃないかと思いました。
    作中でも出てきますが、ほんとに何もかもうまく行く人生があればいいのに…と思わずにはいられない、切ない一冊でした。

    そして、巻末の瓦版がとっても嬉しい一冊でもありました♪

  • みをつくし料理帖シリーズ第6弾。
    シリーズ作品でこんなにハマった本は未だかつてありません。
    シリーズと言えば第1弾が一番面白いというのが私の勝手な定説でしたが…
    みをつくし料理帖シリーズは私の定説を覆してくれました!
    どんどん面白くなってくるのです。
    時代小説じたい、それほど好きではなかったのに・・・
    今は続きが気になって気になって・・・
    第7弾は既刊です。早く読みたい~!!

  • シリーズ第6巻。
    つる屋の営業は順調だけど澪の人生は岐路に立たされてるねぇ。
    何が幸せかは人それぞれだけど、澪はもっと欲張りになってもいいんじゃないかな。
    これからどうなるのか先が気になるんで、さっさと7巻を読むとしよう。
    この作品はおもしろいけどお腹空くのが玉に瑕だー
    おーい!こっちにも苧環ひとつおくれーっ!!

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