針いっぽん: 鎌倉河岸捕物控19の巻 (ハルキ文庫 さ 8-36 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 19の巻)

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  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758436113

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  • 税込720円だったのにガッカリ~箱根・熱海の湯治を終えて金座裏に帰ってきて土産話に華が咲くが,亮吉は活躍の場もなく面白くなく,堀端で石を投げていてお城から出てきた不浄舟にぶつけてしまった。役人に睨まれ,もう一艘の不浄舟を見た翌朝,若親分・政次が神谷道場で汗を流していて勝負を挑んできたのは御鈴廊下奉行の加納傳兵衛だった。北町奉行所から呼び出しを受けると,大奥に上がったお初が成敗されて遺体で帰ってきた理由を数寄屋町名主の星野家から探索して欲しいとの依頼だった。遺体は心臓を太い針で一突きされていた。大奥の様子を聞きに元の奉公先の松坂屋に出向いた政次は大奥きっての針子から宿下がりした登季の隠居宅を手代のなりで訪ね,謎解きの鍵を得たが確信は得られない。近習に上がりたい大身旗本が我が娘を将軍の側室にあげたいばかりに邪魔者扱いされたのだ。見張りを続けると侍と荒くれが5人の襲撃を政次は叩きのめし,廻船問屋の蔵に放り込んで,金座裏に大奥の元針子を移して,蔵に戻ると何者かによって殺害されていた。死因は初と同じ,困った事態を同心に告げるため政次が立ち去り,宋五郎と亮吉は隣の蔵から蝙蝠と一緒に飛び出した影が鋼鉄の針を投げてきたが,片袖をももぎり取り証拠を掴んだ。芦原で釣り人から不浄舟で立ち去る女忍を目撃談を得て,龍閑橋での待ち伏せは成功し,女忍を捕らえ,観念した加納も政次が一石橋で打ちのめす~帰りの飛行機で読む本がなくなって,空港の売店で買ったのに力が抜けていて残念。もう十分稼いだなら,少しずつ整理に入らないといけない。駕籠屋の恋が・・・詐欺だったという話が側になっているのが余計

著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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