雪割草―立場茶屋おりき (角川春樹事務所 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.65
  • (6)
  • (13)
  • (12)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 115
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758436427

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • もう巳之吉さんのお料理を文章だけで読まされるのは、拷問に近くなってきた。
    ほんとに目でも楽しませてくれる素晴らしいお料理を私も一度でいいから堪能してみたい!!!

  • 2019年6月28日、読み始め。


    2021年6月5日、追記。

    著者、今井絵美子さん。
    どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれている。

    今井 絵美子(いまい えみこ、1945年7月2日 - 2017年10月8日)は、日本の小説家、時代小説作家。
    2015年5月にステージ4の乳がんと宣告。闘病中も執筆活動をしていたが、2017年10月8日、広島県福山市内の病院で逝去。葬儀終了後に公表された。

  • 第10巻。

    この物語の良さは、江戸言葉が豊富に出てきて、
    登場人物の言葉のリズムが物語の中に流れ、
    当時の料理を克明に、しかもどんな器で、どんな素材で
    詳しくお品書きとして江戸気分を味わうことができる。

    そして、登場人物たちの葛藤や悩みを、それぞれが寄り添いながら助け合う歩みが、一緒に体験できること。

    出来事を通して、人の感情の揺れが波の様に
    読者にまで波及する。
    まるで隣にいる様な物語。

    毎回感動の4篇。

  • 久々の立場茶屋おりき
    周囲の人間模様は相変わらず激しい
    おや?下足番の善爺が亡くなったのか

  • 立場茶屋おりきシリーズ第10弾。立場茶屋周辺で来る人もあれば去る人もある。その影響がおりき周辺にも。影の薄いキャラで誰だっけ?と悩む人もあり、シリーズを重ねていくとしょうがないけどキャラが多すぎるような。キャラについての説明を読んで「そう言えば居たな」と思い出すくらいの人が突然前面に出てくる。その影響でごちゃごちゃした雰囲気もある。この巻は饒舌な台詞が少なめで予定調和な顛末も読みやすいが、説明的な描写が多く話運びに唐突感もある。もっと丁寧な語り口じゃないとこの設定が生きてこないような気がする。

  • 3月13日~15日

    どんなに冬が厳しくとも、必ずや、春はやって来る―品川門前町の堺屋が、菊水楼という妓楼に見世を売り出すという噂に、おりきたちは寄合を開いて善後策を話し合っていた。そんな折、今まで「おりき」に何かと嫌がらせをしてきた堺屋の主人が、脳卒中で倒れてしまった…(「石蕗の花」より)。他に「雪割草」「花冷え」「春告鳥」の全四篇収録。大きな悲しみを乗り越え、仲間とともに、明日に向かって生きる「立場茶屋おりき」シリーズ、待望の第十弾。

  • 境屋栄太郎の突然の死後、お内儀のお庸、境屋の見世を買い取ることになった田澤屋、境屋の見習い番頭だった潤三は、立場茶屋おりきへ。
    茶屋板頭弥次郎の祝言。
    黒田陸郎の死後のおさわ。
    鉄平とこうめの夫婦仲。
    田澤屋の新装開店祝いの料理。
    三婆トリオ。

  • 第十弾
    季節の移り変わりに料理
    人々との係わり、切々と話が

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1945年広島県生まれ。成城大学文芸学部卒業後、画廊経営、テレビプロデューサーを経て、執筆活動に入る。2003年「小日向源伍の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞。主なシリーズに「立場茶屋おりき」シリーズ、「照降町自身番書役日誌」シリーズなどがある。15年「立場茶屋おりき」シリーズで第四回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。

「2017年 『残りの秋 髪ゆい猫字屋繁盛記 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

今井絵美子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×