風の王国(一)落日の渤海

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 81
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758436489

作品紹介・あらすじ

延喜十八年(九一八年)夏、東日流国(現在の青森県)。東日流の人間として育てられてきた宇鉄明秀は自分の出生の謎を解き明かすために、海を隔てた渤海国へ向かう。十七年前に赤ん坊だった自分を東日流に連れてきたのは誰なのか?命がけの船旅を経て、やがて明秀は渤海の港町・麗津へと辿り着くのだが…。幻の王国・渤海を舞台に繰り広げられる、侵略と戦争、恋と陰謀。壮大なスケールで描く、大長篇伝奇ロマン小説の開幕。

感想・レビュー・書評

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  • うわぁ!うわぁ!

    草紙屋薬楽堂も好きだけど、なかなかどうして。
    古代東北地方にあった東日流国と幻の渤海国が舞台の物語。
    明秀(あきほつ)をはじめとした登場人物が皆生き生きと描かれているのが、まるで目の前で見てきたような気にさせられちゃって、これって史実なの?とか、多少混乱してました。

    あー、でもすごく面白かったー!
    寸暇を惜しんでまで読んでしまう本に、久しぶりに出会えました。

  • 東日流と渤海を舞台にした、己のルーツを知ろうとする主人公で呪術ありの歴史小説。渤海王国がいろんな意味で末期だった。

  • 第1作目は、明秀が渤海へいき、自分の出自がわかり、渤海の悪人とそうでない人がわかってきたところまで。いったん東日流へ戻ります。
    漢字の読み方が難しくて、その分時間がかかるけど、東北アジアに関する史実も小説も少ない中で貴重な歴史ロマン小説。

  • 【速報】第3回歴史時代作家クラブ賞決定! - 歴史時代作家クラブ公式ブログ
    http://rekishijidaisakkaclub.hatenablog.com/entry/2014/05/13/220002

    「渤海」と言う地名にロマンを感じちゃう(全10巻)

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  • 日本でいえば平安時代に朝鮮半島から、中国東北・沿海州にあった渤海国と、当時蝦夷が支配していた津軽地方を舞台にした歴史小説。このように日本海を挟んだ舞台設定の歴史小説は見た事はなく、何となく新鮮。やや軽いノリが気になるものの、シリーズものなので、もう少し読んでみようかと。

  • 古代日本を舞台にしたファンタジーかと思ったら違った。導入部は長く続くであろう物語のエピローグと対なのだろうが、まずここから引き込まれないので役に立ってない。主人公がわけもなく万能型俺様っていうのもいただけない。こんな男モテないって。
    とにかく史書に裏付けされているんですよーと物語の中で喧伝したくなる遺伝子っていうのは男性特有なの?

  • 第一弾
    平安中期の東北と渤海の話
    舞台設定が特異であり、面白い
    今後、だらだらと続かないことを望む

  • 続きが楽しみ\(^o^)/

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著者プロフィール

1960年、岩手県生まれ。大阪芸術大学芸術学部を卒業後、2000年に『エンデュミオン エンデュミオン』(ハルキ・ノベルス)でデビュー。『エリ・エリ』(ハルキ文庫)で、第1回小松左京賞を受賞。14年には「風の王国」シリーズ(ハルキ時代小説文庫)で、第3回歴史時代作家クラブ賞・シリーズ賞を受賞。「採薬使佐平次」シリーズ、「江戸城 御掃除之者!」シリーズ、「よこやり清左衛門」シリーズ(ともに角川文庫)や「草紙屋薬楽堂ふしぎ始末」シリーズ(だいわ文庫)、など、多岐にわたるジャンルにて活躍している。

「2023年 『大一揆』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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