史記 武帝紀 1 (ハルキ文庫 き 3-16 時代小説文庫)

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  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758437264

感想・レビュー・書評

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  • 本家本元の「史記・列伝」と照らし合わせて読むと、土日が丸々つぶれるくらい夢中になってしまう。文庫は2か月毎の刊行だそうですが、衛青・霍去病、李広の列伝を読みながらだと、自分にはありがたい刊行ペースのようにも感じる。

  • 完結7巻まで読了。

    武帝、衛青、霍去病、司馬遷、李陵、蘇武といった漢の人物たちを主人公に、彼らの生き様を描く歴史小説。

    史書に残っているのが男の名前ばかりということももちろんあるけれど、それ以上に敢えて「男の生き様」を描こうという強い意思が文から立ち昇っているように思う。古臭いし、書き手だけでなく、受け手にもリテラシーを求める難しい問題ではあるけれど、やはり文に立ち込める気迫と惹きつける魅力とがあった。

    中島敦の『李陵』に着想を得ているとのことだが、特に李陵や蘇武の描き方は『李陵』のものよりも人間臭さを感じさせ、生き生きとしていて、読後には苦味と同時に爽やかな余韻を覚える。

  • 面白い。
    どんどん引きずり込まれる。2巻以降も楽しみたい。

  • 久しぶりの北方作品。
    いつもどおり、登場人物の漢字が読めないよ〜いちいちルビふってよ〜とブツブツ言いながら、ページを行ったり来たりのスタート。
    しかし、読み進むうちに、そんな感覚が消え、登場人物たちとともに、戦ったり、旅をしたりしている。
    北方、恐るべし。次巻にも期待。

  • 衛青の武人としての誇りと誠実さとは何か、張騫の厳しい旅と命とは何か、蘇武の冬との戦いと生きるとは何か。武帝よりも周囲の人々の輝きが切なく鮮やかである。

  • 北方さんは『三国志』『水滸伝』『楊令伝』ととんでもなくハマったので、
    この『史記』も絶対に全巻揃えてからと決めていました(笑)

    馴染みのない時代にもかかわらず、スッとこの時代に入り込めるのは、
    やはり一切の無駄をそぎ落とした北方さんの筆力のおかげか。

    奴僕同然に育った衛青が、匈奴との戦いでメキメキと頭角を現していく様に興奮!
    常に沈着冷静、全体のためにはバッサリと少人数を切り捨てる英断も流石です。

    同時進行で進められる張騫の大月氏国への過酷な旅の描写も凄まじい。
    さて、青年皇帝・劉徹のこれからの治世は?
    続きが楽しみ。

  • 2016/01/30【古】108円

  • 本当は水滸伝を読みたかったけれど一巻がなかったので、こちらを購入。
    初の北方謙三シリーズ。歴史小説が好きな私にとってはどんぴしゃだった。
    思ったより文も難しくない。歴史は全く知識がないけれど、とても楽しむことができた。
    衛青はこのまま勝ち続けることはできるのか?とても先が気になります。

  • 面白いから、と勧められ。三国志くらいしか歴史小説読まないもんだから、とっつきにくく、でも少しずつ面白くなってきたところで一巻終了。
    自分が進むべき、信じる道をどこまで突き詰めていけるのか。

  • 全七巻読んだら譲る。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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