おやこ豆 (ハルキ文庫 わ 1-22 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.20
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本棚登録 : 191
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758437509

作品紹介・あらすじ

風薫る初夏、日本橋にある一膳飯屋・塩梅屋を、さと香という艶やかな芸妓が訪ねた。気性がまっすぐで誰からも好かれる彼女だが、理由あって父親と絶縁しているという…。その頃、塩梅屋の主・季蔵は、端午の節句に呉服・太物問屋の京極屋で起きた跡継ぎ殺しについて耳にする。塩梅屋を訪れた同心は、京極屋の主の妾・おいとがお縄になったと語るが-。笹の香りがたまらない粽、父の思い出がつまった空豆、新緑の川面に見立てた葛ひき椀…目にも愉しい初夏の口福の数々が登場する、心温まる大ベストセラーシリーズ、待望の第二十弾。

感想・レビュー・書評

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  • 20230907 読了
    覚書
    第一話 五月菓子
    第二話 おやこ豆
    第三話 夏うどん
    第四話 生き身鯖

    料理人季蔵捕物控シリーズ20弾
    四季に合わせて年4冊ペースで読んでいる時代小説。
    読むたびに、もっと丁寧に料理しようという気になる。
    旬のものを美味しく頂くのが一番。
    参考文献にあった辰巳浜子著「料理歳時記」を読んで
    みたくなった。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    風薫る初夏、日本橋にある一膳飯屋・塩梅屋を、さと香という艶やかな芸妓が訪ねた。気性がまっすぐで誰からも好かれる彼女だが、理由あって父親と絶縁しているという…。その頃、塩梅屋の主・季蔵は、端午の節句に呉服・太物問屋の京極屋で起きた跡継ぎ殺しについて耳にする。塩梅屋を訪れた同心は、京極屋の主の妾・おいとがお縄になったと語るが―。笹の香りがたまらない粽、父の思い出がつまった空豆、新緑の川面に見立てた葛ひき椀…目にも愉しい初夏の口福の数々が登場する、心温まる大ベストセラーシリーズ、待望の第二十弾。

    令和2年8月22日~25日

  • 今回は空豆。
    最初の妾の話がこれだけでは終わらず、といったところにこのシリーズの面白さがあると思います。
    最後はあっと驚く繋がりで、そりゃここまで都合よくと言えなくもないけれど、現代二時間ドラマくらいならかなりいけそうな内容です。
    空豆一つでここまでいろいろな料理ができるとは、試したくなります。

  • 季節は初夏。
    さと香という芸妓が塩梅屋を訪ねて来るところから始まる。
    勘当された父親との仲直りを望む彼女、彼女の幼馴染、彼女の父親との関係から、呉服問屋の京極屋の跡継ぎ殺しまで全く関係ないように見えた事故、事件がラストでつながりびっくりする。
    伏線に全く気付かずに読んでいたので、後半で出てきた名前が誰を指すのかわからず戻ってしまった。
    親子をテーマに書かれた物語。
    親が子を思う気持ちに切なくもあり、身勝手さもあり、それぞれの心情を考えさせられる。
    粽、空豆、葛ひき腕など、初夏にぴったりな料理が登場し、それが物語にいい味を添えている。

  • 今回は、空豆づくし。
    塩ゆで位しか、料理(?)の仕方を知らなかったけど、、、色々と、美味しそうな物が、出てくる。
    下ごしらえだけでも大変なのに、、、、
    葛ひき椀など、見た目もきれいだろうと、思う。
    小鉢から、お菓子まで仕上げる。
    物語は、さと香と言う芸者が、塩梅屋に来るのだが、、
    武士の娘でありながら、父から、縁切りをされてしまうので、あるが、残念ながら、新しく登場した人物達が、複雑に、事件に絡み合い、次々と、亡くなってしまう。

    何でも屋の武藤氏は、妻の邦江が、子供を出産して、季蔵と、祝い酒を酌み交わすところで、一応、最後に、ホッとさせる。

  • 2014.5.25
    シリーズ物20弾

  • 登場人物が増えるのはいいのだけど、それが良い人なのに死んでしまうのは何とも切ない。

  • 20131214 作者のレギュラー選抜のクールさがすごい。

  • 2013.10.24美味しそうなものは魅力的だけど、切ない。

  • ここまで美食クオリティーの高い時代ミステリーというのは新ジャンルではないだろうか?
    しかもミステリーの部分がけっこうエグイ。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学大学院修了。「料理人季蔵捕物控」「口中医桂助事件帖」「鶴亀屋繁盛記」「余々姫夢見帖」「お医者同心中原龍之介」「鬼の大江戸ふしぎ帖」「はぐれ名医」シリーズなどの時代小説を精力的に執筆するとともに、現代ミステリー「青子の宝石事件簿」シリーズ、『わらしべ悪党』も刊行。

「2023年 『花人始末 椿の花嫁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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