- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758437622
感想・レビュー・書評
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自分の唯一の身内を失ったアキコが、長年勤めた出版社を辞めて小さな食堂を始める物語。
食堂を始めるときに出会った猫のタロ、お店を手伝ってくれるしまちゃん。
自分の生い立ちや、タロを失ったことに悲しんだり悩んだりするけれど、この本を読むと、自分なりのささやかな生活を楽しめるようになるんじゃないかな、と思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お店とも、出会いがある。
このお店と、出会いたいなぁ。 -
日々の小さな事にも幸せがあると感じる気持ちや、たろの事で自分を責めたり後悔したりの思いが、自分の経験と重なりとても共感できました。四十にして惑わずというけれど、五十過ぎても迷っていいんだ。と教えてくれる。それだけで、す~っと気持ちが楽になります。初めは年齢相当には思えず、読み進むにつれ、だんだん落ち着きが増してくるんだけれど、たまに年齢不詳になります(笑)それって主人公に出生や母へのこだわりがあって気持ちを捕らわれてる現れかしら。最後はいろんな思いからも解き放たれ、爽やかな読了感で締めくくれます。
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動物を飼っている身として、後半から涙が止まらずでした。
読みごたえがあった一冊 -
たろが亡くなってから、何となく、気配を感じる日々の描写を読んでいて、何年も前に、保護していた猫が亡くなった後、しばらく気配がしていた事を思い出して、とても悲しくなりました。
後、まだ独身な自分が、50歳になった時、どういう生き方をしているのかも、何だか色々と考えてしまったり。
ぶれずに生きて行くって、とても難しい事なんですよね。 -
長年勤めていた出版社を辞め、
カフェをオープンしたカオリ。
メニューは、日替わりのサンドイッチと
スープ、サラダ、フルーツのみ。
安心できる素材で、
一つひとつ心をこめてつくる。
アルバイトのしまちゃんと2人で
細々と店を営み、仕事が終わると、
ネコのたろと遊ぶ。
そんな穏やかな毎日。
多忙な日常を忘れて、
少し穏やかな気持ちになりました。
私もこんなお店を開きたいなぁ! -
個人的に主人公があまり好きになれなかったのと、嫌味っぽい人たちのセリフが見てて不快だった。ペットを飼ってない人からすると共感しづらくて、結局何を伝えたかったのかというメッセージ性もわからなかった。
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猫のたろがとにかくかわいい。まるまるした姿が目に浮かんで幸せな気持ちになった。
物語は、主人公が物腰の柔らかい落ち着いた女性のせいか静かに流れていく。
でも、ほっこりした気持ちでは読了できなかった。これで終わりなら寂しいなと思ったけれど、シリーズものだと知って少し安心。 -
とても共感できることが多く、うんうん、そうだよね。と思いながら読んでいました。
アキコさんのようなお店をすることに憧れていた時期もあったことを思い出し、丁寧にコーヒーを入れてサンドイッチとスープを作りたくなりました。 -
ゆったりとした、日常の話
たくさん悩んで、気持ちを行ったり来たりさせながら、少しずつ少しずつ歩んでいく
嬉しいことも悲しいことも、日常の中に溶け込んでいく、そんな小説だった