名刀伝 (ハルキ文庫 ほ 3-3 時代小説文庫)

著者 :
制作 : 細谷 正充 
  • 角川春樹事務所
3.71
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本棚登録 : 75
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758438940

作品紹介・あらすじ

刀は武器でありながら、芸術品とされる美しさを併せ持ち、のみならず霊気を帯びて邪を払い、帯びる武将の命をも守るという。武人はそれを「名刀」と尊んで佩刀とし、刀工は命を賭けて刀を作ってきた。そうした名刀たちの来歴や人々との不可思議な縁を、名だたる小説家たちが描いた傑作短編を集めました。浅田次郎「小鍛冶」、山本兼一「うわき国広」、東郷隆「にっかり」、津本陽「明治兜割り」に、文庫初収録となる好村兼一「朝右衛門の刀箪笥」、羽山信樹「抜国吉」、白石一郎「槍は日本号」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 日常的に凶器を持つことの不幸と緊張感。武家社会は、しがらみがいっぱいである。刀の世界は、深淵だ。深みにハマりそう。

  • 刀とその逸話の数々にゾクゾクと鳥肌が立ちました。武士である心意気を貫くために使われたもの、薄気味悪い話が付きまとうもの……それぞれが特別な刀であり、武器であるとともに武士の精神をも表したのだと思うと胸が熱くなります。
    とっっても面白かった!!!

  • 他の方も書いているように、浅田次郎の「小鍛冶」が飛び抜けて面白い。
    山本兼一の「うわき国広」、好村兼一の「朝右衛門の刀箪笥」も印象に残った。

  • 7人の作家さんによる日本刀小説アンソロジー。やはり浅田次郎さんのお話が一番楽しい。
    2018/3/15

  • 浅田作品は群を抜いて読みやすかった。
    「刀箪笥」の話は、人の命をやり取りしているということを忘れると、こういうことになるのね……という感じ?

  • 日本刀テーマの短編のアンソロジー。現代物や収集家の話や怪談風味などいろいろな創作エピソード集でした。日本刀ピンナップ付きなのがびっくりした

  • 日本刀アンソロジー。
    昨今の刀剣ブームに乗っかった選択だがどれもおもしろい。
    が、作者バラバラだと好みがわかれる。

  • 「にっかり」があるということで購入。
    表紙を捲ってすぐのカラーピンナップは「にっかり青江」の抜身が一面使って大きく掲載、なるほどフルヌードだ…ww
    その後ろには「小鍛冶」以外の他の物語に登場した刀五口の写真が。「小鍛冶」は多分一度読んだことがあるような…(作者的に)
    「にっかり」は神剣がらみの話なので、これはこれで面白く読みました。

  • 日本刀小説アンソロジー

    浅田次郎 「小鍛冶」(小狐丸)
    山本兼一 「うわき国広」(堀川国広)
    東郷 隆 「にっかり」(にっかり青江)
    羽山信樹 「抜国吉」(粟田口国吉)
    津本 陽 「明治兜割り」(同田貫正国)
    好村兼一 「朝右衛門の刀簞笥」(和泉守兼定)
    白石一郎 「槍は日本号」(日本号)
    中村彰彦 コラム

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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