- Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758438940
作品紹介・あらすじ
刀は武器でありながら、芸術品とされる美しさを併せ持ち、のみならず霊気を帯びて邪を払い、帯びる武将の命をも守るという。武人はそれを「名刀」と尊んで佩刀とし、刀工は命を賭けて刀を作ってきた。そうした名刀たちの来歴や人々との不可思議な縁を、名だたる小説家たちが描いた傑作短編を集めました。浅田次郎「小鍛冶」、山本兼一「うわき国広」、東郷隆「にっかり」、津本陽「明治兜割り」に、文庫初収録となる好村兼一「朝右衛門の刀箪笥」、羽山信樹「抜国吉」、白石一郎「槍は日本号」を収録。
感想・レビュー・書評
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日常的に凶器を持つことの不幸と緊張感。武家社会は、しがらみがいっぱいである。刀の世界は、深淵だ。深みにハマりそう。
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刀とその逸話の数々にゾクゾクと鳥肌が立ちました。武士である心意気を貫くために使われたもの、薄気味悪い話が付きまとうもの……それぞれが特別な刀であり、武器であるとともに武士の精神をも表したのだと思うと胸が熱くなります。
とっっても面白かった!!! -
他の方も書いているように、浅田次郎の「小鍛冶」が飛び抜けて面白い。
山本兼一の「うわき国広」、好村兼一の「朝右衛門の刀箪笥」も印象に残った。 -
7人の作家さんによる日本刀小説アンソロジー。やはり浅田次郎さんのお話が一番楽しい。
2018/3/15 -
浅田作品は群を抜いて読みやすかった。
「刀箪笥」の話は、人の命をやり取りしているということを忘れると、こういうことになるのね……という感じ? -
日本刀テーマの短編のアンソロジー。現代物や収集家の話や怪談風味などいろいろな創作エピソード集でした。日本刀ピンナップ付きなのがびっくりした
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日本刀アンソロジー。
昨今の刀剣ブームに乗っかった選択だがどれもおもしろい。
が、作者バラバラだと好みがわかれる。 -
日本刀小説アンソロジー
浅田次郎 「小鍛冶」(小狐丸)
山本兼一 「うわき国広」(堀川国広)
東郷 隆 「にっかり」(にっかり青江)
羽山信樹 「抜国吉」(粟田口国吉)
津本 陽 「明治兜割り」(同田貫正国)
好村兼一 「朝右衛門の刀簞笥」(和泉守兼定)
白石一郎 「槍は日本号」(日本号)
中村彰彦 コラム