- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758439442
感想・レビュー・書評
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大型書店の中にあるとびきり美味しい珈琲を煎れてくれる奇妙な古書店。そしてそこにいるイケメンで古風な物言いをする魔法使い。そこでアルバイトすることになる司くんが主人公なんだけど、私の頭の中に現実と虚構がイマイチ上手く入ってこなくて、その世界に入り込めるまでにかなり時間がかかりました。
最後の魔法使いのイケメン亜門の正体がわかるところはとても面白くてようやくのめり込むことができました。
本屋さん(これは私が行った現実の本屋さん(笑))の文庫本コーナーに全巻ディスプレイしてあって、きっと人気なのだろうと買ってみたのですが、この先、続きを買うか、迷うところです。8巻まであるので、ぼちぼち揃えるかなぁ…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古書店、珈琲、魔法使いと楽しい要素は揃っているが、上手く設定を活かしきれておらずもう一声…という感じ。
小さな違和感も多く、物語に入り込めなかったなぁ。
主人公の一人称が、文中だと『私』なのに、セリフになると『僕』だったり、魔法使いや悪魔という非日常の存在を、主人公の友人の三谷は話しを聞いただけですんなり受け入れていたり…
シリーズであと6冊出ているようなので、もう少し読んでみようとは思う。 -
再読。中学生の頃に読んだきりだったので読み返したくなった。
シリーズものがあまり得意でない私でも、最新刊を待ちきれないくらい好きな話だったことを思い出した。何より亜門が好きで仕方なかった。
英国風の紳士、古書、珈琲、なんて豪華な組み合わせだろう。しかも、ユーモアたっぷりで少しズレた紳士。美味しすぎる。そこにツッコミ役の主人公、名取司が加わることでテンポ感のある上品な漫才が完成。司が若干押され気味のようにも感じるが。
初めは表紙の亜門に惹かれて購入した覚えがあるが、内容は困りごとを抱えた人たちを救済する、心温まる話であった。有名な文学作品の雑学も知ることができて一石二鳥である。ページ数も少ないので疲れた時にサクッと読むことをオススメする。 -
入社した会社が間もなく倒産。
途方に暮れた司は、資格の本でも購入しようかと立ち寄った書店で、喫茶店「止まり木」に迷い込む。
店主の亜門は年齢不詳。自らを魔法使いと称する謎の人物で。
神保町の古書店街を中心に、山の上ホテル、竹むら、喫茶店さぼうる、万世橋駅、ニコライ堂と有名どころを巡って気持ちが浮きたつ。
けど、残念ながら本にはイマイチ入り込めず。
悩みを抱える高校生のカップル
夜中に現れる老人
舞台も登場人物も良かったのになあ、あっさりと終わってしまった。
司くんの本ももっといろいろ書いてあっておかしくないのになあという思いもあり。 -
再読
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御茶ノ水界隈に行きたくなる。山の上ホテルのダッチコーヒーはついつい調べてしまった。笑
物語は始まったばかり。これからどんなことが起きていくのだろう。期待がふくらむ。 -
大好きな街、本好きの聖地、神保町が舞台。
文体は非常に読みやすく、ページ数も多くないので、さらさらと読めました。
職を失ってしまった青年・司が、神保町で不思議な古書店『止まり木』を経営する店主・亜門と出会い、そこで働くと言う話です。
本を読むときには、お供に甘味と飲み物が欲しいタイプの人には、ぜひおすすめします。
読書と喫茶って親和性高いですよね。
作中出てくる古書店『止まり木』は、喫茶店も兼ねた古書店であり、作中にもちょくちょく、色んな種類の珈琲や、ケーキなどの甘味が出てきます。
ぎっしりと詰まった高い本棚に囲まれ、一杯の薫り高い珈琲を味わう…。うわぁ、本当にこんな古書店あるなら超行きてえ。
舞台のせいもあるかもしれませんが、全体的にどことなくレトロな空気の漂う作風です。この作品で珈琲を語るときは、『コーヒー』ではなく、『珈琲』と記述されなければならない。
もし仮に、あなたが神保町に行ったことがあり、あの場所漂う、古書の香りが好きだとするなら、どうか一度、手にとっていただきたい。
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本屋大賞ということで読んだ。面白かったけど中身がある本という感じは受けなかった
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む〜ん...(- -
何というか、正直な第一印象は「浅い」。
就活に失敗した成年が、
某大型書店をふらついている内に、
不思議な扉を見つけて、入ってみるとそこは
自称「魔法使い」が経営する古書店兼喫茶店という、
まぁありがちではあるが「面白くもなり得る」設定。
が、全体を通して主人公の魅力も感じられず、
そのため魔法使いとの関係性も説得力が無く。
随所に「蘊蓄的なこと」も出てくるが、
多くが「そんなんわしでも知っとるわ」的なもので、
あまり「蘊蓄くさく感じない」(- -
魔法使いの「仲間」が登場するも、扱いがハンパ。
そこから何か広がるわけでもなく、
つまらんダジャレに大受けして去って行くなど、
登場人物みんな魅力を感じられない(- -
なんか...「練れてないなぁ」という感想。
正直、どこを楽しめば良いのか分からんかった(- -; -
再読2回目。
こういうの、いいわね。日常にこれぐらいの不思議が入り込む余地なんて、いくらでもあると思う。あって欲しいと思う。続きも楽しみです。 -
本に纏わる話のようなので、手に取りました。ビブリア古書堂のような展開を期待していましたが、少し異なるようです。 続きもあるようですが、読むかどうか思案中…
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図書館で。
もっと本に絡んだ話なのかと思ったら違ってた。そして本を読まない人間って「ハイ」と渡された程度で本を読まないと思うけどな~
主人公がわからない。
魔法使いなんてキテレツな言い分はすんなり納得する癖に、悪魔かもしれないという疑問で拒否反応を起こすのは何故だ。しかも友人の指摘から疑問を持つし確認方法も随分おざなりだし。拒否するなら人の人生をもらうなんて言ってる時点で回れ右でサヨナラしてないかなぁ?
それでアレだけの付き合いで親友ってのも…なんか違和感。本屋勤めの同期君の方がずっと主人公と親友じゃないのか?だったら。
なんか漫画っぽい設定なので漫画だったらソウナンダーで軽く読み流せたかもしれないなぁなんて思いました。
これ、三省堂が舞台なのかなぁ。そういえば変な作りで奥に喫茶室あったっけ。古本屋の奥にカレー屋がある店もあったなぁと神保町には行きたくなりました。 -
コーヒーと古書店と魔法使い、なんとロマン溢れる設定だろう…
失職した主人公と魔法使いが出会い、本に関する問題を解決していく、よくありそうな内容ではあるが、魔法使いが英国紳士風であることで想像が楽しい。 -
話の設定は嫌いじゃなかったのですが、キャラ設定やたまに言葉のチョイスが馴染めず…いや、全然違うんですけども、なぜか、どこか、BL臭がするというか…
最初諦めそうになりましたが、読んで損はなかったのかなと。 -
神保町の情景が思い浮かぶ古書店好きには心地良い本でした。
亜門と司のやり取りも微笑ましいです。
本に登場する砂男に興味を持ち買ってしまいました。 -
会社が倒産して無職となったところに、珈琲を出す古書店『とまり木』に巡り合い働く事になった主人公・司が遭遇する不思議な物語。“飛ぶ教室”“砂男”“オペラ座の怪人”をモチーフにした3話はそれぞれ小ぶりながらも心温まる話で良かったです。突っ込みどころは、このままそこで働いていても収入は得られないんじゃ^^;?そしてコバルトって派手な割りに登場する意味あるのかな^^;?ってとこ。
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『魔法使い』の亜門と出逢った司くんの古書店バイト(大冒険)の物語。
---あなたは人と接する時『人間』だ、と思って会話をしますか?
他にも胸にくることばが沢山!
読んでみたい本や作家さんも増えました。 -
このシリーズのおかげで、今まで読んでいなかった文学作品に興味を持てるようになりました。
ちゃんと大まかなあらすじや解釈も書かれているのも良い。
教えすぎず、教えなさすぎす、絶妙なラインなので
読むのが楽しみになりました。
シリーズ続編にも期待できます。 -
砂男の話がなんか良かったな
悪魔悪魔と言い募るシーン、絶対なんかの伏線!と思ったらそういうことだったのかー。
癒されて健やかに生きてほしいよね -
内容(「BOOK」データベースより)
大学を卒業して入社した会社がすぐに倒産し、無職となってしまった名取司が、どこからともなく漂う珈琲の香りに誘われ、古書店『止まり木』に迷い込む。そこには、自らを魔法使いだと名乗る店主・亜門がいた。この魔法使いによると、『止まり木』は、本や人との「縁」を失くした者の前にだけ現れる不思議な古書店らしい。ひょんなことからこの古書店で働くことになった司だが、ある日、亜門の本当の正体を知ることになる。切なくも、ちょっぴり愉快な、本と人で紡がれた心がホッとする物語。
令和5年5月22日~23日 -
主人公司はなんでそんなにからっぽなんだろうなぁ。
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k
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読みやすくて、サクサクと読めてしまった。
現実には起こり得ないだろう不思議なことが起こっているのに、ふとした拍子にこの現実に繋がっている感じが現れて先に先にと進めてしまう。
古書店の主人・亜門と司のやり取りが楽しくて、何より珈琲がすごく美味しそうでたまらない。ブラックは飲めない私だけど、一度飲んでみたい。
また、作中に出て来たモチーフになった作品の原作を読んでみたいなあと思った。
司の友人の三谷という人物が少し気になりつつ、今後の二人が楽しみだ。 -
蒼月海里先生にハマったきっかけの本
人との繋がりについて考えさせられる作品です。
珈琲をおともにのんびり読めば心豊かになりました。
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本が鳥のようにバサバサ飛び本の森とも言える古書店が幻想的。
迷い込んだ人達を導いて救ってくれる自称魔法使いの亜門と司。本と人で紡がれる短編集なので読みやすく優ししいストーリーにホッとします。
物語としては亜門との出会いから始まり亜門の正体は?と謎がとけて終わるまでで、まだまだ序盤という印象。
ゆっくり身構えずにサラッと読めますが、スピード感や大きな起伏は感じないので物足りないと感じる人もいるかもしれません。
次巻から亜門と司の新たな関係でのスタートになるので、二人のこれからや迷い込む人達がどんな人達なのか続きが気になります。
作中色々な作家さんの著書がでてくるので、そちらも読みたくなってしまいます。 -
久しぶりの読破。
司視点で基本話が進むけど、今まで読んできた登場人物視点での作品では結構年齢を感じ。
そのため、最初は少し読みにくさを感じたけど、読み慣れてくる内に気にならなくなりました。