暗い穴: 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫 と 5-6 警視庁追跡捜査係)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 605
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758439459

作品紹介・あらすじ

猛暑の八月、東京で謎の死体遺棄事件が露見した。連続強盗事件で逮捕された相澤直樹が、「桧原村に死体を埋めた」と突然告白。供述通り遺体は発見されたが、近傍から死亡時期の異なるもう一つの遺体が見つかったのだ。強盗事件の捜査を手伝った縁で現場に駆り出された追跡捜査係の西川は、取り調べを任される。だが、最初の自白以降、相澤は頑なに口を閉ざしてしまう。同係の沖田も旅先から急遽呼び戻されて捜査に加わるが…。村の奥底に埋もれかけた謎の真相を、彼らは掴むことができるのか。書き下ろし警察小説

感想・レビュー・書評

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  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    猛暑の八月、東京で謎の死体遺棄事件が露見した。連続強盗事件で逮捕された相澤直樹が、「桧原村に死体を埋めた」と突然告白。供述通り遺体は発見されたが、近傍から死亡時期の異なるもう一つの遺体が見つかったのだ。強盗事件の捜査を手伝った縁で現場に駆り出された追跡捜査係の西川は、取り調べを任される。だが、最初の自白以降、相澤は頑なに口を閉ざしてしまう。同係の沖田も旅先から急遽呼び戻されて捜査に加わるが…。村の奥底に埋もれかけた謎の真相を、彼らは掴むことができるのか。書き下ろし警察小説

    ここまで人をコントロールできる女性がいるのだろうか?
    人の心の中にあるある種の怖い欲望をさらけ出した話だった。実現できないのが人間だろうけど。

  • 人を埋めた事だけの告白
    それ以上の情報が増えないことに苛々した
    しっかり作中に入り込んで翻弄されて楽しめた

    犯人は狂った妖艶な女
    美しいかは描写されていないが、男性を惹き寄せて従者のように出来てしまう

    4人、認めていないがもう1人を殺し
    従者となった男性達によって埋めている
    女によって墓場とされた山に

    同じ場所に埋めるだけでも狂っているのに、最初の殺しは小学生の時

    こんな人間いるんだと若干引いてしまった


    沖田西川は今作もとても良いコンビ◎

  • 追跡捜査係第6弾。今回のメインの事件は死体遺棄。なかなか供述を得られない中で、複数の遺体が発見され、西川の取り調べの手腕が問われるが・・・犯人の自供から始まり、展開を読むのが難しかったが、堂場作品には珍しく「悪い女」が登場し、話は一気に展開を見せる。追跡捜査係のメンツも相変わらずで、面白いし、読みやすい。

  • 追跡捜査課シリーズ。
    やっぱり面白いよねー、最初はジリジリと、だんだん事件が動き出した時の爽快さ。
    警察小説はやっぱやめられないわー。

  • 猛暑の八月、東京で謎の死体遺棄事件が露見した。連続強盗事件で逮捕された相澤直樹が、「桧原村に死体を埋めた」と突然告白。供述通り遺体は発見されたが、近傍から死亡時期の異なるもう一つの遺体が見つかったのだ。強盗事件の捜査を手伝った縁で現場に駆り出された追跡捜査係の西川は、取り調べを任される。だが、最初の自白以降、相澤は頑なに口を閉ざしてしまう。

  • このシリーズ…てっきり前作の「刑事の絆」で終わったのかと思っていたら、気づくとその後数冊出ていて驚いた(苦笑)。

    さて本編……なんだか前半は冗長でなかなか物語にノリ切れなかった。
    (ちょっと前まであんなに大好きだった堂場さんの文体…地の文=周囲の描写やちょっとした仕草の描写…が、何故だか最近ちょっぴり鼻につくようになってきていることも関係するかも。)


    しかし、三浦美知の存在がクローズアップされ始めたあたりから、一気にグイッっと引き込まれた。やっぱりさすが、堂場さん♪トータルすればかなり面白く読み終えられて、安堵。

    恐るべし魔性の女に、主人公二人ですら消耗し打ちひがしれていく様に、自分も背筋がうすら寒くなったかも。

    ★3つ、7ポイント半。
    2020.02.21.古。

    ※「蒲田の事件」ってのが、シリーズの次作なのだろうな。

    そして…その次の作品で、少女時代の三浦美知の事件と再び向き合う…という展開かしら?

    「10年の空白」にも遺体は発生していそうな気もするし…

    予想としては、、、

    衝動的に女の子を殺してしまった美知の手助けをして遺体を埋めたのは、父親以外にありえなさそいだけれど……

    さらに、両親の死にさえ何らかの関わりがあっても不思議ではなさそうだけれど…

    プロの作家さんが描く絵図がそんな単純なわけはないだろうな(苦笑)。

    「」

  • 読み始めた時には思っても見なかった方向へ話が転がって、一体どこが終着地なのかが最後まで読めなかった作品。

  • 2018/11/29
    サイコパスだな。
    謎を残したまま終わった。
    気になる。
    バディものなんだけどひねくれた感情ばかりを言葉にするので飽きる。
    あいつには負けたくないとか。
    わかったわかったって。
    そんなこと言ってても信用してるんやんな。が過剰。

  • 後味の悪い事件。
    魔性の女と言ってしまえばそれだけなんだけど、世の中にはこういう得体の知れない人間がいるのかしらと恐ろしい。
    …その魔性の100分の1でも欲しいものです。
    この4人の活躍、後どのくらいあるのかしら…

  • 追跡捜査シリーズ第6弾。今回は微妙に追跡捜査とは違う。机上でITを使い情報収集し確信に迫る西川と行動力で現場を駆け回り情報を集めてくる沖田の2人の反りが合わないコンビが古い事件を解決して行く何時ものスタイルと違った。後半一気に確信に迫り猟奇的な犯人に不快感を感じながら終盤の中途半端な終わり方に続編を期待してしまった。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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