店仕舞い 鎌倉河岸捕物控(二十七の巻)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 202
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758439565

作品紹介・あらすじ

豊島屋の隠居・清蔵が金座裏に姿を見せた。「倅に十代目を継がせたいので、後見方をお願いしたい」という。一方その頃、町廻りに出ていた政次らは、加賀金沢藩御用達箔屋の岩鞍屋が店を閉じる旨の張り紙をしていることに不審を抱く。堅実な商いの大店に、一体何が起こったのか!?金座裏と北町奉行所定廻りの同心の寺坂らが、江戸の平和のために命を賭ける。大ベストセラーシリーズ、鎌倉河岸捕物控、熱望の第二十七弾。

感想・レビュー・書評

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  • 加賀百万石の内部騒動を秘密裏に解決する金座裏。
    売り出し中とはいえ、まだまだ政次にはこんな芸当は荷が重そうで、本人が「駆け出し」と言うのも謙遜じゃないことが分かります。

  • 2023年7月28日
    地道な推理と地道な探索。先回りして根回し。剣の腕前。
    女子どもには秘密裡に。
    世間体や体面を最大にみる。
    矜持と言えば聞こえは良いが。
    臭いものにはフタをしろ。
    大事件も無かったことに。
    悪者は切り捨てごめんで成敗する。
    現代の政治家とどっこいか。

  • 20160601 久しぶりに読んだがどうも比較してしまう。イマイチ話に重みがないように感じてしまう。短編の積み上げの方を期待したい。

  • 鎌倉河岸捕物控シリーズも もう、27巻!
    それでいて、読みだしたら、終わらない!
    一気に読んでしまいたくなる。

    今回は、加賀金沢藩御用達箔屋の岩鞍屋が、店仕舞いの張り紙を見た政次達が、不審に思い、探索して行く!
    商売での詐欺まがいに引っ掛かり、金子は、取られ、妻の両親も自殺に、したてられて、主は、拉致、拷問で、殺され
    てしまうのである。

    主人のむごい死と、子供達が誘拐されて、監禁されるのだが、、、、亮吉も、一緒に監禁されてしまう。

    宗五郎と、政次達は、加賀藩八家年寄 長俊次氏と、一緒に、悪を成敗するのである。

    毎回、あっと、言う間に読んでしまう。
    さてさて、次は、「新酔いどれ小籐次」を、楽しみに、読もうかな?

  • 第二十七弾
    一寸したことからある店仕舞いから事件の匂いを
    加賀藩を巻き込む陰謀を陰で処理?

  •  加賀金沢藩御用達箔屋店仕舞いの一件は、背後に隠されている大事件が表側に現れてきた兆しだった。詐欺、乗っ取り、誘拐、恐喝、横領の幾つかの事件を掘り起こしていく様子は、緊迫感もあり、なかなか読み応えがある。政次の剣での活躍も嬉しい限りである。

  • 金座裏の宗五郎には、色んな顔がある。

  • 相変わらず がーっと 読めるお話ではあるんだけども
    豊島屋のご隠居の若い頃の云々って
    後付け設定?? と思った
    もし後付けでなかったら、前の浮気騒動の時に触れるよね
    後は、時代考証の甘さについては、他所でがっつり書いてる人がいるので。
    (そうだよね。赤門なかったよね当時)

  • 老舗大店の乗っ取り詐欺、大大名家のお家騒動、誘拐拷問殺人と、久しぶりにスケールの大きな?事件。大名家がからむとなんでも闇に葬る解決策になっちゃうからそうそう何度も使えないのだろうけど。それにしても、金座裏のご威光ときたら、どんどんインフレ起こしてないか。どんな大名家とも付き合いがあってフリーパス、もはや水戸の御老公レベル(笑)

  • 鎌倉河岸捕物控の27~豊島屋の隠居が倅に十代目を継がせたいと行ってきた。町廻りに出ていた政次が,加賀金沢藩御用達箔屋の岩鞍屋の店仕舞いの張り紙に不審を抱く。今日の食費にも困り果て,子供3人が奥の実家に預けられたという。赤坂に行こうとすると地回りが老夫婦が首を吊った弔いの帰りだという。懐に子供の着物の血塗られた袖が入っていたという。岩鞍屋に潜り込むと,内儀は両親が死んだことを知らず,番頭は長男の俊太郎が引っ掛かった女に唆され,加賀の澄屋を乗っ取りを仕掛けて失敗したらしい。やがて拷問の末に堀に沈められた主の骸が揚がる。亮吉は深川の箔屋の作業場を思い出し,加賀前田藩の上屋敷を訪れた帰りに宋吾郎が襲わった相手を追った政次が深川の抱え屋敷を突き止める…~金箔作りの蘊蓄が煩くて…。豊島屋の話がどうでもいい話だし…

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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