日雇い浪人生活録(一) 金の価値 (ハルキ文庫 う 9-1 時代小説文庫 日雇い浪人生活録 1)
- 角川春樹事務所 (2016年5月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758439985
感想・レビュー・書評
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金の価値 ― 日雇い浪人生活録シリーズの1作目
2016.05発行。字の大きさは…小。
浪人・諫山左馬介(いさやま さまのすけ)と御側御用取次・田沼意次を通して江戸時代の「金」について書いた物語です。
左馬介は、両替商・分銅屋仁左衛門より隣の駿河屋を買い取ったので後片付けの依頼を受けたことから、物語が始まって行きます。左馬介は、真面目で、臆病で、剣の腕はそこそこですが、甲州流軍扇術と呼ばれる鉄扇術を用いて御庭番と戦います。
【読後】
浪人・諫山左馬介の物語を読んでいると、面白いのですが。田沼意次の物語は、無理があり面白味が湧いて来ません。最後には、左馬介と意次、仁左衛門の3人が「幕府財政の再建」に係わって行きます。
これから田沼が係わった幕政改革を、この本で書いて行くのか…?
何処まで書けるか、楽しみです。
2020.09.11読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
米から金へと経済の中心が移ってゆく時代を舞台に、日雇いで生計を立てている浪人諫山が、雇い先の両替商とともに大きな時代の流れに巻き込まれていく。時代設定も面白いし、話の展開も先が気になって仕方がない。が、物凄くいいところで次巻に続く。ご無体な…
上田さんの時代ものは文章に余計な部分がなくて読みやすいし、キャラもたっていて入り込みやすい。 -
5冊目まで爆読み。面白い!
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読みやすい文章だけど、うぁとか、げほとか漫画かいなというところがある。べらべら軽口をたたき合いながら切り合うし。漫画だ。
江戸時代の経済を解説してくれるのはいいけど、くどい。ところどころ読み返さないと理解できないところもあるし。
でもって話も月並み。なんかもう先読めた感じ。池波正太郎と藤沢周平がお好きなのね。
話は「つづく」で終わったけど、もういいかな。面白いんだけどね。なんか読み続けると飽きてきそう。 -
時代小説はやっぱり面白い。このシリーズは浪人が主役という初めての展開だ。
米の一石と一俵と小判の関係、小判と1分金・1朱金そして1文銭との換金率などが説明されているのも面白い。 -
2018.02.10.読了
2016年から始まった
日雇い浪人生活録の第一弾。
田沼意次登場。
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田沼意次を悪役じゃない方で登場させるのは面白いです。
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大好きな田沼意次が興味ある貨幣問題を巡り物語が動く
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2016.9.1
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浪人、左馬介の此からが、どうなるのか展開に期待します。