幻想古書店で珈琲を賢者たちの秘密 (ハルキ文庫 あ 26-3)
- 角川春樹事務所 (2016年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758440301
感想・レビュー・書評
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ひょっとしてこの表紙は書庫に無断で入ってきたコバルトと司を発見したときの亜門の図なんじゃ・・
そう思ったら亜門の顔がちょっと怖く感じた
そして今回はコバルトの正体も分かった
深いというか色々考えさせられる
人の認識・信仰って怖い。新しく出た天使達も個性的、今後も出てきて欲しい。
あと三谷君万能過ぎる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再読2回目。
悪魔だけじゃなくて天使まで出てきたよ…。普通ならこの辺でちょっとうんざりしてしまいそうなのに、ならなかった。それは言うまでもなく、それぞれの登場人物に魅力があるから。まぁ、コーヒーと本が要所要所で登場するんだから、こんなの好きに決まってる。(ただのコーヒー&本好き) -
「司、亜門とかつての自分を振り返る」
彼女が出ていってしまった理由。
これから二人で歩もうと決めた矢先に起きた出来事としては不幸を嘆きたくなる気持ちも分からなくはないが、二人で歩むからこそ前を向いて欲しかったのだろうな。
彼等が居たからこそメッセージの意味を理解出来たが、彼一人だったら全て失っていたかもしれないな。
「秘密の珈琲」
彼のみが入室する書庫には。
誰にも勝手に入られたくない場所の一つぐらいあるだろうに、いくら気になっても踏み止まるべきだったろうな。
「司、亜門の背負うものを知る」
彼等が隠していた本当の姿は。
全く人の話を聞かず自分のノルマの為だけに友好関係を否定し信仰と勝手に呼ぶのは間違っているだろうし、彼の方が悪魔に近しい様に思えたな。
もしも彼が殺されてしまっていたら、本当の言葉など届く事も無かったろうし悔いしか残らなかったろうな。
「調和の珈琲」
外出先で出会った友人は。
ここまで詳しい人は中々居ないだろうし、そんな中で自分の事をしっかりと理解してくれていたら嬉しいだろうな。
「司、亜門とクリスマスを過ごす」
天使だからこそ幸せを引き寄せる。
傍から見たらとんでも無くお節介な人であると同時に不審者として通報されても何も言えない状況であるが、彼の言葉があったからこそ幸せな一時を過ごせたのだろうな。
一度すれ違ってしまった思いは、どちらかが素直に気持ちを伝えなければ何も変わらないのだろうな。 -
失業青年・司と幻想古書店「止まり木」店主・亜門が人生に悩む人々を幸せへと導くブック・ファンタジー不思議小説シリーズの3冊目。本作は絶対にあり得ない世界を描きながらも解決を安易な魔法に頼らずにあくまで現実的な方法でハッピーエンドに持って行く所が誠に心憎い演出ですね。第1話のヒロイン杏奈は惜しくも字が違いますが、甲斐バンドの名曲「安奈」を思い出しました。第2話からは天使と悪魔は呼び名から受けるイメージが違うだけで実はどちらも似た者同士なのだと教わりました。第3話は現代的な父娘の飾らないクリスマス物語でしたね。
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この方のシリーズでは今のところこれが一番好き。新約聖書は高校のときになぜか配られたけど、読み始めて数分で眠れる魔法の読み物だったなと思いだした。
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シリーズ第3巻読了
今回は、悪魔の他に天使が登場(笑)
風音のいうノルマには、どこぞの国の取り締まる人を連想してしまう。
司のピンチにコバルトが助ける場面は、中々良かった。
少しずつ司が成長していく姿に目を細めつつ、亜門の生への影が気になるところ・・・
シリーズがいつまで続くのかわからないが、成長する姿を見守っていきたい。 -
人も悪魔も…そして今回は天使もみんな悩んで生きている。天使にノルマがあろうとは、交通違反切符を取ろうと躍起になってるお巡りさん(失礼)をイメージして笑った。みんなが同じ方向を向いて同じ価値観を持つ世界。平和かもしれないけど御免です。私も「だめだ!」と叫びたい。ここにキリスト教が出てくるとは思いませんでしたが(笑)
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3巻は今までと少し違って亜門やコバルトの過去が知れた。新しいキャラのアザリアと風音が出てきたことでコバルトの新しい表情が見れてハラハラしたり怖かったけどやっぱりコバルトはコバルトで笑
あと、初めて亜門が怒る姿が見れた。大声で怒るとかじゃなくて静かに、そして威圧的に笑