お断り: 鎌倉河岸捕物控29の巻 (ハルキ文庫 さ 8-49 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 29の巻)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 184
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758440486

作品紹介・あらすじ

当代の豊島屋十右衛門の祝言が、江戸と京都で挙げられることになり、金座裏でも、「京行き」の話で持ち切りだ。そんな中、山城淀藩の家来が辻斬りに遭ったらしい、という話を八百亀が聞き込んできた。だが淀藩はそれをひた隠しにしていた。一方、扇木屋で万引き騒ぎが起き、中年の侍が取り調べられたが…。若手の弥一や政次、宗五郎ら金座裏の大奮闘に、北町奉行の名裁きが冴える。平成の大ベストセラーシリーズ、待望の第二十九弾。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルになっている「お断り」なんていう酷い行いが当時は本当にあったのだろうか。
    これがまかり通るなら何故他の大名もやらなかったのか、勘定方への復讐は別として藩そのものに公式なお咎めがなく終わってしまったし。
    といった疑問はさておき、今回も金座裏の面々の活躍はしっかり活躍しています。

  • 2017.08.27.読了

    辻斬りと札差・お断りの話
    「お断り」という手段があるなんて

  • 豊島屋十右衛門の祝言が、江戸で、仮祝言を行い、京都で、挙げられることの話題で、金座裏は大騒ぎ。

    酔いどれ小藤次シリーズでも、長い事読んでいるのだが、きりりとした、金座裏の 鎌倉河岸捕物引けシリーズもなかなかのもので、、、、早29巻目

    今回の遠距離恋愛の話で、道中のいざこざでも、と思いきや、女と武士の高価な品の万引きの探索。
    そして辻斬り事件。
    その事件は、札差の武士が行った「お断り」が、原因であり、双子の兄弟へ、起こった悲しみと憎しみの敵討ちのようなものであった。
    しかし、武士の敵討ちのようにはいかない、、、金座裏だから、出来る事、出来ないことがある。

    双子の兄弟は、結局はどちらも自害してしまうのだが、、、そのようになった原因の罪は罰せられることになる。

    やっと、最後の方へなって、婚礼への支度や準備で、おわれる事柄が、書かれて、今までの曇天の気持ちを晴れやかにする。

    しかし、今、この梅雨時期に、九州地方は、大雨特別警報で、今日で、18人の死亡の被害が出ており、雨が、やんで欲しいと願うばかりである。

    この表紙の政次の持つ傘と同じにスパッと、雨がやんで欲しい。
    題名のように、雨 お断り と、、、、思いながら、本を閉じた。

  • 20170328 安定し過ぎて話の広がりがないような気がする。今回は次への伏線もまかれてていて余裕な感じかした。亮吉の出番が減ってるのも流れかな。

  • 第二十九弾
    豊島屋の婚礼で京行の話になると思いきや?、男女の万引きから辻斬りへ、関係は無かったが、盗品買いから密輸品、これらは大したことではないが、武士を捨てて札差になったかげに離れ離れになった兄弟の仇討ち、そして背後の黒幕も

  • なんとなく悲しい話しですね。

  • 鎌倉河岸29~山城淀藩の勘定方が辻斬りにあって命を落とし,山形藩の勘定方も同様の手口で殺された。3人目は丹後田辺藩の用人。共通するのは句会の仲間であると言うことと,同じ札差から金を借りて踏み倒したという点だ。踏み倒された札差は元武士で,奉行に従って長崎に行き,唐物を仕入れて江戸で売り財をなし,札差の株を買ったが,二代目の武士の商売で左前になっていたところを「お断り」にあったのだ。二代目は首を括ったが,双子の弟が木更津で道場を開いて居合いの遣い手であったのだ。お断りには更に一家が関わっており下野黒羽藩の用人が標的だ。襲われるのは帰りと踏んでいたが,句会だと呼び出された料理屋で斬り殺された。金座裏の一行が踏み込むと,自分の刀を心臓に突き刺して果てた。しかし,黒幕が居そうな雰囲気。一度,株を手放した札差が再び買い戻していたのだ…~まあ,派手な捕り物だけじゃ色気がないから,万引きと豊島屋の嫁取りに纏わる京旅行,新たな手先となりそうな木更津の勘三郎の話も混ぜている。表紙の絵の様な立ち回りがあると思うでしょ…それが、ないんだな

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    当代の豊島屋十右衛門の祝言が、江戸と京都で挙げられることになり、金座裏でも、「京行き」の話で持ち切りだ。そんな中、山城淀藩の家来が辻斬りに遭ったらしい、という話を八百亀が聞き込んできた。だが淀藩はそれをひた隠しにしていた。一方、扇木屋で万引き騒ぎが起き、中年の侍が取り調べられたが…。若手の弥一や政次、宗五郎ら金座裏の大奮闘に、北町奉行の名裁きが冴える。平成の大ベストセラーシリーズ、待望の第二十九弾。

    平成28年12月9日~12日

  • 金座裏の活躍が安定している中
    独楽鼠の亮吉の役立たずぶりは
    作者に嫌われたとしか思えん!

  • 181

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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