情熱のナポリタン―BAR追分 (ハルキ文庫)

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著者 : 伊吹有喜
  • 角川春樹事務所 (2017年2月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758440653

情熱のナポリタン―BAR追分 (ハルキ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 今回も美味しい料理と心温まるひととき。猫ちゃんは少なめ。

    今回は会長は何者?と思ったり、モモちゃんが追分に着いた時の様子が気になったり、(私が)純くんを好きになったり、宇藤さんの「情熱、情熱、情熱。」を羨ましく思ったり…
    私にはそんなに熱くなれるものがなかったなぁ。だから宇藤さんを応援したくなる、そんなお話でした。

    「…人間、お腹がすくと、どうでもいいことに落ち込んだり、腹が立ったりするらしいよ」
    凄くわかるモモちゃんのお言葉でした。やっぱり食べなきゃね(〃∀〃)ゞ

  • BAR(バール)追分シリーズ、第3弾。
    「情熱の」という枕詞に昭和を感じる(笑)
    カバーイラストがまた変わったのですね。

    「ねこみち横丁振興会」の専従職員としてよろず管理人をつとめる宇藤輝良は、シナリオライター志望。
    モノカキとしての仕事もだんだんと増えてきている。
    その、宇藤と、謎(だった)見習いバーテンダー・伊藤純の、過去と未来を微妙に撚り合わせるような役目を担う人間たちが現れて、シリーズとしてのストーリーは、着実に進む。
    それと並行して、ゲストキャラ達の心に染みる物語が語られる。
    「追分」というのは、分岐点なのだな…ということを、今回またしみじみと悟った。

    第1話『お好み焼き大戦』
    関西風と広島風から始まったお好み焼き論争が、こなもん大戦にまで紛争拡大!
    にぎやかに語られる中、読者のお腹が盛大に鳴るはず。
    佐田辰也が、子供の頃お祖父ちゃんに作ってもらった懐かしい浜松風お好み焼きの味で、穏やかに締める。

    第2話『秋の親子丼』
    私も、あつかましいドジっ子がちやほやされる話はあまり見たくないですね~
    自分は芸術家に向いていないのかと悩む宇藤だが…
    両親の離婚で、父母それぞれについて別に育った、清水啓太と奏太の兄弟。
    四十に手が届く大人になり、父母を亡くしたことで、法事などで再会し、再び会うようになる。
    父の好きだったウイスキーを傾ける、兄弟の結びつきが温まる話。
    田舎暮らしの描写も素敵。

    第3話『蜜柑の子』
    母子家庭の柊(しゅう)くんは母親が盲腸で入院した5日目から、物を食べなくなってしまった。
    振興会会長の遠藤が連れてきた6歳の柊くんを、宇藤が預かることになる。
    子育てする宇藤くんもよい。
    汽車の窓からミカンを放るシーンがある、芥川龍之介の『蜜柑』
    母と新潟へ向かうバスの窓から、柊くんが放った物は?

    第4話『情熱のナポリタン』
    宇藤に心を開いてきたのかそうでないのか、ますます気になる伊藤純。
    しかし、宇藤も伊藤も、自分のこの先をしっかり見つめて歩きだしているようだ。
    二人に蹴られた例の人…というか集団はどういう動きを見せるのか、この先も目が離せない。

    輝良(てるよし)を「キラ」って読んじゃうところがまた、計算したようなキザ。


    ーーーーーーーーーーーーーーーー
    黄金色の親子丼、鮭といくらの親子丼。
    いくらを乗せたとろろごはん。

    焼きそばのパンケーキ巻き、アジフライと千切りキャベツのパンケーキ巻きはソースの香りが決め手。
    カリーパンとクリームパン。

    ドライカレーにチーズ入りオムレツのせ、ボルシチ風・肉団子の煮込み。

    チョリソーとかんずりが味の決め手、情熱の辛いナポリタン。

  • 昼間はバールで夜はバー シリーズ第3弾。
    すごく好きなシリーズで発売日を心待ちにしていました。
    今回も優しく美味しい料理がならぶ。読んでいるだけでヨダレが出そう。本当に食べ物の描写が秀逸で幸せ。
    どの話も親子、家族の存在が軸にあって心がほんわかする。特に秋の親子丼の兄弟がもういい大人なのに微笑ましくて良かったなぁ。秋鮭とイクラで海の親子丼。素敵。人生の分岐点に立った時、優しい料理とお酒に背中を押されたい。そっと寄り添っていてほしい。それを静かにかなえてくれる場所が『BAR追分』
    とろりチーズを抱きかかえたオムレツのせドライカレーにコリコリ肉団子が入ったボルシチ風煮込み。ウスターソースを隠し味に入れた和風仕様のナポリタンにアジフライのパンケーキ包み。
    もぅ週3で通います。

  • *“ねこみち横丁”振興会の管理人をしながら脚本家を目指す宇藤輝良は、コンクールに応募するためのシナリオを書き上げたものの、悩んでいることがあって…。両親の離婚で離れて暮らす兄弟、一人息子を育てるシングルマザー、劇団仲間に才能の差を感じ始めた男―人生の分岐点に立った人々が集う「BAR追分」。客たちの心も胃袋もぐっと掴んで離さない癒しの酒場に、あなたも立ち寄ってみませんか?大人気シリーズ第三弾*

    前作同様、モモちゃんのお料理描写が上手過ぎて、それだけで★4です!ソーセージとバジルソースを添えたパンケーキ、焼きそばやアジフライのクレープ、迷って選べない2種のランチを臨機応変に合体…こんなお店があったら、毎日通っちゃいます!
    ただ、肝心のストーリーの方は…うーん、なぜかどの主要人物にも共感出来ないまま、ここまで来てしまっています。甘くて痛々しい悩める若者たちがリアル過ぎるのかな?良く出来たストーリーだとは思うのですが。特に蜜柑の子。ノルウェイの森スパイスもよく効いてたし。次作、入り込める展開に期待です。

  • かつて新宿追分と呼ばれた街の、〈ねこみち横丁〉という路地の奥地に「BAR追分」はある。〈ねこみち横丁〉振興会の管理人をしながら脚本家を目指す宇藤輝良は、コンクールに応募するためのシナリオを書き上げたものの、悩んでいることがあって……両親の離婚で離れて暮らす兄弟、一人息子を育てるシングルマザー、劇団仲間に才能の差を感じ始めた男……

    うどうくんが段々しっかりしてきた。別れや旅立ち、登場人物がそれぞれ人生の岐路に立っている話が多く、しんみり。『蜜柑の子』は特にすごくよかった。次くらいには桃子ちゃんの話も出てくるかな?あと純くんがこんなに重要人物になるとは思ってなかった。焼きそばクレープもドライカレーチーズオムレツ乗せもパンケーキもめちゃめちゃ美味しそうだけどやっぱりナポリタンかな、ナポリタン食べたい。しかしそう考えると今回は1話目の通り粉物祭りだったな。炭水化物祭りというか。

  • この本に出てくる料理は庶民的で共感出来る!(^^)ただ「とんかつの茶漬け」は食べた事ない(--;)今回も心暖まる話と、美味しい料理にほっこり(*^^*)宇藤くんの事が気になったけれど、最後は良い選択をしたと思う(^^)v

  • 『BAR追分』シリーズ第3弾。

    このシリーズには珍しくアクの強い人がでてきた。
    ちょっと怖いくらいだけれど、
    才能ある人がたくさんいる中で
    頭一つも二つも抜き出でるのには
    それくらいでないとダメなのかもしれない。

    で、
    どのお話もいろんな人の分岐点が描かれていた。
    蜜柑もウィスキーもお弁当屋さんも
    いいお話だった。

    どこにいても真面目に育てた、
    育ったものは人も食べ物も魅力的になる。

    今回は宇藤くんも、
    間違いなく分岐点に立って
    一歩踏み出す方向を決めた。
    ガンバレ!

    そして、変わらず優しい桃ちゃんの料理。
    今回もおいしかったよぉ、堪能した。

  • 相変わらず美味しそう。
    粉もの談義が可笑しいし、メロンパンやカレーパンにもそそられる。トンカツ茶漬けも食べてみたい。
    柊とマリナさんのその後も気になるし・・・
    もちろん宇藤の将来も。いいライターになれるかな?
    「続く」がたくさんありそう。

  • 宇藤くん頑張れ、と応援したくなる。面白くなってきた。続きが楽しみ。そしてお腹が減る

  • 美味しく誘ってくれる。
    終わらないでほしい空間を作れることが羨ましい。
    人生の分岐点でおいしいものが救ってくれる。

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情熱のナポリタン―BAR追分 (ハルキ文庫)の作品紹介

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情熱のナポリタン―BAR追分 (ハルキ文庫)はこんな本です

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