報い (ハルキ文庫 と 5-8 警視庁追跡捜査係)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 501
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758440691

作品紹介・あらすじ

警察に届けられた一冊の日記。そこに記された内容から、二年前に起きた強盗致死事件の容疑者として、辰見という男が浮上する。未解決事件を追う追跡捜査係の沖田は宇都宮に急行するも、到着直後、辰見は重傷を負った姿で発見され、死亡してしまう。容疑者特定の矢先の出来事に、沖田と栃木県警は当惑を隠せない。一方、同係の西川は別の事件の資料を読み返し、頭を悩ませていて…。不可解な事態に翻弄される刑事たちは、事件の本筋を手繰り寄せられるのか。書き下ろし警察小説。

感想・レビュー・書評

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  • 追跡捜査係シリーズ第7弾。
    2年前の強盗殺人事件の犯人が、宇都宮にいるとの情報を得て、沖田が部下を連れて、宇都宮に行くことから始まる。しかし、宇都宮で捜査を始めようとしたところで、容疑者は惨殺される。
    その関係者が、同じ拘置所にいると踏んだ沖田や西川は、さらに関係者に当たろうとするが、関係者がさらに狙われる。これは連続殺人事件なのか?だとしたら、同機は何なのか?
    出だしの宇都宮の描写に、ちょっとイラッ!作者も茨城出身なのに、何故、栃木をそんなにこき下ろすのか?そこまでの描写は必要なのか?と思いつつ、読み進めていたが、真犯人はまさかの人物。
    最後はあまり見たことない展開で、結局、今回も面白かったと言うべきだろう。

  • 面白い
    が、読み終えた時の腑に落ちない感覚
    後を引く感じがした

    病死した人間の遺品の日記から見つかった未解決事件の手がかりを追い始めた途端、追っていた人間が殺された
    殺された人間を追ってまた別の人間が殺された

    病死1人と殺し2人に関係があるとし
    捜査をする追跡捜査係

    事件の根元にあったのは、彼らの過去、服役中のいじめ
    服役後いじめられていた人間が、恨みを晴らすために企てた事件だった


    途中、沖田が拉致られる場面がありヒヤッとした
    相当な外傷を負いつつも事件解決を優先する沖田に、これは響子さん苦労するなと。

    10年後の沖田さんは刑事か呉服屋の社長か
    刑事であって欲しい。幸せな家庭を持っていて欲しい。

  • 【警視庁追跡捜査係シリーズ第7作目】
    6作目を読んだのがちょうど3年前。
    ただ、読み進めると登場人物がうわぁーと思い出されて、話にすぐ入り込めた。
    堂場さんの刑事物シリーズはそこが共通してすごい。

    今回は、死んだ父の日記に二年前の犯人の目撃情報がある、との情報があり追跡捜査課が調べ始める。
    そのうち目星をつけた二人が殺され、事件が大きくなっていく。
    相変わらず西川と沖田は喧嘩する。けど、結局事件をつなげていく。
    沖田が拉致されるという場面はドキドキした。
    まさか死んでもなお、強制力が強い人がいるなんて。でも同じ誰かが複数の事件に触れないと、連続試験というのは明るみにでないのかも。

  • 評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    警察に届けられた一冊の日記。そこに記された内容から、二年前に起きた強盗致死事件の容疑者として、辰見という男が浮上する。未解決事件を追う追跡捜査係の沖田は宇都宮に急行するも、到着直後、辰見は重傷を負った姿で発見され、死亡してしまう。容疑者特定の矢先の出来事に、沖田と栃木県警は当惑を隠せない。一方、同係の西川は別の事件の資料を読み返し、頭を悩ませていて…。不可解な事態に翻弄される刑事たちは、事件の本筋を手繰り寄せられるのか。書き下ろし警察小説。

    ここまで恨むってどうなの?お金欲しいからって手伝っちゃう息子も・・・途中までは面白かったが最後は尻つぼみ感がぬぐえなかった。

  • なぜ、2年前の強盗致死事件の犯人が殺されなければならなかったのか、謎過ぎます。

  • 日記を書いた男が殺害されたことから始まった事件。

  • 追跡捜査係シリーズ7作目
    亡くなった人間が書いた日記からはじまる捜査

  • 過去の刑務所でのいさかいが殺人事件につながる

  • まったく予想していない終わり方。
    最後はページをめくるのももどかしかった。

    現実にはどうしても解けない謎はあるのだろうけど
    だからこそ物語の中ではスッキリしたい。
    七年前の動機とは何だったのだろう。

  • 警視庁追跡捜査シリーズ
    沖田と西川の正反対キャラコンビが未解決事件を解決していく過程が面白い物語。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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