- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758440714
感想・レビュー・書評
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第1話 何番目かの読書会
『六番目の小夜子』恩田陸
第2話 パン屋のクニット
『さびしがりやのクニット』トーベ・ヤンソン
第3話 夏は短し励めよ読書
『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦
第4話 君への扉
『夏への扉』ロバート・A・ハインライン
各話ごとに単独の話ですが、全体を通して『読みたい本が見つかる本屋』の駅ナカ書店<金曜堂>のアルバイトの僕、倉井史弥が見た<金曜堂>に勤めている野原高校のOB、OGであり、<金曜日の読書会>の仲間たちであった、書店員たちの、仲間の一人だった、五十貝迅を巡るストーリーとなっています。
僕は、密かに憧れている、槇乃さんの想い人だった五十貝のことを槇乃さんが「五十貝くんは殺されました。それも二度」。と言った言葉がずっとひっかかっていますが、3話、4話で<金曜堂>を訪れた客らによってその謎が明らかになります。
4話では、いつもとは逆に僕が槇乃さんにハイラインの『夏への扉』をお薦めして、槇乃さんも少し元気になったようです。
紹介された本は『六番目の小夜子』以外未読で、『六番目の小夜子』も内容を全部忘れてしまったので、全作品を読んでみたいと思わされました。
以下第2話のストーリーを途中まで。
野原町はフィンランドの「姉妹都市があり、年に一度、野原町白夜祭りが開かれています。
その準備のさなか、僕はベーカリー<クニット>にお使いと雑誌の配達で出かけていきます。
<クニット>は若い夫婦の早生邦登さん、知晶さんのお店でした。
次の日、奥さんの知晶さんが、僕に届けてもらった雑誌に、夫の邦登さんの元彼女が、トーベ・ヤンソンの『さびしがりやのクニット』を紹介していると言って、その本を買いにきます。知晶さんは、元彼女と夫が心の中でお互いをまだ忘れていないのでは、と言って泣くのですが、槇乃さんは思い切って知晶さんに元彼女に会ってみることを薦めますが…。
<クニット>で売っているフィンランドのパンがおいしそうで、食べてみたくなりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ二作目ですね。
主人公も「金曜堂」のアルバイトにもなれ、三人の店員さんとの交わりも深くなり、物語は「金曜堂」の誕生に関わる謎への展開を迎える。
今回は四話。キーワードの四作は何れも有名な本です。
それ以外にも沢山の本が出てきます。
あとがきに名取さんの読書感想文があり、さらに楽しめます。
成長物語でもあり、恋愛ドラマでもあるので今後の展開が楽しみですね。 -
今回はがっつり元金曜堂メンバーの過去話。一冊で過去と向き合い、進んでいく姿がみれた。
何となく前作で匂わせていた部分が明らかになりスッキリ。
しかし結構バードな内容で読んでて辛かった。 -
名取佐和子さんの金曜日の本屋さん2巻。
思っていたよりも内容が深く濃くて
読み終わったあともグルグル考えさせられた。
☆4個。
旦那さんや恋人のことが大好きな人、
人生で途方に暮れてしまうような裏切りに
あった方の感想を聞いてみたい
そして、一緒に感想をじっくり話し合いたくなる
作品だなと思った。
名取佐和子さんは心の中にある、
『こんな風に思ったことある!思ってた!』という
気持ちを優しく言語化してくれる。
2巻では『そんな風に進んで行きたい!』が
沢山あった(^^) -
シリーズ2作目。今回も、章ごとに1冊ずつ実在する本を軸にして話が進んでいく。
・恩田陸「六番目の小夜子」
・トーベ・ヤンソン「さびしがりやのクニット」
・森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」
・ロバート・A・ハインライン「夏への扉」
以上の4冊が出てきて、読んだことのない本は思わず読みたくなる。その他にもちらっと出てくるだけの本も合わせると、本当に沢山の本が出てきて、巻末にその一覧も記載されているので、本好きの方に是非おすすめしたいシリーズ。
今回は「金曜堂」をつくった3人の抱えている過去が明らかになる。倉井くんも以前より頼もしくなっているような。
「読書って不思議だ。どんな本にもその中に必ず、今の自分が必要としている言葉がある。あるいは逆で、人はどんな本からでもら自分に今必要な言葉を見つけられるのかもしれない。」
本作で気付いたのだけど、装画にも上記の本たちの表紙が描かれていて可愛い。 -
シリーズ2作目。
1作目がとても明るい感じで、「金曜堂」の面々の活躍を今作でも期待していたが、意外に早く「金曜堂」の面々が抱える悲しい出来事の真実が語られる。
きっかけは、現役の野原高の生徒が卒業アルバムの「読書愛好会」の写真を見て、「これぞ、青春!」と感じて、もう一度「読書愛好会」を復活させたいと考えたこと。
しかし、当時の顧問だった音羽先生は許可しない。困った世羅は「金曜堂」に相談に訪れるが、南店長も、和久も、栖川もいい顔をしない。
理由はもう一人のメンバーだった五十貝仁にあるようだが、彼に何が起こったのか?
主人公の史弥は、少しずつ、その真実に迫っていく。
その話が根底にありながら、今作に登場するのは「六番目の小夜子」だったり、「夜は短し歩けよ乙女」だったり、トーベ・ヤンソンだったり、身近な作品が多く、内容は重めだけど、本の話として、純粋に楽しめる。
ラストに出て来る「夏への扉」は私も読んだことないが、その作品が過去にがんじがらめにされていた南の気持ちを解放するのを読んでいて、読んでみたくなった。
今作で悲しい過去が全て明らかになったので、3作目は明るい作品に戻ることに期待! -
シリーズ第2弾。前回は、主人公の過去が語られたが、今回はいよいよ金曜堂の仲間の過去が明らかになる。「金曜堂へようこそーっ!」って元気な挨拶も、金曜堂ができた背景を知ると胸に来るものがある。バックボーンを知ることで、より深く感情移入してしまった。登場人物たちが個性豊かで魅力的なのも、この物語のよさを引き立たせている。
今回も多くの名著が登場。恩田陸著「六番目の小夜子」、トーべ=ヤンソン著「さびしがりやの クニット」(絵本)、森見登美彦著「夜は短し歩けよ乙女」、ロバート・A・ハイライン著「夏への扉」など。…どれも未読。ぜひ読みたい。そして、またこの本を読み直したい。小説の台詞の引用シーンで、より深い理解と共感ができたら楽しいだろうなと思うから。
個人的には特に127頁がよかった。知ることを恐るから余計に怖くなるんだよね。今回は人の温かさと強さが印象に残った。-
ひろ、おはよー!
2巻読むのはやっ!笑
ひろの感想ワクワクドキドキしながら読んだよ(^^)
127頁、2巻を本棚から取り出してきて、一緒...ひろ、おはよー!
2巻読むのはやっ!笑
ひろの感想ワクワクドキドキしながら読んだよ(^^)
127頁、2巻を本棚から取り出してきて、一緒に読んでるつもりで開いてみた。
怖い魔物のモランは色々なものをはっきり見ようとしない自分の心だからっていう場面は、知晶さんすごいなって感動した!自分の弱さに真正面から向かって乗り越えていく力強さ!
自分もこんな強さが欲しいなって(^^)
ひろのおかげで、また感動がよみがえってきた!
蟻が10匹だよ〜(^^)2022/03/12 -
まつ、お疲れさま!
面白くて一気に読んじゃったよ~♪
うんうん、ラストもよかったけど、知晶さんが自分と向き合う場面は感動だったなぁ!
感動を...まつ、お疲れさま!
面白くて一気に読んじゃったよ~♪
うんうん、ラストもよかったけど、知晶さんが自分と向き合う場面は感動だったなぁ!
感動を共有できて嬉しい!こっちこそ、蟻が10匹だよ~(*´˘`*)2022/03/12
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