あの日のあなた (ハルキ文庫 と 7-1)

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著者 : 遠田潤子
  • 角川春樹事務所 (2017年5月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758440929

あの日のあなた (ハルキ文庫 と 7-1)の感想・レビュー・書評

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  • 遠田潤子『あの日のあなた』ハルキ文庫 。

    2015年に刊行された『お葬式』の改題、文庫化。確かに『お葬式』という標題では余りにあからさまというか、えげつない感じがする。そういう点で改題は正解だと思う。

    遠田潤子の『アンチェルの蝶』『雪の鉄樹』と何とも深く、重い、素晴らしい傑作を堪能したが、本作もまた余韻を残す素晴らしい作品だった。不満を言えば、主人公の片瀬在が極めてファザコンの清純で中性的に描かれている点であろうか。出来れば主人公の在には汚れて欲しかった。

    二年前に母親を亡くし、父親の和彦と二人きりで暮らす主人公の片瀬在にとって父親は憧れであり、尊敬する存在だった。ある日、百合の花を買いに出掛けた父親が交通事故死する。父親が残した奇妙な遺言、かつて父親が付き合っていた女性、主人公の名前の書かれた母子手帳…余りにも多くの謎に満ちた伏線に、結末が非常に気になり、物語にのめり込んだ。

    まだ遠田潤子の作品は3作しか読んでいないが、信用できる女性作家の一人となった。

  • うーん。父親が単なる身勝手な人にしか思えず、いまいち入り込めなかったかも。最後まで身勝手な遺書を残して死んでしまうわけだし。
    どうなんだ、これは。

  • 相変わらずの引き込まれ感。そしていつもある種の理不尽さがつきまとう。

  • 完璧だった父親の、ミステリアスな過去は読んでいてかなり気になるところでした。

    母親ではない、森下翠という存在や、自分より先に生まれているはずだったもう一人の「在」の存在など。

    興味を引かれる点は多く、退屈すること無く読み終えはしたのですが、過去の父親の行動が極端すぎること(殴られても無反応とか)や、翠の日記が赤裸々すぎる点が不自然に感じてしまいました。

    そうした点が気になって、以前読んだ「アンチェルの蝶」「雪の鉄樹」ほど純粋に心を揺さぶられなかったような気がしました。

  • 哀しくも美しい愛の物語、そんな陳腐とも言える表現が似合う気がした。一気に読んでしまった。

  • 201706/無理やりなんだけどこの世界にひきこんで読ませる力がすごい。遠田潤子だから…という先入観もあるけど、やはり独特な作家さんだな。

  • 事故で亡くなった父親の過去を調べる。
    なんとなく大げさ感が…。

  • 「弔いかた」を考える。

  • 面白く読んだんだけど、いまいち。
    交通事故で突然亡くなった父の秘密を知り、調べ始める息子。
    父も、息子も現実感がない…。
    友人の高岡の使い方もいまいち。
    全体的にうーむ。

  • 身勝手に思える行動も男の性なのだと同性だからか擁護してしまう。男にとって初恋とは一生忘れられない特別な宝物なのだ。だから許してもらえるとは思わないが・・・。個人的にはとても好きな作品でした。
    あらすじ(背表紙より)
    交通事故で唯一の肉親である父を亡くした、大学生の片瀬在。尊敬する父の「弔いごと一切不要」という遺言に戸惑いつつも、その通りにすませた。しかし、生前は立入禁止だった父の書斎で遺品整理をはじめた矢先、全く知らない女性と自分の名が書かれた母子手帳を見つけてしまい、激しく混乱する。父は一体何を隠していたのか――在は主を亡くした書斎で、まるで葬儀を営むかのように、父親の本当の姿と向き合っていく。単行本『お葬式』を改題。ラストは希望溢れる感動長篇、待望の文庫化。

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