優しい言葉: パンとスープとネコ日和 (ハルキ文庫 む 2-8)
- 角川春樹事務所 (2017年7月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758441063
感想・レビュー・書評
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新しい生活が始まった主人公の日常です。
猫の登場が多いです。
今回のシリーズは私的には人との距離感について、生き物との生活についてのお話でした。
変わらない日常はそれを守るために変わっていく自分の身体と心を整えないといけません。
いくつになっても新しい事を始める事と、自分の根っこにある思いと、色んな事を考えてバランスを取りながら日々を過ごす日常は変わらない日々のように思えて変わらないように努力しているからこそ成り立っているのだなと。
読み終えるとちょっと元気が出ます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あいかわらずのメンバーで、
あいかわらず、ゆったりまったり。
なんかこの空気感がとても癒される。
無理せず、淡々と、丁寧に日常を生きる。
アキコと住職の奥様との会話が特に優しい言葉に感じました。
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第三弾にしてようやくネコ日和です。描かれているネコ達の仕草がたまりません。
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淡々と日々を過ごしていく、良い意味で心が動き過ぎない群さんの作品たちが私に平穏に連れ戻してくれます。近所にライバル店が現れても波乱が起こる事なく穏やかなアキコにハラハラさせられなくて落ち着いて読めます。
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やっぱり猫はかわいいよね。日常のなんてことないことでも幸せな気持ちになるね。
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群ようこさん『優しい言葉 パンとスープとネコ日和』
#読了
心と身体に優しいサンドイッチとスープのお店を営むアキコの元に、腕白な兄弟猫がやってきた。
「たい」「ろん」と名付けた猫たちは食いしんぼで元気一杯。
猫を飼ったことが無いので、猫の鳴き方とかが分からないけど、猫好きさんには分かるんだろうな〜。
猫の鼻息で起こされてみたいし、猫の頭突きをくらってみたい(笑)
老いと向き合いながらも、お客さんが笑顔になれるような食べ物を提供する、ゆったりしたお話が心を落ち着かせてくれました。 -
サンドイッチとスープのお店を営むアキコの元に、腕白な兄弟猫がやってきた。アキコと相棒のしまちゃんは、猫の毛が料理に入らないように細心の注意を払っている。そんなある日、近所に似たお店ができるらしいという情報が…。
心が和みます。 -
シリーズ三作目、これまでで一番良かったなと思います。アキコさんも落ち着いて経営者らしくあり、それでいて軸がぶれない感じはいいなぁと思いました。初心忘るべからずを地で行く人ですね。ママさんもそんなアキコさんを認めている様子で、アキコとしまちゃんもいいけど、ママさんとの関係性もわりと好きです。
しまちゃんのシオちゃんを扱き下ろすような言い方がちょっと気になったんですが、それも最後にはタイトル回収を含めて良い方へ持っていってくれました。本当に言葉ひとつなんだよね。言い方ひとつで誰かに嫌な思いをさせたり、逆に嬉しくさせたりするんだよね。自分も気を付けようと思います。
しかししまちゃんは良い子だな。途中で出てきた関西人のお客さんとのやり取りも好きです。アキコさんの言うとおり、お客さんにも恵まれてるよね。
でもドリンクとスイーツなしでやっているお店で、行列はできないもののコンスタントに満席になるってすごいと思うのですが。きっと本当に美味しいんだろうなと思うので、アキコさんのランチを食べてみたくなります。