金曜日の本屋さん 秋とポタージュ (ハルキ文庫 な 17-3)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 615
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441124

感想・レビュー・書評

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  • 今さら気がついたことだけど、装丁には登場する本が描かれていたのか。ノルウェイの森は読んだことないがよく見かける。
    ハルさんは思わず画像検索した。単行本から文庫本になるときガラリとデザインが変わるものもあるからね。

    今回は親子の話が多く、特に歳月の話が良かった。
    お互い素直に慣れずすれ違っていた関係が、フリーパスを使って解決したし、スープのくだりの話もなるほどね、と思った。

    そして徐々に縮まる倉井くんと槇乃さんの関係も気になる!
    次の巻で進展があることを期待する。

  • シリーズ3作目。
    本に出てくるご飯を食べさせてくれる本屋さんの中の喫茶店なんて最高!
    そんなお店が近くにあったらいいな。
    ネットで本が買える時代、リアル書店が生き残っていくのは難しいとは思うけど、リアル書店ならではの企画や、リアル書店でないと出会えない本ってやっぱりあると思うから、お気に入りの本屋さんは存続して欲しい。
    電子書籍ではなくやっぱり紙の本が好きだから。
    本そのものが好きだから。
    紙の本だからこそ愛着が湧くし、愛読書だと言えるのだと思うから。

  • 『金曜日の本屋さん』シリーズ第三弾。
    今回は主人公倉井史弥の父の昔話も出てきて一途で控えめな愛のお話しもありました。
    そして史弥の就活問題も重みを増してきます。
    シリーズも次で終わりなのでこの後が楽しみです。

  • 大きな事件もなく淡々と進む日常の一コマ。今回は今一つ感情移入できず、なんとなく義務的に読んでしまいました。面白さを感じる部分はありましたが、次に進むべきか悩みます。もうちょっと倉井くんの成長物語になっていれば良いのにと思ってしまう。

  • 倉井くんの家族への思い。
    「家族って、そんなにいいものですか?」
    分かる。
    世間一般では、家族は大切にしなさいとか、色々言うし、それを否定もしない。そういう感情をもつことが当然の風潮がある。
    でも、それぞれの在り方でいいんだよ、と言っている今作。
    「ハルさん」の家族もだけど、お手伝い券の家族の方がよりそれを感じたな。
    サブタイトル「秋とポタージュ」うーん、なるほど!

    「ノルウェイの森」は、大人の恋愛…とは少し違うか?深い深い絆。家族になる以外にも繋がることはあるよね。

    次巻で完結!
    二人の恋の行方は?就職は?生みの親との関係は?
    「金曜堂でやっていきます!」も、「離れていても本で繋がっています」も、どちらもありそう。
    ヤスさんの恋路も気になるところ。

  • 【収録作品】第1話 誰かが知ってる/第2話 書店の森/第3話 自分の歳月くらい/第4話 カイさん

  • 小さな駅ナカ書店“金曜堂”。名物店長の南、金髪のオーナー・ヤスさん、喫茶担当イケメン栖川、そして年上の南に想いを寄せる学生アルバイト・倉井の四人が働く店には、様々な想いを抱き「いまの自分にぴったりの一冊」を求める客が訪れる。ある日、倉井に大学内で話しかけてきた女子学生たちが、ひょんなことから一日だけ“金曜堂”を手伝うことに。けれども、同じ同好会だというふたりの仲は、どう見てもぎくしゃくしていて…。温かな感動を呼ぶ人と本との出会いの物語、シリーズ第三弾。

    第4話「カイさん」が良かった。
    親も子どもも、お互いを大事に想っているのに、うまく表現できなくて、ヤキモキする葛藤。

    子どもの頃は、親は完璧な人だと思っていたけど、そんなことはない。苦手なことや不器用なところもある、普通の人だと、自分が親になってから気づく。

    カイさんと未都ちゃんと佐智恵さんが、これから親子としての思い出を、たくさん作れるといいなぁ。

  •  はや、三巻目。人間関係がこなれてきて、若干マンネリ感が。

     倉井君の恋心が、店長に届くのか?気掛かりはもうそこだけですね。

  • 金曜堂も平常運転に戻り、読んでるこちらもホッとします。やっぱり金曜堂はこうでなくちゃね。
    本好きがフラリと入ってお茶を飲みながら本談義に花を咲かせるーそんな場と人が揃ってるなんて、最高じゃない。

  • 女生徒
    ノルウェイの森
    茨木のり子
    ハルさん

    読み手、文庫か単語本かによっても読んだ想いは違う

著者プロフィール

名取 佐和子(なとり・さわこ):兵庫県生まれ、明治大学卒業。ゲーム会社勤務の後に独立し、2010年『交番の夜』で小説家デビュー。著書に『ペンギン鉄道 なくしもの係』(第5回エキナカ書店大賞受賞)シリーズ、『金曜日の本屋さん』シリーズ、『シェアハウスかざみどり』『江の島ねこもり食堂』『逃がし屋トナカイ』『寄席わらしの晩ごはん』『七里ヶ浜の姉妹』『ひねもすなむなむ』『図書室のはこぶね』(京都府私立学校図書館協議会司書部会「中高生におすすめする司書のイチオシ本2022年度版」第6位、「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2022」第8位、うつのみや大賞2023第4位)ほか多数。

「2023年 『文庫旅館で待つ本は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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